「エゴイストの意味」エゴイスト きょんさんの映画レビュー(感想・評価)
エゴイストの意味
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私は漫画や小説ならBLとか同性愛表現は読むのですが、実写のものはあんまり免疫がありません。正直私が観ていいものなのかな…?と思いつつ、鈴木亮平さんの演技がすごい!と聞いて観てみました。
最初のあたりからガッツリ絡みシーンがあるのでビックリしましたが、鈴木亮平さんも宮沢氷魚さんも、完全に恋人同士としてその場に存在していて、とても自然。恋人関係になった2人が幸せそうで、特に浩輔さんの、好きでたまらないのがあふれてる感じが素敵で2人のシーンをずっと観ていたくなるくらい。
タイトルは「エゴイスト」。
浩輔さんの、恋人を自分だけのものにしたくてお金を払ってでも手元に置いたこと。お母さんに自分の母親を重ねて、断られてもお金を渡すこと。それはある意味で利己主義と言われればそうなのかもしれない。
でもお母さんが言ったように、受け取る側が「愛だ」と感じたなら、それは愛なんだと思います。
その言葉が、浩輔さんに届いてよかったと思いました。
幕切れも秀逸。エンドロールで涙が止まらず、喪失感がすごい。けど2人が出会えてよかったんじゃないかと、ある意味幸せを感じます。
鈴木亮平さんがどこかのインタビューで語っていましたが、最初と最後に出てくる「エゴイスト」の印象がまったく変わります。
こういう作品に出会えるから、映画館に行くのはやっぱりやめられない。
日本映画がまた好きになりました。
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