「前半は普通の恋愛の話で、後半はより複雑に、、」エゴイスト だるまんさんの映画レビュー(感想・評価)
前半は普通の恋愛の話で、後半はより複雑に、、
前半は普通の恋愛話です。
ゲイということを抜かせば。
ストレートに置き換えると、よくある話なのかなと。
ただ、ラブシーンは結構強烈です。「窮鼠はチーズの夢を見る」並のインパクトでした。ある程度覚悟が必要かと。
後半はちょっと複雑になります。「エゴイスト」というタイトルの意味がわかります。
私も人を援助して(援助交際ではありませんが)貯金が減っていって不安になったことがあるので、妙に共感してしまった。
単純に良い話ということでもなく、悪い話でもない。本当にどちらとも取れる繊細なストーリーになります。
2回、泣きそうになりました。
ネタバレにならないように、、、
病院のベンチのあとのシーンは何故泣いているのか。
単純に病気に対して泣いているようにも見えるし、同時にホッとしている自分に悲しいのか、見る人によって違ってきそうですね。
鈴木亮平は、流石の憑依ですね。本当にゲイに見えるので。また、宮沢氷魚もさすがです。本当に、可愛いらしく守りたくなるような男の子という感じでした。
また、ただ、2人で歩くシーンも、手持ちカメラでアップにされて、とても丁寧な演出でした。映画っぽくて好き。ちょっと酔うけど。
映画として高評価に納得でした。
あとどれくらい続けられるか不安ですよね。
そして、病院のベンチでは
・死への恐怖
・また1人になる恐怖
も、あったと思いますが、開放されることに安心もしたでしょうね。その点が自己嫌悪、エゴイストというところですね
龍太に月10万の援助という金額設定から、残高を気にするシーン、八百屋さんで買う梨で1個は1000円、もう1個は198円。198円を手に取るんだけど、結局1000円の梨を買うシーンなど、大事な人に対して使うお金とはいえ、大富豪ではない限り、私はとても描写にリアリティを感じました。