「今一度ぶつかる「限界」という壁」Dr.コトー診療所 桜さんの映画レビュー(感想・評価)
今一度ぶつかる「限界」という壁
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伝説的な「Dr.コトー診療所」というドラマが、スタッフ、キャスト再結成で完全復活!
というだけで、もうこの映画には十分価値があるし、ファンには見て損のないものとなっている。
あの雰囲気、音楽、世界が帰ってきてくれたというだけで、もう満足。
ただまぁ、脚本はあれだったけど。
具体的に言えば、過疎化の進んだ市町村の医療問題という、重大な問題を取り上げ、かつあまりに不幸に見舞われ過ぎて、こんなになっちゃってさすがに限界だろってくらいにさせちゃいつつ、結局血反吐を吐きながら現状維持で問題解決には至ってないというところ。
ラストの説明描写がゼロなのは敢えてなのかもしれないが、にしても問題だらけだったのに説明無しで何とかなりましたーっていうのは、ちょっといい加減だったかなと。
でも実際問題、現代の少子高齢化による人口減少、過疎化は深刻で、そこに焦点を当てたかったのは伝わったし、かつあの志木奈島という、「奇跡と犠牲」によってギリギリ成り立っているというのも、いずれはぶつかるのは明白だったわけだから、ラストに相応しいシナリオでもあったかな。
何はともあれ、面白かったです!
ただ、やっぱドラマの視聴者じゃないとあんまり面白くは無いと思うので、最初のワンクール、2004くらいは見た方がいいと思います。
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