「最後はサイコホラー」グッドバイ、バッドマガジンズ uzさんの映画レビュー(感想・評価)
最後はサイコホラー
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中盤まではかなり面白く、特に10ヶ月で業界に染まりきる主人公の描写が素晴らしい。
普通なら成人向け雑誌に配属された時点で、そうでなくても志望していた雑誌が休刊した時点で退職する。
しかし、劣悪な職場環境ですら継続する性根の真面目さがあってこそ、あの変化が自然に感じられた。
更にそれを、華奢で小柄で、肌も白く綺麗で、清楚で可憐な杏花さんが演るギャップ。
脇を固めるのも、リアルで人間臭く、なおかつ濃いキャラばかり。
個人的には他人の仕事も引き受けて割を食う酒本くんにシンパシー。
しかし、後半からは散漫になる印象。
主人公との絡みがない羽賀のエピソードは別作品のようだし、徳山は叫んでるだけ。
群像劇と言えば聞こえはよいが、各キャラやエピソードが繋がっていない。
もちろん、それらもあって業界の実情や悲哀が表現されていたとは思うが、ひとつの作品としてのまとまりには欠けていた。
「エロとは」まではよかったが、最後はテーマを広げすぎた感もあり、もっと焦点を絞っていれば傑作たり得たと思う。
きみと歩美と上田操がキャスト欄にいたが、見つけられなかった。(上田操は声だけ?)
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