「アオリを考えるシーンが最高」グッドバイ、バッドマガジンズ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
アオリを考えるシーンが最高
コンビニからエロ雑誌が消えて久しい。そもそも雑誌が売れていないのだからエロ雑誌だけが例外なんてことはありえない。でも、一部のエロ雑誌についてはコンビニ大手が撤退したことが大きな打撃となった。本作はそんなコンビニからエロ雑誌が消える直前から最近までの話。
雑誌の編集と言いながら、実際は付録のDVDのモザイクチェックがメインの仕事だったりするのは病みそうではある。営業と編集のバトルとか、モザイクがらみのペナルティとか、フィクションもだいぶ含まれているはずだが、相当リアルに感じた。
サブカル雑誌を作りたくて入社した女性が配属されたのはエロ雑誌の編集部。最初は戸惑うことだらけだったのに、しばらくするとエロ雑誌編集者らしくなっていく。後輩に雑誌のアオリの作り方を指南するシーンなんか最高だったし、最後のシーンなんて彼女のたくましさを感じるいいラストだった。万人にオススメできるわけではないが、一人の女性の成長物語として面白かった。
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