「命ある限りブッフォッ」ザ・シスト 凶悪性新怪物 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
命ある限りブッフォッ
この配給元、TOCANAが名前を変えた所だったんですね。やけに配給する作品が似てんなーと思っていましたが、エクストリームになりやがって笑
73分という超短めの今作ですが、構造は至ってシンプルで、事故によって生まれた怪物と病院内での戦いになっています。
ガイ先生が存分に狂っており、基本的にこいつ死んでも気にしないやっていうキャラなのも良かったです。GET GONEという機械の特許を取りたくて取りたくて仕方のない変人で、そのためなら犠牲も厭わない、というか気にしてないヤバい奴です。頭がおかしいだけなのでそれ以上の何かがあるわけではないんですが、高笑いばかりしてくれるのでこっちもつられて笑ってしまいました。
グロ描写は笑えるものになっており、雑に首は飛びますし、雑に腕は溶けますし、血飛沫は面白いくらい噴き出ますし、遺体は跡形もなく無くなります。チープといえばチープなんですが、限られた予算の中でどれだけヤバそうに見せるのか、その工夫は存分にされていたなと思いました。
怪物の様相は確かにグロテスクなんですが、そこ止まりで、「サイコ・ゴアマン」の脳みそくんと比べるとキャッチーさは劣りますし、基本的に溶かしたりしかしないので凶暴性もいまひとつです。あと毎度天井から液体を垂れ流すんですが、あれはなんだったんでしょう。
終盤の怒涛の畳み掛けもまた面白く、GET GONEでトドメを差す流れも見え見えでしたがスカッとしました。その後看護師が立ち去る様子でエンドロールが流れるので、60年代の映画の終わり方だなーとぼーっとみてたらあっという間にエンドロールが終わりました。病院内に残ってたコブが…。という感じで終わるのもまた良いです。
ワンシチュエーションではありますが、やはりこういう作品は好物です。エクストリームさん、ガンガン配給していっちゃってください。
鑑賞日 9/21
鑑賞時間 21:00〜22:20
座席 C-12