「スピードタイプ」呪呪呪 死者をあやつるもの ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
スピードタイプ
韓国のゾンビものと聞いたら観に行くしかない!という勢いで観にいきました。これ宣伝方法がだいぶ悪どいなと思いました。だって韓国で放送されてたドラマの劇場版なんですもん…。よく見たらHPに載ってありますが、映画を見てからだと楽しめるコンテンツというのもまたアレな表記で、絶対に映画を見る前に見ておいた方がいいです。映画だと登場人物の関係性や呪術師の正体が全く説明されないまま進んでいくので。この宣伝の偽り方はかなり問題ありです。
そんな外野の事情を抜きにするとスピード感のあるゾンビ(正しくは操り人形的なやつ)映画でした。逃走中のハンターのような前傾姿勢で標的を抹殺するためだけにひた走る姿は中々の迫力がありました。襲撃シーンはそこまで多くないですが、製薬会社に乗り込むシーンの集団の利を活かして警察を圧倒していくのは見ものでした。ただ、別に食らう訳ではないので、そこに恐怖を感じる事はありませんでした。たまたま噛んだり引っ掻いたりしたところからウィルス的な何かが出るみたいな感じでした。キム理事を殺すシーンも殺すまでのタクシー乗っ取りでの追走から車を襲撃するまでは良かったのに、殺すシーンはひたすら引っ掻くという腑抜けなものだったのも残念でした。
少女呪術師役のチョン・ジソ、どこかで見た事あるなーと思ったら「パラサイト 半地下の家族」の娘役やっなと思い、めちゃくちゃ美人になったなと思いました。割と彼女の活躍が見たかったのもあってドラマ版を見てない弊害がここで来てしまいました。少ない活躍ではありましたが、強く印象には残りました。
後半の襲撃シーンは基本室内が多いので、凄い!と思えるシーンは前半に比べて弱めでした。新人アシスタントが治験を行なっていたのもなんとなく察しましたし、意外性は大きくなかったです。毒をもって毒を制す感じな終わり方も続編に繋げるようなオチも腑には落ちなかったです。
魅力的な作品だからこそドラマ版を推して劇場版へ繋げていってほしかったです。宣伝って大事だなと思いました。じゅじゅじゅ。
鑑賞日 2/11
鑑賞時間 11:30〜13:30
座席 H-5