金の国 水の国のレビュー・感想・評価
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最高の原作、最高の作画、最高の音楽、そして…
思っていたよりも良かった!
作画があまり好みではなかったのと、予告ではコメディ色が強そうで、自分には合わなそうとは思いつつも、映画サイトの評価が高かったので、恐る恐る観にいきました。実際に鑑賞してみたところ、そんな心配は無用でした。おとぎ話によくあるような物語ではありますが、笑いたげではなく、涙あり、感動ありで、思っていたほどコメディ色も強くはなく、ほどよくバランスがとれていると思います。また全体が優しさに包まれていて、ほっこりとさせてくれる作品です。ぽっちゃりしたヒロインがお気に召さない方もいるようですが、私はこの作品のほっこり感にはあのぽっちゃりしたヒロインが合っていると思います。
やっと見られた。
とても気持ちよくて心地良い歴史浪漫
金があって水の無い国と、水と美しい自然があって金のない国
世界で多くの国が水不足に悩んでおりますね。
諍いの原因でもあるとのことです。
やはり人口が多いことが水不足の要因らしい、
アルハミド国と同じみたいです。
他にも飲み水に困る国、水が貴重でコップ一杯の水で洗顔、歯磨きをするやら、
水道水は飲めない国は多いですね。
しかし確かにバイカル国と同じに、水だけではお腹が満たされないのも
事実です。
そこで昔からのしきたりで政略結婚が仕組まれます。
選ばれたのが、
アルハミド国の第93位王女サーラと、
バルカリ国一番の賢者にしてお調子者のナランバヤルでした。
原作漫画を書いた岩本ナオさんが、大学の専攻は
「古代ギリシャ・ローマ史」
だったとのことです。
歴史大好き少女だったらしいです。
水道の歴史は紀元前300年〜400年の古代ローマ時代に遡るとか。
でも金の国アルハミドはアラブ系か?中東みたいな雰囲気です。
時代も地域も架空。
主役の2人。
金の国のおっとり・ぽっちゃり姫サーラ(浜辺美波)
水の国で一番の賢者にしてお調子者のナランバヤル(賀来賢人)
2人は両国の和平(金の国は水の国から水を水の国は金の国から金を得る
つまりwin-winの政略結婚なのですが、)
サーラは子犬(婿殿の代わりに使わされた)を助けてくれたナランバヤルに
一目惚れ。
ナランバヤルも疑うことを知らない天使のようなサーラに
恋してしまいます。
さて和平はどうなる?2人の恋は?
というSTORYでございます。
浜辺美波は実写映画では、
ハキハキした元気なキャラが多いのですが、
この映画では丁寧語を美しく操る心の美しい姫。
外見も真逆のサーラはポッチャリのおチビさん。
そのギャップを感じさせないで役に成り切り素敵でした。
ナランバヤル役の賀来賢人は「今日から俺は」の三橋的おばかキャラで、
チャラチャラ口から出まかせ男に見えてその実、両国の繁栄を願う硬派な
男を振り幅の大きく演じて目を見張りました。
芸達者という表現を超えています。
(浜辺美波も頼りっきりだったそうです)
という訳で好演のお二人。
さて、和平の切り札、もう1人第3の主要な登場人物は、
アルハミド国の左大臣にして人気役者ムーンライトこと、サラディーン
(こりゃあ長い・・この役を神谷浩史が美形モテ男を演じております)
実は彼が協力してくれます。
国名。
(原作ではA国とB国なんですって、それも愛想っけないかも、笑)
登場人物は他に黒衣の刺客かな?
と、思ったら違ってたライララ(沢城みゆき)
金の国の国王ラスタバン3世(銀河万丈)
ビリパッパ/金の国(茶風林)
レオポルディーネ(戸田恵子さんは元々が声優ですよね)
・・・もっと意地悪するかと思ってたら、でもなかった)
役名は舌を噛みそうだけど、
横文字名前は少女漫画で歴史ロマンの雰囲気作りには
欠かせないものね!!
音楽担当のEva n C allも雰囲気を盛り立てるし、
琴音の歌う3曲
「優しい予感」「Brand N ew W orld」
「L ove B ird」もとても切なくて良かったです。
幸せな気持ちになれる良質なアニメ映画でした。
優しい思い遣りで世界平和が実現するなら・・・良いのになあ・・
そんな気持ちになりました。
おとぎ話?いいじゃないか。
はっきり言えばご都合展開のおとぎ話。
だけど、たまにはそれを観るのも良いよなぁ、としみじみ思わせてくれる良作でした。
両国の対立の理由もくだらないし、お互いの取り決めもどうなの?という内容なのだけど、偽装夫婦としての関係から始まったナランバヤルとサーヤのやり取りがほんっっっとうにかわいい……!ずっとにやにやしちゃいました。
賀来賢人さんが上手い!お調子者ムーブの時は何となく賀来賢人さんだなーと分かるのですが、シリアスなシーンの時の演技がすごくてハマり役でした。
とりまくキャラクター達も個性的で、特にライララさんはかっこよかった。強くてかっこいい。あんな3秒で描けそうなデザインなのに。
友人に絶対観てと強く勧められて観たのですけど、観てよかったです。終盤はボロ泣きでした。友人にはこんなに泣く話とか聞いてないぞと抗議しました(笑)
まあ1番驚いたのはあんな若々しい声を出した戸田恵子さんなのですが……
予想外の拾い物
映画館で嫌になるほど観ていた予告からは予想もできないほどにいい作品だったなあ、というのが率直な感想です。『さよならの朝に約束の花をかざろう』を観た後に似たような感情になりました。物語は小気味よくリズムをもって流れていくのでストレスなく作品の中に入り込めましたし、映像もきれいでした。新しい寓話が生まれたような。
良かった点
・テンポよく進んでいくストーリー
・ご都合主義展開は否定できないけれども余裕で許容しちゃう何か
・それぞれの国のネガポジ具合というか非対称性などの諸設定のわかり易さ
・秀麗な映像、聞き取りやすい音響処理
・何より、浜辺美波の声優としての演技が素晴らしかった。サーラにぴったり。見た目は対局?なのになあ。。。
・みんながハッピーエンド。これは一番大事。
残念な点
・エンドロールが背景に溶け込み、殆ど見えないw
残念ながら期待を下回ったとしか言いようがない。割と浅めのやさしさ
まず最初に漫画原作もざっと確認したが、殆ど内容は一緒だったので”映画リメイクだから悪かった”というわけではないと先に触れておく。
内容的にはかなり女性寄りの内容で、国家対立という割にはほとんど個人の関係だけでお話が進んでいく。
旦那が国の為・姫のためにと健気に頑張っているのに、姫の方は、浮気されたかもしれない→勝手に幻滅の流れが、男性目線から最悪。一方的な少女漫画。
単純にあまり気持ち良くなることはないし、ラストの盛り上がりも、もう一展開くらい必要だったと思う内容だったので、期待以下だったという一言に尽きるだろう。
感情移入できそうな導入や葛藤はあるものの、それを生かした展開は何もなかった。
みんな脳みそお花畑寄りだし、そういう作品。消化不良かなと思う。
やさしさに溢れた愛の国
何とも優しい物語。見終わって心あたたか、心地よさがほんわか漂いました。アルハミトの王女サーラとバイカリの貧しい建築士ナランバヤルの出会いは嘘で始まりますが、やがて二つの国を救う大きな愛に姿を変えます。まずお互いを思いやる優しさが上手に表現されています。そして二人のラブストーリーだけじゃなく、様々な愛が描かれていると思いました。登場するキャラクターも個性溢れていて楽しめました。サーラ思いのばあや、サーラの姉王女達、左大臣、右大臣、右大臣の手下のバウラ、ナランバヤルの家族達などなど。やがてサーラ達を助けようとするバウラも好きなキャラですが、何と言っても気になったのはライララです。サーラ達を常に守ろうとする謎に包まれた女性ライララが1番のお気に入りです。国王の開戦派と王女達の反戦派の争いに巻き込まれるサーラとナランバヤルですが、たくさんの愛が溢れたやさしい気持ちになる映画でした。
重量制限もカロリー制限もやさしめで
敵国同士の政略結婚ネタにはめられた二人がたまたま出会って、両国の戦争を回避しようとする話。
話や設定も良く、登場キャラは漫画的ではあるが個性的な面々で良い。ネタも適度に面白いと思われる。
デブなので見る価値なしと思うことなかれ。
良い点
・集客には不利だろうが、一般的な主人公らの美形媚びによる売り方をしていない点
・賀来賢人
・曲
悪い点
・サーラが僅かに棒読み。キャラ上許容できる範囲かもしれないが。
・守備範囲という前置き
・サーラの顔立ちは悪くないので、単なる運動不足や食べ過ぎなどの怠慢よる不美人と思われる。腕はさほど太くない。
・高所の危険性に無頓着
その他点
・国の設定がやや苦しいが単純明快ではある。
・枯れ葉色がディスって聞こえなくもない
原作を補って余りある良作アニメ映画化作品。
元書店員です。
2017年のこのマンガがすごいオンナ編に選ばれた時にちょっと気になっていた作品が映画化と言う事で、空き時間に観てきました。
絵柄も素朴系少女マンガって感じで当時も手に取る迄に至らなかった為、原作未読の予告編知識のみで観た作品でしたが…端的に言ってとても良かったです。
途轍もなく「どうでもいい」下らない理由で始まった何年も、何百年も続く戦争と冷戦…でも、其々の国に暮らす1人1人は別に物凄い極悪人でもないし、優しい人も居ればちょっと性格が悪い人もいる…皆何処にでもいるただの人間。国王も族長もお姫様も大臣も…。
ただ其々が其々の思いを抱えて生きているだけの。
この物語は、ちょっと優しい人が多かったり、物凄く優しかったり…綺麗事と言えばそうなのかもしれないけど、そんな綺麗事で創られた国や世界があったって良いじゃない!って思う様な、素敵な優しい物語でした。
癒やされた。
後日、原作マンガを電子で購入したのですが…買うなら紙本か見開き形式でページを見れる媒体での購入をお勧め致します。
印象的なシーンが多い
リアリティを言っても詮無いが
こうやって現実も思い合えたら
優しく、優しく、且つ心温まる映画
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