「信長も人の心を持っていた」レジェンド&バタフライ きいろいくまさんの映画レビュー(感想・評価)
信長も人の心を持っていた
キムタク演じる信長と、綾瀬はるか演じる濃姫のラブストーリー。
時代物か〜と敬遠していたけど、知り合いからチケットをもらい、観に行った。期待以上に面白かった。
信長の若い頃が、多少映像処理してあるかもしれないけど、表情とか話し方動き方がほんとに若く見えてすごかった!キムタクの50歳とは感じさせない演技力と身体。
キムタクは何をやってもキムタクになるけど、この映画に関しては集中して見ていたせいか、中盤以降は信長に見えていたのは私だけ?
戦のシーンは大友監督だし、るろ剣チックに不穏な(?)音楽と大立ち回り大注目!みたいになるんだろうなと予想してたけど、全然そんなことなくて、でもしっかりかっこいい!
キムタクもそうだけど、やっぱり綾瀬はるかも強くてかっこいい!
今の大河が期待外れだったから、同じ時代でもこんなにも違うのかと感じた。
脚本は同じ古沢さんだけど、なにがああさせるのか。予算か?
ロケーションがいいのか映像もやっぱり全然違う。
クスッと笑える要素もあり、シリアスな場面、登場人物の気持ちの微妙な変化が168分の映画の中で描かれている。
宮沢氷魚の光秀もよかったな〜
本能寺の変に至るまでの動機が自然で納得。
あと斎藤工の家康(笑)
前情報なしで見たからびっくり。
教科書で見る家康像に寄せたのかな?
本能寺の変で、信長が抜け出して濃姫と南蛮へ!のシーン。
「こうなったら良かったな」っていう夢物語で終わらせるのか〜と思いきや、「という夢を見たのさ」と、現実に引き戻されて、そうだよね、そんな終わらせ方しないよね!!と、なぜか安堵してしまった。
そして信長の引き際のかっこよさたるや。。
168分一気に駆け抜けた感じがあった。
ただ、タイトルがカタカナなのがちょっと違和感。