劇場公開日 2023年1月27日

「格好ばかりの2人」レジェンド&バタフライ サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5格好ばかりの2人

2023年1月27日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

寝られる

もうね、信長にも濃姫にも全く見えないね。
キムタクはどんな役をしようともキムタクだし、綾瀬はるかだってそう。自我が強すぎて、役から飛び越えてきてしまう。名前と衣装だけ。声のトーンとか全部一緒。「信長協奏曲」で織田信長を演じた小栗旬の凄まじさに、改めて気付かされました。

「ALWAYS 三丁目の夕日」「探偵はBARにいる」「リーガルハイ」「コンフィデンスマンJP」と、様々な映画やドラマを成功に導いた古沢良太。私も彼の脚本が大好きで、本作も結構期待していた。だが、本当に古沢良太が書いたのか??と疑ってしまうほど、面白くなかった。新鮮味一切無し。見応えも面白みもゼロ。168分の長尺であるにも関わらず、一つ一つのエピソードが薄く、歴史ものとしても恋愛ものとしても作りが荒い。どうしてこうなった。

ひたすらに長い。長い。長すぎる。
序盤こそいいものが始まるぞ感満載で、すごく期待値が上がったのだけど、序盤が頂点であり、そこから下り坂。ロケーションや規模が出かけりゃ、金をかけりゃ、いい映画になるとは限らんのだぞ。信長に限らず、歴史物を1本の映画にするには尺が足りず、描き不足のまま終わってしまう作品は多くある。であるため、168分という長尺で挑戦したことは素晴らしい。だが、ただ長いだけになっている。釘付けになるシーンも、夢中で時間が忘れてしまうことも、一切無い。せっかくの大舞台で、これか...ショック。

木村拓哉、綾瀬はるかに加えて、宮沢氷魚もハマりきれておらず。3人とも、とてもあの時代の人とは思えない。現代人過ぎる。キャラが強すぎる。しかし、音尾琢真、伊藤英明、そして斎藤工は信じられないくらいハマっているし、上手い。斎藤工が衝撃的すぎて、最初全く分からなかった。これメイク?それともホンモノ?目を疑ったんだけど...笑笑

印象に残るシーンも、セリフも悪いけどない。
エンターテインメントとしてどうなのだろう。この質じゃ、とてもじゃないけど、制作費を回収するのは厳しい。大友監督も、「るろうに剣心」シリーズではあんなにも最高にテンションを上げてくれるアクションを魅せてくれたのに、なんでその力を今回も使わなかったの?緊張感も迫力もまるで無いのだけど。残念すぎる。

期待していただけに、ショックがデカい。
ラストは失笑の嵐だったし、これで終わり??とガックシ。もっといいものを見せてくれると思ってた。相変わらず、いい映画'風"に見せるのは上手い日本映画。それが余計に嫌悪感を抱く。格好ばかりの作品です。残念でならないよ...

サプライズ
満塁本塁打さんのコメント
2023年1月29日

古沢さんは、今のところ大河ドラマ家康ではそこそこですが・・確かに歴史ものは難しんですよね。リアルな本人がいる以上、大幅に違う解釈はできないですし、1人もので面白く2時間で脚色は難しいですよね。ただ一番描きやすい容易な【破天荒、乱暴な信長】で失敗は【観てないですが】残念です。またよろしくお願いいたします。ありがとうございました😊😊。

満塁本塁打
サプライズさんのコメント
2023年1月29日

ご覧になっていない本作にもコメントありがとうございます!!
1人の人物にスポットを当てる系歴史もの映画は、大概失敗に終わる気がします(個人的な意見ですが笑)。どのエピソードも薄くて、見応えがない。良いのは映像のみ。ですので、本作も見るか迷った末、古沢良太脚本ということで鑑賞したのですが、案の定でした笑
間違いないです!!笑 長い映画が悪い訳では無い。長いと感じさせる映画が悪いのだ。格言ですね笑

サプライズ
満塁本塁打さんのコメント
2023年1月29日

他作へのイイねご返信ありがとうございました。個人的な信条の問題で観ませんでした。それと、そもそも、信長、秀吉光秀家康、森蘭丸のラインは変えようがない反面、当時の記録は古文書、江戸時代の歴史書しかありませんから、映像、脚本でどうアクセント付けるか注目してました。厳密に言えば【イニシェリン島の精霊】観る人はこの作品も【一応観る】人、映画ファンが多いようですね。どちらが本命にしても【受験の併願】みたいな・・・なんか表現、アクセント大したことないみたいですね。勉強になります。ありがとうございました😊映画はこと【長い】と感じさせる時点で敗北だと思ってます。【最後まで見なきゃ❗️】という義務感を感じさせる時点で・・失礼します😊

満塁本塁打