「ファン・ジョンミンのファン・ジョンミンによるファン・ジョンミンのための作品」人質 韓国トップスター誘拐事件 最凶線さんの映画レビュー(感想・評価)
ファン・ジョンミンのファン・ジョンミンによるファン・ジョンミンのための作品
最初にファン・ジョンミン自身がファン・ジョンミン役を演じると聞いた時に「容疑者ホアキン・フェニックス」みたいなセルフモキュメンタリー的な作品なのかなって思っていたんですが、実際に観てみるとちゃんとしたストーリーがある作り込まれた劇映画って印象でした。
ストーリーとしてはタイトル通りファン・ジョンミンが誘拐されるだけという結構単純なお話。
けれど、ファン・ジョンミン自身が自分のパブリックイメージをセルフオマージュしているという点でメタフィクションとしてなかなか見どころのある作品でした。
ストーリーどうこうよりとにかくファン・ジョンミンの涙ぐましい頑張りを見るための映画だと思いました。
チンピラに絡まれるファン・ジョンミン。
誘拐されるファン・ジョンミン。
椅子に縛り付けられるファン・ジョンミン。
身代金を要求されるファン・ジョンミン。
理不尽にぶん殴られるファン・ジョンミン。
出演作のセリフを強要されるファン・ジョンミン。
ガラスの破片を取るために椅子ごと倒れるファン・ジョンミン。
誘拐犯が近づいてきて必死で椅子を起こそうとするファン・ジョンミン。
ガラスの破片を使って逃げ出すことに成功するファン・ジョンミン。
森を疾走するファン・ジョンミン。
崖から足を踏み外して転落するファン・ジョンミン。
ジジイに閉じ込められるファン・ジョンミン。
永田裕志ばりの鬼チョークスリーパーをキメるファン・ジョンミン。
誘拐事件のトラウマに苦しめられるファン・ジョンミン。
ここに挙げただけでも色んなファン・ジョンミンの一面を見ることが出来るのでファン・ジョンミンファンには堪らない作品になってるんじゃないでしょうか。