劇場版モノノ怪 唐傘のレビュー・感想・評価
全148件中、141~148件目を表示
何とも分かりにくく微睡む
予告編を見て圧倒的な画質に魅せられて見てみました。
とにかく映像は素晴らしい素晴らしいが…
物語がよく分からん。
何か美術館で前衛的な美術品を見ていた気分だ。
どうしてそうなった?みたいな。
予備知識は無く見たけど後で調べたら昔のアニメの続きものらしい。今回は唐傘の回と言うことらしい。
本編は大奥に使えるために同時に女中として入ったカメとアサ。二人はすぐに仲良しになった。
二人は大奥に入るにあたって自分の大事なものを井戸に全て捨てなければ(貢物を送るみたいな?)ならない。カメは言いつけ通り捨てたがアサは捨てるものが何も無いと言い切った。
明るく天真爛漫だが仕事の覚えが悪くドジなカメに対して何事にも慎重で言われたことをメモして正確に遂行するアサ。上の女中にも不可解な事は質問してキッチリする。しかし何かとカメを心配してフォローするアサ。
二人が大奥に入った時を同じくして遅れに遅れていた大餅曳と言う行事が行われる所だった。
ここで色々な異変が起こり薬屋がモノノ怪の仕業と喝破して捜査にあたる…果たしてモノノ怪は退治されるのか?
映像は素晴らしいがやたらと動きが早かったりグルグル回ったりじっくり見れば見る程微睡の世界に陥って何ともふんわりした心地で何を見ているのか分からなくなってくる。
結局モノノ怪がどうなったのか、解決したのかよく分からんかった。原因は何でモノノ怪が何を行いどうしてそうなったのか?
なんともよく分からん内容だった。
だが続編はあるみたいだ。
映像は斬新で素晴らしいに尽きる
映画館でアートを鑑賞
次に期待
テレビ版があまりに好きすぎてどうかなと思ったら、やっぱりというか駄目だった。最初の5分で感じたこれ駄目かも?という予感は最後まで覆ることは無かった。
演出もストーリーも毒気がかなり抜けていて残念。いろいろと普通すぎる。独特な間の取り方や音の使い方などにセンスのあった監督だけれど、これはなるほどなと思うような演出はほぼ無かった。
テレビ版で一番の傑作はのっぺらぼうだと思っていて、難解なのはまったく構わないけれど、今作は余計な部分がごちゃごちゃしていてわけがわからんだけに感じた。単純にまとめ方が悪い。
のっぺらぼうはよく分かりづらいと言われるけど、余計な描写は一切無く、端から端まですべてが研ぎ澄まされていた。芸術品を鑑賞するように注意深く見ていけばすべてちゃんと繋がっていく。間違ってもごちゃごちゃなどしていない。
大事な物は捨てちゃ駄目というテーマは伝わったけれど、大奥でなければ描けないものだとも思えない。
お聞かせ願いたく候や、変身して滅!やらの見せ場もなんだか地味だ。音も動きもうるさいくらいだけど、それでも見せ方が地味に感じた。
見せ方ってやっぱり大事だ。これなら作画レベルでは劣っても、座敷童子でテーブルのど真ん中で剣を構えて決め台詞言ってた時の方がずっと華があった。
中村監督の今までの作品はほぼ見ているし、監督らしいなと思う部分もあったけれど、やっぱり他と比べて印象が薄い。
まだ続編があるらしいのは良かった。次こそ毒気もりもりでお願いしたく候。
ビジュアル(特に背景美術)では「少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示...
ビジュアル(特に背景美術)では「少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録」以来の鮮烈さ。あるいは豪華絢爛にして不穏極まりないアニメ版「サスペリア」?シリーズ未見なのと、画面の情報量が多すぎて、一度の視聴ではストーリーを十全に把握できた気はしない。和洋混交した極彩色の背景とテンポの良いカットとホラーめいた演出に女たちの情念(特にアニメ離れした表情が素晴らしい)まで載せられると、流石に視聴者の方が処理落ちするというもの。上映時間は90分だが実質3時間くらいの映画を見たような心地よき脳と眼の疲労を覚えた。ただ、大奥という権力のために女たちが性と生殖において競い合わされる場所の特質が、ほぼ前半だけで描写が終わってしまって(描写そのものは夜伽の間の西欧絵画的なビジュアルと相まって非常に厭らしくて良いのだが)生かされきれず、ヒロインたちはほぼ事務職で競い合うのは、僅かながらシナリオ上の弱みだと思う。
【“情念渦巻く大奥で生まれたモノの怪”アニメの独特な絵や、世界観はとても良いのだが、TVを見て居ないからか、人間関係が分からずに展開について行くのに苦労した作品。】
エゲレス産の惚れ薬を売ってくれ
ダシの効いた井戸水を飲む話
待ってました「モノノ怪」劇場版!!
初期の作品から惚れこんでシリーズファンだったので期待してましたよー
率直に言うと上がりに上がっていた自分の期待値を超えられたかと言えば超えられなかった印象です。完全に自分が悪い。作品は素晴らしかった。
十分に楽しむことができましたし、なによりあの世界観、背景や衣装の奇抜にして鮮やかなデザインなんかは見ごたえめっちゃありましたね。
そうそうこれこれ~って懐かしくもレベルアップした表現力が本当によかった!
薬売りのキャラクターは言わずもがなアサとカメもいい感じにかっこかわいいし、わき役も個性的でずっと飽きずに見てられます。
声優さん方もめちゃよかった!アサちゃんの「よいしょー」なんかもはや演技じゃなかった!色んな気持ちが乗っててかっこよかったわ~。
私の期待を下回ったのはストーリーですかね、もっとオドロオドロしく嫌な気持ちにさせてほしかったかな。
せっかく大奥で情念やら怨念やらめちゃくちゃ渦巻いてそうなのに結構あっさりだった印象。
退治すべき唐笠もあんまり怖くないし、もっとキツイ理由づけがほしかった。
登場人物に感情移入する前に話が進んじゃって置いていかれてしまった感も否めない。
まあ「モノノ怪」シリーズはかなり前の作品だし新規ファン獲得という意味では入門編として問題なしです。
続編もあるでしょうからこれからもっとドス黒くて陰鬱な感じになると思いますので続編に期待ですね。
その他の不満点
薬売り変身後のキャラデザは以前からあんましカッコいいとは思ってなかったけど、今作はもっとかっこ悪くなって気がする。
なまじ薬売りのノーマルモードがカッコよすぎるので仕方ないんだけど・・・
なんか神々しさとか鬼神ぽさとか控えめでちょっと地味だったかな。今後もっと強いモノノ怪が出てくるからバージョンUPすることに期待です。
カメちゃんがアサちゃんに事あるごとに差をつけられる度に心の闇を募らせていくシーンが有るんだけれど、結局その闇は爆発しないので、せっかくならもっと派手に爆発して唐笠と絡んで欲しかったかな。
まあキタガワがアサと同じ境遇だからしかたないんだけれど、要領よく仕事をこなすも自分をすり減らすアサとと劣等感や嫉妬心でもがくカメ。
カメちゃんがモノノ怪に取りつかれても良かったと思う。
いやそれだと安直すぎるか、アサちゃんだからこその意外性を狙ったと見ればしっくりくる気もする。
もともと二人とも新参者でそこまで大奥に深い因縁もなく怪異の被害者って立ち位置だからこれでよかったのかな。うーん難しい。
これからストーリーを広げていく序章として大奥の不気味さや不条理さは上手く提示できたが、続編への伏線やキャラクターのちょい出しが目立ち、1作品としての満足感、スッキリ度はちょっと消化不良だったのは否めないと思う。でも全部(三部作?)見たら絶対にいい作品になると思うから今後も期待してます。
色々書いたけど「モノノ怪」が復活してくれてうれしいし、薬売りにまた会わせてくれたことに感謝です。
つづきが早く見たいよー
------------------------------------------------------------------------
劇中セリフより
「私には捨てるのが惜しいと思うほど大切なものはございません」
捨てなければ一人前になれず、捨てれば支えが無くなる。
心の強い人しか大奥では生き残れない。
色々捨てられた井戸の水を飲むことで叶う願いはいったい誰の?
=======================
※本編とは関係ない蛇足雑記※
このサイトで「モノノ怪」を紹介しているライターさんの記事がとても面白かった。
プロの記事ってのは凄いですね。
新規獲得のためのあおりがすばらしい。
これで「モノノ怪」ファンが増えたらいいですね~。
ライターさんは薬売りにどおっぷり沼ったようですが、本作を見るまではまったく興味なかったとの事。
映画のレビューを生業としていて、浴びるように作品を見なければならない大変な仕事とは思いますが予告編位は事前に見ていると思います。
あの予告編を見てもこの作品の凄さ、魅力が伝わらず、前作の予習をしたくなるほどではなかった感性が残念。
「逃走中」の記事は多くの人を虚無空間に誘い込む詐欺記事でしたが、お金もらってるからと言ってあんな記事書くのは業の深い仕事だなーと思いました。
「モノノ怪」シリーズエアプってのが嘘と言う可能性もありますが、新規に向けて素晴らしいプロの仕事を見せてもらいました。
以上、素人のお気持ち表明でした。
3回観て!
全148件中、141~148件目を表示