「レビュー0って凄いな。」アートなんかいらない! Session1 惰性の王国 masayasamaさんの映画レビュー(感想・評価)
レビュー0って凄いな。
session1&2の感想です。
監督が現代美術に感動しなくなって、「そもそも現代美術って何だっけ?それ、要るっけ?」という問いから始まる一種のロードムービーです。
なにしろ、個人的な現代美術体系ですから、かなりの知識がないと付いていけない感じです。リアルドールとか話に必要だったか疑問。でもまあ個人的な現代美術の解釈と悩みだから仕方ない。
現代美術が足を踏み外した、、と思われるデュシャンの便器や、その贋作説とか知らんかった事もあり楽しめた。
三鷹の変な家なんて監督と同じ行き詰まりからの建築に移行した作家の作品で、1人の作家の終着点として監督も同じような「終の棲家」を観てるような気配だ。
この辺は個人で違うところなんで「へー」とか言いながら真剣に見る必要もないと思う。
愛知トリエンナーレの主催側のまとまった話を聞けたのも良かった。現代の芸術が昔の「お行儀の良かった美術」から足を踏み外し、自分や周り、あちこちとぶつかりながら進まざるを得なくなってしまったストレスから生まれたドキュメントなんだろうな。
同じような行き詰まりを感じてる方は是非。
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