「リアルなコロナ時代のドラマ」凪の憂鬱 ku-pa-さんの映画レビュー(感想・評価)
リアルなコロナ時代のドラマ
コロナ禍真っ只中の大阪の下町を舞台に、主人公の派遣OL凪と彼女を取り巻く友人たちとの、どうってことのない1週間を描いたドラマ。
怪談を聴きに行ったり、ゲートボールをやったり、自主映画を撮影したりとイベントは盛りだくさんだけど、平熱で淡々とこなしていく様にそこはかとない面白味がある。
この作品でとにかく驚いたのが、作中の人物がみんなマスクを付けたまま会話をしていること。コロナ禍の日本では見慣れた景色ではあったけれど、映像作品中で当たり前にマスクをしているのにはお目にかかったことがない。
ある意味こちらの方がリアルであり、肩肘張らずに日常風景を描いているという点で稀有な作品である。
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