ザ・メニューのレビュー・感想・評価
全311件中、261~280件目を表示
ゾクゾクした
アート心を擽られる究極の料理の数々に酔いしれる
今年度公開された似たような題材の映画に『ボイリング・ポイント』という作品がありますが、あれより確実に出てくる料理は芸術的だし、美味そうだし、スタッフ全員生粋の料理人だしでこちらは大変満足出来ました。
いや、別にボイリング〜をディスってるわけではなく。…や、ディスってるか。すみません、やっぱディスってます。だって見た目大切。不味そうな見た目は素材に対する冒涜ですし万死に値する。
でも仕方がない。あまりにこの作品は完璧でした。
どちらかと言えば、内容を楽しむことはもちろんのこと、美術館や博物館で類い稀な逸品を鑑賞している時のような感覚になりました。
それは料理だけではなく、素材を採りに行く時の描写から既に素晴らしかった。
…まあ、中盤から一気に不穏な空気になるんすけどね。
なので、絵画や彫刻を鑑賞して、ついでにその作者の美的感覚という名の狂気に触れたいという方については、この作品はとっても相性が良いと思います。
その辺もあっての星5です。
なお、チーズバーガーが受け付けない人間ですが、この映画に出てくるチーズバーガーはまじ美味そうに見えました。あれなら食える。いける。
そのレストランは、間違いなく存在する
嘗てスペインに在った『エル・ブジ』は
席数五十ほど、営業は4~10月の半年のみの三ツ星レストラン
シーズンごとにメニューが変わるため、同じ料理は二度と出されず、
客は最初に厨房に案内され、見学をしてから食事をし
食後に厨房で別れの挨拶をするとのしきたり。
その特異な有様は
〔エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン(2011年)〕との
ドキュメンタリー映画にもなり、自分は興味深くそれを見ている。
営業してない期間
総料理長の『フェラン・アドリア』は料理の研究に勤しみ、
しかし「自分自身の料理を見失った」として2011年には閉店をしている。
この映画を観ながら、彼の店のことを否応なく想起する
(勿論、自分は行ったことが無いけれど)。
孤島に在る、一日に限られた人数だけを迎え入れるレストランでの出来事を描いた
{ワンシチュエーション スリラー}。
今宵、集うのは、
その店のシェフを世に出したと自負する料理評論家、
落ち目の俳優、店のオーナーの部下、同店に何度も訪れている資産家、
そしてシェフの熱狂的信奉者などの十一人。
もっとも、彼及び彼女等の会話からは、
料理そのものよりも、
訪問することすら困難な場所に来られたこと満たされる虚栄心や
スノッブな心根が透けて見えるのだが。
いつも通りの流れで始まったコースは、しかし
中途から怪しげな空気が漂い出し、
突然の転調を迎え。
それでも会食者は、何故か憑かれたように
食事をすることを止めない、
一人の女性客『マーゴ(アニヤ・テイラー=ジョイ)』を除いては。
彼女は本来、この場に居てはいけない人間であり
加えて総シェフの『ジュリアン(レイフ・ファインズ)』が
この日の為に描いたメニューには不要な存在だったのだ。
本作は作る側と食べる側の関係性が
思わぬ方に向いた時の悲劇をかなりカリカチュアライズして描く。
食べる側は「変なモノは出さないだろう」との、
作る側は「きちんと味わって食べてくれるだろう」との、
暗黙の了解の上に成り立っていることが
破綻をした時に起きることを。
が、我々が訪れるレベルの店でも
随分と居丈高な店の側の人間は存在するし、
他方で「金を出しているんだから」とやりたい放題の客もおり。
よく言われる「お客様は神様」を完全にはき違えている人々が。
そして、店の総料理長が燃え尽きに近い状態になった時に
それを信奉する従業員も含め、どのような事態が起こるのかの。
とは言え、本編中に供される料理の数々は、
どれも実に美味しそう。
聞けば、きちんと監修を付けてメニューを仕立てているようで、
映画の企画として、期間限定で供してはくれないものかしら。
口うるさい料理屋には近づくな
結局は"アレ"が一番うまい
究極の料理を食べに島まで訪れた12名。
厨房が見える席についた客達の元に聞いたこともないようなオシャンティーなコース料理が。
でも徐々に皮肉混じりになっていき、最後には料理人も客もみんな死んで完成するという狂気じみたものに。
アニャ美しいし、隔離空間サスペンスホラーの世界観が好きなので、なかなか楽しめました😂
とりあえずチーズバーガー買って帰えろうw
狂気が足りなかった
良い勝負
料理は味わうもの
「こんな高級レストランは嫌だ」を地でいくブラックスリラー。食べるそばから蘊蓄を語って、ウザイことこの上ない味音痴の男、自分の影響力を誇示するために前途あるシェフを酷評して再起不能にしてしまう美食評論家、料理に興味がないのに、箔をつけるためにやってきた3人のエリートサラリーマン。そんな奴らが、レストランがある孤島に集められる。
アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』を予感させる中、「ハイル・ヒットラー」ばりの「Yes chef」をスタッフ全員が声を合わせる。シェフの大きな柏手とスタッフの掛け声が響くたびに、見ている方も緊張を強いられる。
ブラック・コメディーの範疇を超えた衝撃の出来事は、下手なホラーより怖い。
レイフ・ファインズのただならぬ狂気に気圧されるゲスト達だが、アニャ・テイラー=ジョイだけは、デカイ目を前面に押し出して対抗する。二人が睨み合う張り詰めた空気は絶対、何かが起こりそう。
料理はリラックスして味わうのが一番。その対極の物語でございました。
アニャテイラージョイがMVP!
全然注文の多い料理店よりも胸糞やないかい!!とツッコミを入れました。
正直終盤の展開は想像できてしまったわけだけど、それでも作品の牽引力はアニャテイラージョイの魅力にかなり頼っているところはあると思うし、それが功を奏して洋画のいいところをふんだんに盛り込まれた作品になったと思います。
まず、普通に料理が美味しそうっていうのが良いし、料理を写真で撮る描写があるのもいい(コロナ禍後の設定っぽいので)。
お金持ち=悪と単純にせず、そしてお金持ちでも服従せざるを得ないところあたりも面白かった。
「食べるな。味わえ。」誰もが自由に意見を発信できる時代にぶっ刺さりますね.
タバコを吸うアニャから始まり、ジャンクフードを頬張るアニャで終わる。やっぱりMVPですわ。
映えレストランへようこそ
大仕掛けなドラマ、いやショータイム
食べずに味わえと言われたが…
サイコなのかカルトなのか…
退屈はしないけど、モヤモヤ
2品目くらいまではいい感じだったが、それ以降は飽きないけど、モヤっとした展開が続きます。
シェフの動機がわかった後も、こんな事で皆殺し?なんで料理人達も洗脳されてるみたいに言いなり?なんで結託してシェフをやっつけないかなぁ。沿岸警備隊もグルなら来なくていいのに。
もう少しシェフの背景見せてくれたらモヤモヤも晴れたのかも。それでも最後まで飽きずに見れたのは役者のおかげでしょうか?好き嫌いが分かれそうな作品でした。
アダム マッケイ製作だったか。なんか風刺もあるのかも。
アニャちゃんとレイフ・ファインズ
こういうゲーム映画ってお前らはこんな悪事をしてきた、みたいな贖罪シーンがあるもんだけど、「お前は大学をでてるが、学資ローンを自分で払ってない奴めが!」という薄い因縁の付け方が面白い。日本で言うと、慶應ボーイに突っかかるような感じかな。
エモジとかウメボシなど日本ネタが入れるのなら、エンコ詰めでも面白いネタを入れて欲しい。
あと、男捕獲ゲームはなんだったんだろう?特に何かキツい目に遇ってたかな?印象が薄い。ウンチク好き過ぎて、なんでも面白がってしまう博識馬鹿みたいなのも面白かった。結局、シェフは何がしたいんだろう。芸術として死ぬことが本当に目的なんだっけ。ちょっと詰めが甘い印象もあるけれど、なんだか愛せてしまう映画。
ウイスキーにうるさいバーとかで飲み方にケチにつけるマスターとかは別に珍しくないよね。
アニャちゃんの毅然とした態度が清々しい。
味付けが上手くいかなかった料理
雰囲気や出演陣は良かったと思います。が、所々ストーリーに違和感が。サイコパスなシェフが"最後の晩餐"に壮大なメニューを考案して実行するのは理解するとして、スタッフそもそもそれに同意・同行するんですか?とか。客に対する罪の判断度合いにバラつきあり過ぎませんかとか。結局ニコラスホルトが最後は皆死ぬと予めネタバレされた理由は何ですかとか。
主演の女優さんは印象的でしたね。彼女の魅力でだいぶ救われてる気がします。
終始ニコラスホルトの役柄にはイライラしましたね。写真撮るなって言われてるのにパシャパシャ料理の写真撮りまくるとか。平気で人の分の料理も食べるとか。こう言うマナーの悪い輩は人に迷惑かけるからホントに家で大人しくしてろって思います。
最後に。久々に映画館で映画を観ました。トップガンマーベリックもそうですが、やはり劇場で観ることの特別感みたいなのは確かに在ると思います。ストリーミング等でどこでも手軽に観れる時代ですし、ゆくゆくは劇場体験も廃れていくのかも知れませんが、唯一無二のこの体験を、最後まで色んな作品を通じて味わいたいと思いました。
ハンバーガー・コンチェルト
快作。ブラック作品。レイフ・ファインズが原点回帰。「土を喰らう十二ヵ月」と好対照。俺はこういうの好き!
映画はさぁ、フィクションならでのサプライズが良いのであって
本作「皮肉ブラック、グルメへの警鐘」かつデタラメさが程よく
面白い。 万人向けの フルコース・サスペンス
アニャ テイラー=ジョイ が可愛く小悪魔的なのだが
盤石の主役感。絶対最後までこの人行くわぁとすぐに察したヨ
実は事実上 並んで主役の レイフ・ファインズ
最近007のMとか、キングスマン と正義の役、面白い役が多いが
この人の魅力は、謎めいた佇まい、謎めいた気品
そう「シンドラーのリストの何考えてんだかわからない・・ナチスの将校。極悪の魅力」
がこの人の原点だと思う。
その意味でレイフ・ファインズの悪の魅力満載なのだ。
制作側の思惑どおり、かなりの部分の人が
観終わった後、チーズバーガー🍔食いたくなるし、実際に買うと思う
シェフの自我が拡大、狂気は「三島由紀夫の金閣寺」につうずる気が・・・
給仕のいるレストランなんて行くことは無い、殆どの観客にとって
快感。痛快。
ブレットレス ブレッド パンなき🍞パンはじめ
メニューは美味そうというより、奇抜で視覚的に面白い
さすが、サンフランシスコの三つ星レストラン協力だけある。
IT長者の生意気な成り上がり者、プライドだけ高い過去の栄光俳優
高慢な料理【店】評論家。
シェフの長年の不満みたいのが狂気に
当然、おとぎ話、ファンタジー、フィクションと言う大前提だから
血がドンドン🩸と言うのも痛快。
先週公開の【土を喰らう十二ヵ月・沢田研二】は明確に【料理そのものが主役】
だったけど、本作はチト違う・・・でも時間短く感じる、起承転結明快な面白いブラック作品。
ワシも帰り、マックで【ダブルチーズバーガー🍔】買って帰るか・・・チョット作品中は
【高めのハンバーガーショップの🍔】だったけどマックでワシは十分。
全311件中、261~280件目を表示
















