ザ・メニューのレビュー・感想・評価
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まあ怖いですね~という淀川長冶さんの解説が聞きたい
予告編を何度も見せられてどうなるのか気になって仕方なく公開初日に行ってしまったのだからまんまとしてやられたというか予告編で見た通りの展開で逆に「えっ」そんなことでいいの?まんまですか?という感じ。内角をえぐる直球を見せといて次にチェンジアップをはさむものの最後は外へ逃げるスライダーだろうと思っていたら裏の裏内角のどストレートであっけにとられる。サイコパスカリスマシェフのグルメサスペンスホラーでありそれが全てなのだがシェフ役のレイフ・ファインズが見事でそのご高説の説得力たるやああ私が悪うございました黙って頂きますとひれ伏してしまうことである。チーズハンバーガーが美味そうでたまらない。
そこまで過激にする必要はあったのか?
ステータスだけにこだわって料理を味わおうとしない金持ちに対するシェフたちの不満は大いに理解できる。
しかし、だからといって、あれだけ酷いやり方で仕返し(復讐?)をする必要はあったのか?
また、あれだけ多くの料理人が、自らの命を犠牲にしてまで、シェフの企みに加わるものだろうか?
これだと、カリスマ教祖に率いられた新興宗教が引き起こした事件を見ているようで、鼻持ちならない金持ちに対する反感よりも、シェフたちの異常さに対する違和感や不快感の方が強くなってしまう。
わざわざショッキング・ホラーにしなくても、「懲らしめる」程度のお仕置きにしておけば、もっと共感できたように思うし、チーズバーガーを作ったシェフが、「美味しいもので人を幸せにする喜び」を思い出すという話だけで、十分に感動的で後味も良い映画になったのではないだろうか?
物語の背景を想像するのが楽しいサスペンス映画
マーゴ(アニヤ・テイラー=ジョイ)とタイラーが孤島のレストランで、有名シェフの料理を味わう所から始まる物語です。
ホラー映画と勘違いしていました。サスペンス映画ですね。なので、恐怖感は少なめです。
物語のキーとなる場所は、シェフの部屋にあるようで、物語の背景を想像するのが楽しい映画でした。
狂気のある料理をユーモアに披露する独特の世界観が素晴らしいです。
物語の掘り下げや盛り上がりに欠けますが、芸術的な世界観で上手く補っているように感じました。
え〜ん、痛かったよ〜
人によっては物足りないかもしれないけど、もっと「想像力」で怖がらせる作品かと思ったよ〜
(その辺はジャパニーズホラーに勝てないな、フッ)
いやこれはホラーなのか?
サスペンスなのか?
ツッコミどころというか謎の回収が無かったし、もう少しスカッと納得いく切り抜け方を期待しちゃったので、星少なめだぃ。
料理は残さず食べようっと!!
レストラン版ミッドサマー
ノープって言う映画と同じく、予告編で内容がはっきりしない映画だったので、鑑賞してみましたが、
思った以上にマイルドで、美しく、引き込まれてしまいました。
過去にアレコレあった一流シェフがぶっ飛んだコースを悪い富豪達に(一部例外あり)おもてなし(おみまい)する話でした。
最初、お金払ったにも関わらず、大泉シェフみたいな感じにおみまいされてしまうなんて..,(水曜どうでしょうネタすみません)
って思っていたのですが、集められた富豪達の裏を見てみると、こうなるのも当然なのかなぁって。
全体的に雰囲気は素晴らしいです。
出てくるグルメもよく、音楽もよく、ブラックユーモアもよく、良い感じの静寂と波乱が上手く対になっていて、その波乱のシーンが起こるたびに、アドレナリンがより出ました。
ですが、謎が残るシーンは多めでした。
シェフの目的が曖昧のまま。
シェフがタイラーに言った言葉。
チーズバーガーを注文して生き残ったマーゴは説明不足で何故なのかよく分からなかった。
男達に鬼ごっこさせた意味とは?(確保されても何もされないのは予想外だった。最後の1人に料理を差し上げたのは笑った。)
伏線を張っていても、なんか回収してない感じもなんかねぇ...
なんか雰囲気やシェフがおもてなすメニュー内容、ラストを見てて、ものすごくミッドサマーだなぁって思いました。
ミッドサマー好きな方はオススメかも?
R-15にしてはグロさは控えめ、ですがリアリティがあるので、無駄にゾッとしてしまいました。
見終わった後のなんとも言えないけど、強烈に印象に残る感じは最高であり、
非常に良質なサスペンススリラー?映画だと思います。
また見たいです!
感想は濃い味でした
予告編など事前情報もないまま、ふらりと鑑賞。
料理ウンチク話かなと思って見ていたら、いきなりR15+。次から次へと濃い味の展開が早く、一気に見終わりました。
真面目なシェフの料理はきちんと味わって食べましょうに尽きます。
作品中の料理て唯一食べたいものはチーズバーガー、美味そうでした🍔
マクドナルドのプロモーション
シチュエーションホラーってやつですかね。
もう少し意外性?というか緩急があればなと。。。
最後のチーズバーガーを焼いてるシーンはマクドナルドのCMかと思ってしまった。
映画終わって食べたくなる人いるのでは?
ジョン・レグイザモさんを久しぶりに観た気がします。
シュールなアート系グルメホラー(なんのこっちゃw)
まぁ…面白くないわけではないんだけど。そもそもそこまでやるサイコパスなシェフやスタッフの動機や、事前にシェフと連絡取り合ってたウンチク兄ちゃんの首吊り自殺とかw、今ひとつ解せないことが散見し、僕にはなんとも消化不良な一品でございました。
要は難解なシュールでアートなグルメホラーってことで無理くり納得して了。
あ、出てくる高級な料理がちっとも美味しそうでないところが笑える。唯一美味そうに見えたのは最後のチーズバーガーだけww
鑑賞後はしっかり満腹になる辛辣な社会風刺が隠し味の不条理グルメスリラー
専用の船がないと渡れない孤島にある超高級レストランでお一人様1250ドルのディナーの予約が取れて浮かれるタイラーは浮かない顔のマーゴを伴って島を訪れる。カリスマシェフのスローヴィクと統制の取れたスタッフが次から次へとふるまうメニューは奇想天外で美味。すっかり有頂天になったタイラーだが、マーゴはレストランに充満している不吉な空気に気付いていた。
『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』や『ドント・ルック・アップ』といった鋭い社会風刺で爆笑と失笑を誘う確かな手腕がトレードマークのアダム・マッケイが製作総指揮の作品ということで、やはりそういうテイストを期待していましたがそこは期待通り。そんな影響は濃厚に感じられますが監督のマーク・マイロッドの演出は個性的で、観客の食欲を掻き立てるかのような優雅さを纏ったメニューもしっかりと見せてゴージャスさを際立たせ、社会風刺が後からガツンと効いてくるようにブラックユーモアや凄惨なカットも絶妙に出し惜しみしています。全てのキャストが絶妙ですが、やはりマーゴを演じるアニャ・テイラー=ジョイの凜とした美しさが傑出していて、タイラーを演じるニコラス・ホルトのとぼけた演技と不協和音を奏でてサスペンスの陰影がより鮮明になります。
鑑賞後の余韻はコース料理を食べ終わった後のそれに非常に良く似ているので食欲が満たされてしまいました。
シェフが繰り出す予測不能な狂気のコース
東京国際映画祭で観賞。
確固たる信念を持ったシェフが繰り出す予測不能な渾身のコースメニュー。
孤島に集められた12人が圧倒的な緊張感の中で提供される緻密な料理を味わう中、コースが進むにつれ、徐々に流れる不穏な空気に胃がヒリヒリして嫌な汗が流れた。
普段何気なく消費する我々に提供者からの強烈なメッセージが込められたストーリーだった。
どこまでがシェフの想定していたコースなのか分からないほどレイフファインズの底知れなさが溢れていた。
最後の最後まで美しさ、恐怖を味わい尽くせる物凄い一品。
チーズバーガーを注文され、純粋に料理と向き合うシェフの愛に溢れた顔に思わずジーンとしてしまった。
"コンセプト" 男性社会で権威となった男の自省はウェルダン!少しクドい味付けだけど楽しめるホラーコメディ
Don't eat. Taste.
ただ食べるのではなく味わってほしい。はい、シェフ!口に含んだ瞬間まずガツンとくるのは貧富の差で、食べ進めていくと仄かに香る隠し味は力で勝る男のクソさ。
料理 × ホラー = "…となるとそういうことか?"とついつい勘ぐってしまうような鉄板グロの予想(期待)を裏切る内容で、命を扱う仕事を描くレイフ・ファインズ × 赤髪アニャ・テイラー=ジョイ共演作。他にも知識とウンチクばっかり並べる知ったかぶり/頭でっかちクソ男ニコラス・ホルトや、いけ好かない金持ち感出すキャスト達。そこに一人の異分子=招かれざる客が加わることでフライドポテトのように荒波が立って…?
Enjoy.
もてなす/サービスする側(接客業)とされる側(客)。目指すのは玄人向けじゃなく庶民向け?破壊と創造、理想と現実に苦しんできた料理人最後のフルコース。名シェフにとってのスワンソング!夢は庶民に尽くすことだったはずなのに、現実はこの料理人のお店で食べたという事実、ステータスだけに群がった味音痴の金持ちども。舌の肥えたというより態度の肥えた図太い神経の持ち主。これもある意味で"集められた~"モノか。そうしたギャップはある種普遍的なもので、表現全般に言えることかもしれない。
同じ方法で己も罰すること。前フリも効いていて、最後はなんとも料理人心くすぐる内容なので、きっと本人的にも良かったのでは。あ〜チーズバーガー食べたい、気取った高く飾られたの(=男性器のメタファー?)じゃなくて普通のやつ。ラストオーダーの時間は過ぎています。
P.S. 映画が映画なので気持ちドレッシーな服装で見てきたけど、近くにバカ笑い怪獣がいた。海外からの人かな?関係ないけどマーティン・マクドナー監督最新作『イニシェリン島の精霊/The Banshees of Inisherin』見たかったな〜チケット取れなかった。
あと、気のせいかもしれないけど、本編で外に面した席の人たちの窓の外の景色に対する合成が甘く感じられるときがあった
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