カラオケ行こ!のレビュー・感想・評価
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カズコはオカン
私のオカンもカズコ(笑)
おー満席!なんかみんながほっこりするこの雰囲気、ええなーそして“紅”で涙するとは…歌詞とストーリーのリンクの仕方が絶妙やわ。オチもちゃんとついてるし。(๑˃̵ᴗ˂̵)
巻き戻しできへん時間ってあるよね。
肘ついて食べたらあかん(^з^)-☆
13 I-4
ハートウォーミング・コメディのお手本。 中学生にはリアリティが、ヤクザ屋さんにはファンタジーが、そして双方に適度な距離感をもたせる配慮があって、アッパレな作品。
漫画が原作らしいが、原作を知らない自分としては躊躇してしまうタイトルだ。多くの人に鑑賞して欲しい映画なので、タイトルを工夫したほうが良かったのではないかと思うのだが、原作がヒット作ならやむ無しか。
野木亜紀子の脚本は、コテコテではない共通語仕様の大阪弁で、軽い掛け合いが程よく笑わせる。
特に学校のシーンは、今どきの中学生らしく大人びて洞察力に富んでいながら、思春期真っ只中の面映ゆい健全さがあって、瑞々しい。
山下敦弘の演出は実に上手だ。
ロケーションもセットも、恐らく制作費をかなり抑えたのだろうことは分かってしまうが、カメラ位置やカット割りを工夫することで、映画的なダイナミズムを感じさせる。…そう、これは確かに“映画”だった。
このような小ネタ(と言っては失礼だが)でも、劇場用映画に仕立て上げる見事な手本になっていると思う。
物語はバカバカしくマンガ的だ。原作が漫画なのだから当たり前だが。
ヤクザ屋さんたちは気の良い連中で、コメディらしくデフォルメされていてリアリティはない。
組長がカラオケ好きで組員にカラオケ競技を強いるという、そして最下位の組員には組長自らが彫り物を施すという、更にその彫り物は本人が一番嫌いなものがモチーフになるという、そのうえ組長は彫り物の技術が稚拙で絵心もないときた。
一方、主人公の少年が部長を務める合唱部は、全国大会に出場経験がある部活としてはこじんまりしているのだが、中学生なりの上昇志向を持った部員がいたりして、真面目で明るい部活とはこういう感じかと思う。
子供たちの中で生活している教師が子供っぽいのも面白い。
綾野剛が演じる組員の狂児(キョウジ)が雨に濡れて合唱コンクールの会場を通りかかるのだが、モンモンが濡れたワイシャツに透けている姿でホールに入れるとは思えない。だが、彼は合唱曲を聴くのだ。
この狂児に人情的な裏話があるのか、ないのか。それはさておき、カラオケのレッスンを合唱部の部長 聡実くん(齋藤潤)に懇願するので、困ったのは聡実くんだ。
ここからヤクザと中学生のドタバタ劇が展開するのかと言えば、ドタバタするのは聡実くんの心の中で、愛について思い巡らしたり、声変りでソプラノパートが歌えなくなったり、後輩に突上げを食らったりと、忙しい。
物語は、ヤクザが校門の前に現れても大騒ぎになるでもなく、親にバレるでもなく、微笑ましく進む。
聡実くんの家庭がまた面白い。
母親役の坂井真紀が上手いのだ。30年余りコンスタントに映画・TVドラマに出続けているベテラン女優の実力だ。NHK BSのドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」で演じた大阪のお母ちゃんも良かったのを思い出す。
聡実くんが幽霊部員の「映画をみる部」が、映画好きの心をくすぐる。
自分が中学生の頃ビデオがあって、放課後部室を暗くしてクラシック映画を毎日観ていられたらなんと幸福だっただろうか。
壊れたビデオデッキのエピソードが効いている。
たった一人の正規部員(井澤徹)が淡々としていて、聡実くんが逃避場所に選ぶ気持ちがよく分かる。
さて、物語の波乱は聡実くんの生理現象(成長過程や!)がきっかけで起きる。
真面目で正義感が強いが、思考が幼い下級生(後聖人)の反乱に対して、聡実くんに代わって対処する副部長女子(八木美樹)の包容力。
果たして、3年生最後の演奏会で聡実くんは歌うことができるのか?
乞うご期待!
…なのだが、期待を裏切るどんでん返しとも言えるし、本末転倒のトンデモ展開とも言える結末が待っている。
つまり、乞うご期待だ。
狂児と聡実くんの友情物語は過剰に発展することはない。
狂児は、ほんのチョット真面目な中学生に癒やされたかったのかもしれない。だが、距離を保つべきだと知っていたのだ。
聡実くんにとっては特異で貴重な経験ではあったが、それのお影で彼が成長するワケではない。
健全な中学生の生活をヤクザ屋さんとの付き合いで惑わせるようなことはしない物語展開に、好感が持てる。
狂児の思いを入れ墨で見せるラストシーンがニクイ。
もしかしたら傑作になっていたかも。でも良い作品です。
最近は漫画本が原作の映画が多い。漫画は全くと言っていいほど読まないが、「アンダーカレント」の実写映画は秀作だった。レビューを読むと高評価が並んでいるし、たまには自分好みの映画と違うものも観てみたい。そんなわけでこの映画を鑑賞した。
原作は未読だが、発想がいい。普通の中学生とヤクザの若頭補佐がカラオケを媒介にして友情?を深めていく。青春映画でもあるし、自己成長物語(ヴィクトルロマン)、家族映画の一面もある。それを深堀すれば、傑作になっているのでは思ったが、原作を超えた作品なってしまうのだろう。
先ずは観て楽しめれば、私は合格点を挙げる。この映画は合格である。最近の綾野剛の演技は脂にのっている。テレビドラマで、鈴木京香の息子役やチャンドラーの「大いなる眠り」での副主人公を演じていた頃から知っているが、良い役者になった。
映画好きには懐かしい白黒映画が挿入される。「24丁目の奇跡」、「白熱」は未だに鑑賞していない。私の中学生時代に、「映画をみる部」があって欲しかった。
ヤクザと男子中学生との「友情!」「恋人⁉︎」
X JAPANは大ファンなので嬉しかった😆
終始笑いが止まらなかったです🤣
『紅』の歌詞に沿って物語のエンディングとなったのも良かった😄
『紅』イントロ
「愛する人が自分から去ってしまったが忘れることができず、部屋の壁に愛する人の幻影を見るまでにもなってしまった。そして愛する人を見つけ出すために闇夜に飛び出した。
私の記憶にあるあなたはピカピカ✨に輝いている」
心を持っていかれるくらい素晴らしい
原作が好きだったので観に行ったが、そんなに期待はしていなかった。
本当に最高だった!あと5回は観たい!
こんなに感情を揺さぶられると思わなかった!
ぜひ劇場で観てほしい!
テッテレ・テッテ・テットー ふふふん
お話が進むにつれて、ついつい口ずさんでしまう劇中のこのサントラ。何とも心地いいリズムで懐かしみを感じる。
原作でも、ついぷぷっと笑っちゃうこの作品。
実写版もかなり良かった。
なんと言っても会話のテンポである。
私は、映画『セトウツミ』を思い出した。
大阪弁の掛け合いに、独特なツッコミ、なんとも絶妙な間に笑いを誘われ 、
“ここ笑うとこね!”とばかりに次々面白シーンが襲ってくる。
ただテンポが良い会話してるだけなのに!笑
そしてサントラも何かすごい壮大であった。笑
静かにしないと行けないのに!と内心思いながらも、突発的に笑いが吹き出て
“おっと。いけない、いけない。”とそんな作品である。
劇場内でも、所々から笑い声が漏れていたので、みんな同じ気持ちだったと思われる。
鑑賞後、カラオケ行こ。っとか思っちゃったり。
西聡実(齋藤潤)くん最高❗❗「声が汚いです!」「うるさいです!」「カスです!」
予告を観たときからものすごく楽しみにしてた。途中までは狂児(綾野剛)が主役やなと思てたけど、ほんまは聡実くんやんか!終始ローテンションながら、狂児とのカラミがなんとも言えん。最高やね。中学生らしさを失うことなく、きちんと大人と向き合う。狂児も相手を中学生と思わずに真っ向から接する。狂児の優しさや思い遣りがいいなぁ~。スナックで、聡実くんが狂児を想いながら唄う「紅」が心に沁みてグッときた。
追記
2024.8.13 VODで2回目。
原作の漫画も読み、この映画のストーリーの面白さに改めて納得。
続編の「ファミレス行こ。」も是非映像化を。
カラオケ行こ! それだけなんだけど、引っ張ってる感無いし笑えて泣け...
カラオケ行こ!
それだけなんだけど、引っ張ってる感無いし笑えて泣けて大袈裟じゃなく時代の移り変わりなんかも儚く感じ取れる作品。
綾野さん演じる狂児が変に間を繋がないあの感じ、一見映画見ててリズム悪いなとなるんだけどリアリティさが勝さって逆に入り込めるという。。。
大人は汚い。
しかしキレイなものだけじゃこの街は成立しない。
アンバランスな二人に絆が垣間見えたらもう待ったなしだよね。(何がや笑)
これが尊いということか。
原作未読で観賞。めちゃくちゃ面白かったー!
合唱部部長の聡実くんと、ヤクザの狂児。違う世界で生きる二人の関係が次第に変わっていく様が、オフビートな笑いと共にナチュラルに描かれています。
とにかく終始二人のやりとりが可愛くてしょうがない!思春期真っ只中の中学生だけど、大人びて何故か肝がすわっている、でもやっぱりビビる時はビビりまくる聡実くんと、飄々としておちゃらけているけど歌の上達に真面目に取り組み聡実くんへリスペクトを持ちつつ優しく対等に接する狂児。この絶妙な空気感を見事に表現した主演二人が素晴らしい。最高でした。
オチはなんとなく予想していたけど、それでも「紅」、響きました。歌詞を噛み締めました。愛が伝わりました。
カラオケ行きたいな!
おもしろかった!!
何と表現したらいいんでしょうか
とにかくよかった。
おもしろかった。
わかりやすくて、おもしろくて、ちょっとホロリとして…
ヒットして、いろんな人にみてほしいです。
わたしも回りの人に薦めまくります。
「♪もう二度と 戻らない」
原作未読。
「女の園の星」は読んだことがあったので、この作品もシュール系のコメディかと思ったら、かなりちゃんとした青春ドラマでビックリ。
演者陣がまずは良い。
特に主人公をはじめとする中学生たち。我々大人にとって、懐かしくも苦々しい「あの日々」の欠片をしっかり清々しく演じてくれた。
365日ごとの強制的な区切りで、全く別の種族として管理される「学校」という場所。ここでは1年経過するごとに、古い種族から順番に排斥されていく。
主人公聡実くんももちろんその中にあって、近付く卒業と重ねて変声期で大人になっていく自分を冷静に受け入れようとしながら、心のどこかで正面から向き合えない自分とも戦っている。
そして訪れる「紅」。
歌えなくなっていく現実に必死で抗う。
ああ、なんて痛々しい。
X JAPANの衝撃的なブレイクの時期をまさに青春時代に体験した我々でさえ、「紅」の歌詞をあらためて噛み締めることは一度もなかった。
しかし、その「失ったものを、もう無いと知りながら追いかけてしまう」切ない歌詞と、「それを歌い切ることが失った彼へのせめてもの償い」になるのに、過ぎていく不可逆な時間は、それを残酷にも許さないという、非常に切ないクライマックス。
思い出すと「巻き戻せないビデオテープ」とか、象徴的なシーンもあったよな。
ちょっと気になったのは、合唱部顧問の二人。
モモちゃん先生は、一見抜けている様で大事なところでは締めてくれるかと思えば最後まで軽すぎるし、副顧問の「指揮」はあまりにも雑に感じてしまった。(合唱部の指揮がどうあるべきかは知らないけど)
他にも、コミック原作実写化特有の「リアリティの違和感」はあるにせよ、チクチクと心の奥を突いてくる物語をしっかり楽しみました。
過ぎ去りていく青春を描き切ったオフビートなコメディ
興味はあったものの、評判の高さを改めて知り見てきました。
中学生とヤクザがカラオケを介して交流するコメディですが、上質な漫才を映像化したような笑いと多感な時期の少年の周囲から失われていくものを描くほろ苦さがたっぷりと描かれてました。
ストーリー上の疑問がないわけはないですが、クライマックスの熱唱ですべて吹き飛ばされました。
鑑賞後、原作も読みましたが、オリジナル部分含めて、素晴らしい映像化だったんだと改めて評価しています。
笑って泣ける青春映画
公開初日に観ました!クスッと笑える場面が多く、劇場内も笑い声が響いていました。思春期の悩み、部活、愛について……大人と子供の狭間で揺れ動く聡実くんの感情に共感してしまいます。真剣にカラオケするヤクザ達が面白い!
小さなことを大切に描いた、優しくてあたたかい映画です。また劇場に観にいきます。紅だー!🎤
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