「なぜ面白いのか分からないが」カラオケ行こ！　つとみさんの映画レビュー（感想・評価）

この、なんとも言えない不思議なコメディは、大いに笑えるうえに大変楽しかった。
リアルな物語であるにもかかわらずリアリティが全然ないところが良かったのかも？。
見たことないようなことが連続する斬新さのおかげ？。とにかく分からない。
それでも（それだから？）面白かったし、最後の「紅」はなんだか感動してしまったよね。

中学生の心と体の成長の物語で、綾野剛演じる狂児がそのことに余り関わってないところもいい。
狂児に影響を受けて変化や成長をするって感じではないんだ。
当然で自然な成長を描いて、たまたまそのタイミングで狂児と出会っただけ。
それまた不思議なことではあるが、狂児が聡実くんの成長を見守っているように見えるところもいい。

聡実くんと狂児の距離の縮まり方が自然で（とは言ってもコメディ的にではあるが）見方によっては、聡実くんにとっても狂児が代えがたい存在になっていく、馴染み方が良かった。

他に書けることは特にない。何で面白いのかよく分からない。でも面白い。