「主人公二人の交流は面白かった。でも、実写化するのは苦しい場面もあった」カラオケ行こ! p.f.nagaさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公二人の交流は面白かった。でも、実写化するのは苦しい場面もあった
狂児役の綾乃郷と聡実役の斎藤潤。主役の二人は、ヤクザと中学生がだんだんと親しくなっていく展開をうまく演じていた。聡実は怖がって、近づきたくないのに、グイグイと来る狂児のペースに巻き込まれていく。狂児は凶悪そうなオーラを出しながらも、聡実を「先生」として大事にしてくれる。そのギャップがこの物語の重要な要素だが、違和感はなく、うまい演技だった。
クライマックスの聡実の熱唱は、「紅」という曲についての伏線が効果的で、熱い。
狂児の車のダッシュボードを聡実が開けて驚く場面は、「そんなところに入れておくはずがない」と思った。合唱の先生が生徒よりも軽い発言を繰り返す場面も、「何を考えてるんだ??」と思った。
クライマックスの熱唱は良かったが、そのあとの展開がついて行けなかった。特に、組長の反応は、原作漫画の二次元の絵なら、絵のタッチでなんとかなるけど、実写では「それはないよ」と思った。狂児があの場所にいて、シャツが少し汚れているだけというのも、実写だと「おかしいでしょ」と感じてしまう。実写化は難しいマンガだったのではないか。
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