「ピカピカや」カラオケ行こ! U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
ピカピカや
シリアスになりきれない関西弁が心地良い。
実に生っぽい。
オチをつけずにはいれない会話の構成が耳障りがよくて、ついクスッと笑ってしまう。
綾野氏が怪演で…コメディタッチな本作で、ずっとヤクザだった。関わるとヤバい、踏み込んじゃヤバいって空気感が絶妙だった。
中学生が裏社会と関わっていく危うい本作をライトな感覚だけで描くわけではなくリアリズムを付与してたようにも思う。
紅の歌詞にリンクしていくラストもよくて…エンドロール後のオマケもいい感じ。
終始、関西弁のシステムを感じていて…時間合わせで観た本作なれど、レビューの高評価を裏切らない本作であった。
ただ、まぁ、オープニングと聡実の父親には疑問も残る。あんな雨の中にワザワザ刺青を見せつけるように歩くかなぁと。オープニングのハッタリとは言えちくと外連味が過ぎたかなぁ。父親に至ってはリアクションが謎だし、よそよそしすぎて、義理の父なのかなぁとも思う。
坂井さんの関西弁がとてつもなく流暢で…ネイティブ関西人だったけかと思う。それほどまでに素晴らしく、違和感が全くなかった。
北村さんのおふざけも、関西人からするとスタンダードな流れで好感触。
肝心の歌ヘタ王だけども…皆様かなり下手過ぎて、狂児は上手い部類に入るんじゃないかと思う。そう思えば、組長の裁量一つで決まる可能性も高く、もはや上手い下手の優劣じゃないような気もする。
聡実が紅を熱唱する最中、ふいに映る狂児に「生きとるやないかいっ!」とツッコミを入れるのも心地よかった。結構、セオリーを無視した攻めた編集だとは思うのだけど、俺は大好きwこう言うとこにも関西弁のシステムを感じたりする。
マジメな話ができないわけじゃないけども、どこか笑いを挿入せずにはいられない関西人気質とでも言おうか…そんな感覚を全編に渡って感じてた。
大袈裟に言えば、関西弁のDNAを作品から感じてた。
◾️追記
オマケ映像だけど、アレは「好きなモノを嫌いと言い続ければいいんじゃない」って言う、歌ヘタ王罰ゲームで組長が嬉々として彫る刺青への対策なのだと思われる。
南銀座以降、聡実が嫌いだと言い続けたんだろうなぁ。つまり狂児は聡実の事が大好きなわけだ。ナイスな伏線回収だった。
こんばんは。
今日割と大きめの書店に行ったのですがコミックス品切れしていました!明らかに映画の影響でしょうね。原作ファンなので多くの方に知ってもらって嬉しいです♪
(誰?!w)
私もあのラスト「饅頭こわい」の伏線回収好きでした(^。^)
組長は「字」はお上手な様で良かったですw