「紅」カラオケ行こ! サスペンス西島さんの映画レビュー(感想・評価)
紅
2024年劇場鑑賞2本目 優秀作 73点
期待していただけあって、面白かったですね〜〜
冒頭の綾野剛の背中に刻まれた刺青のバックショットは丁度3年前ほどに公開されたヤクザと家族を彷彿させるスタートから始まり、唐突な出会いからの第一声が、「カラオケ行こ、、、」と同時に落雷。まさしく昨年秋頃公開の愛にイナズマと言わんばかりの出会い。文字通りの愛にイナズマでしたね。。
今作の主演の中学生役の子のオーデション募集の頃から今作を注目していたので、さぞかし抜擢された主演の子は歌がお上手なのでしょうと思っていたら、全然歌わないなあ、、あぁ声変わりもストーリーとして含んでいるんだ、、でも部長だけじゃ説得力に欠けるなぁ、、と思っていたけど、最後のヤクザのボスにハメられて熱唱した紅は全てを納得させる歌唱と演技で痺れました
声変わりと、商店街閉鎖、一夏の思い出じゃ無いけど、尊いひと時の塩加減がいい塩梅で、こちらの虚無感も感じました
紅の練習シーン、大勢のヤクザ相手に毒を撒いていたシーン、三角関係と茶化していたシーンなどなど、狙いに行った笑いのカットがちゃんと素直に面白くて楽しめました
一部で物議があるエンドクレジット後のシーンは個人的には、逆の考え方で、タイトルや冒頭の出会いのシーンといいラストシーンは数年後にまた出会ってこのセリフで終わるんだろうなぁと思っていたので、主演の子が思い馳せてルーズショットになって終わってしまって、あ良いんたなびく感じでいくんだ〜って思っていたので、その上で最後に付け足したのは胃もたれというか、余計な味付けで一言で言うなら勿体無いなあと思った。それなら付け足すんではなくちゃんとラストシーンとしてその一言でエンドロール後は何も無しが良かったかな〜〜
まあ総じて楽しめました、是非