デウス 侵略のレビュー・感想・評価
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タイトルの副題は完全にミスリード狙い(姑息)
発想はおもしろいが、設定と配役が致命的。
増えすぎた人類を大量に間引くため、マッドサイエンティストが
巧妙に仕組んだ罠。
発想それ自体はおもしろいが、設定のあらゆるところで矛盾がてんこ盛り
・まず、乗組員
少数精鋭であるはずの 探査チームの年齢層が高すぎる。
人口冬眠など医療的に過酷な状況が多い事を考慮すると、健康面に心配のない
若い人材を選ぶはず。経験面を考慮すると30歳台というところだろう。
精神的に安定していない者の参加はもっとあり得ない。
そして配役は魅力に欠け、色気も素っ気もない。
・球体が黒幕が造った単なる人工物というオチも矛盾
人類が造ったものなら、誰がいつ置いたのか。
まあ、質量も自由に増やせる特殊な発明品と言っていた(ここでSF失格)
ので、前回(頻繁に火星探査している設定のノリ)仕込んだという事になる。
数人を探査に送り出すのがやっと(本当は制作費の制限)という世界では、
実現できる方法とは思えない。
そもそも小惑星並みの物質を自由に作り出せるのなら、ガンダムのコロニー
のようなものが簡単に作れる。
重力もある環境なら、中空の構造物にしなくていいし、いっそ惑星を作れば
問題解決。
・違う時空につなげるゲートも発明品
そんな便利なものがあるのなら、宇宙旅行や宇宙船は要らない。
・ディテールの貧弱さ
気密服、原子炉、炉心(光ったら被ばく確定)、重力、慣性等など
小型の空港内鉄道のような乗り物も、あの扉ではカーゴ側に設置
できない。
サスペンスに偏重した作品で、SF好きには耐えられない作品だった。
動機、方法、幕引き、どれも納得できるものでは無かった。
舞台が宇宙というのも登場人物を減らして予算を抑えるだけが目的だろう
この完成度なら、普通の陰謀モノの方が良かった。
富裕層の陰謀?
火星近くに現れた謎の球体を調査するため天体物理学者のカーラをはじめとする6名の調査チームが巨大な宇宙船で向かっています。タイトルに侵略とあるので宇宙戦争かエイリアンものかと想像しますがほとんどは船内での内輪もめの殺し合い、ギャラの節約にしか思えません。
(ネタバレ)
宇宙人の侵略に見せかけて地球の総人口を減らす某大企業の陰謀という落ちは何なのだろう、確かに異常気象などで陸地の水没や食料危機が迫れば生き残ろうとする富裕層がいても不思議はないが、神を語って天国と称する球体に誘導して殺すなんてアイデアは奇抜過ぎるでしょう。結局、カーラを天国を観たという生き証人に仕立てプロパガンダに使う為だったようだ、地球に帰還する途中で話は終わるのだが、あわよくば続編を狙っているのだろう、中途半端な終焉でした。作家性が強すぎて違和感が否めませんでした。
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