デイ・オブ・クライシス ヨーロッパが震撼した日のレビュー・感想・評価
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銃撃シーンが残念だけどそれなりに楽しめました
フィンランドでのテロ事件がテーマのストーリー、ヨーロッパにおけるロシアの脅威が描かれた作品
実際にロシアはウクライナ侵攻をしているし、隣国フィンランドにしてみれば、ロシアがこの作品のような事を起こしてもおかしくないという事なのでしょうか
ロシアに対してのフィンランドの危機感がリアルだったり、黒幕の狙いが予想と違っていたり、テロリストになってしまった人の背景が丁寧に描かれていたりで、単純な勧善懲悪というのではなかったので良かったと思います
残念なのが、フィンランド大統領へのテロというスケールが大きすぎるテロ事件のわりに警察や軍の対応があまりに悪すぎるように思えたし、ラストの銃撃シーンがしょぼすぎました
そこがとっても残念
もっと迫力ある銃撃シーンだと☆3.5にはなっていたと思います
主人公役のヤスペル・ペーコネンが「プリズン・ブレイク」のTバッグ役のロバート・ネッパーに似てるように見えて、それがずっと気になりながら観ていました
夜のヘルシンキがとってもきれいでした
北欧諸国の危機感観て取れる
俺を信用しろ!
フィンランド独立記念日に要人が集まった宮殿にてテロが勃発。警察のタナーは、大統領や仏将軍、そして同僚の女性を救う為、この事件に挑んでいく。
作品としては、いち映画祭作品として公開されるにはかなり大作感のある作品。
序盤は、テロ発生までに至る経緯や登場人物らの背景が描かれ、やや冗長に感じるも、とても丁寧で分かり易いのはグッド。
事件発生からは一気に緊張感がエスカレート‼
・・・となったり、交渉などのゆったりシーンに戻ったり、かと思えばまた緊迫感が増したり、といった場面の連続で波が激しい印象。やるならもっとガガっと(笑)‼
言い換えれば緩急の効いた展開で退屈はしないし、後半には序盤の事件がうまく関わってくるし、アクションシーンなども行き過ぎておらず、個人的に好みだった。
所謂、ワタクシで言う所の「映画はこういうので良いんだよ!」作品ではあるが、ちょっと規模が大きめでワクワクしながら観れた良作だった。
でも、この結末。。結局何か事は動いたのかしら?
決してモヤっとするようなものではないんだけどね。
ベラルーシは良い迷惑だな
多言語が飛び交うので結構耳が忙しい、地味ながら複雑な味わいがあるポリティカルサスペンス
びっくりするくらい地味なポリティカルサスペンス。フィンランド独立記念日の式典を開かれていた大統領宮殿がテロリストに占拠されますがまず展開されるのが交渉人を立ててのネゴ。結構ここに尺を割いている点が冗長ですが、ここで立てた登場人物のキャラがクライマックスで生かされます。戦争犯罪人の釈放が目的だったテロリストの行動が二転三転する展開はなかなかスリリングで、フィンランド治安警察の所属ながらEU合同警察に派遣されている主人公タナーが人質となった要人の警備に就いていて拘束された同僚シルヴィアを救助するためにEUとフィンランド双方の思惑に配慮しながらテロリストを追うストイックさがカッコいいです。勧善懲悪を拒否して不穏な余韻を残すエンディングが廃墟で展開されるありきたりなアクションシークエンスを上手く補っていて鑑賞後の後味は意外とスッキリしています。
英語、フィンランド語、スウェーデン語、フランス語、ロシア語と様々な言語が飛び交うので結構耳が忙しくなりますが、何の知識もない言語の中にも耳につくセリフがあったりしてそういうところも楽しい作品です。
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