ヴィクラムのレビュー・感想・評価
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回想の入り方が分かりづらくて・・・
予告編の惹句にあるとおり血で血を洗うアドレナリン全開の大乱闘クライムアクション。ストレスのたまった現代人の「ブチギレ」を代行してくれるのだそうでR15+のやりたい放題。コカイン、銃器にナイフ、爆弾、鉄拳と全てのヤバイ要素がこれでもかと盛り込まれた171分のボリウッド大作である。のどをかき切られたり首が落ちたり、なんというか殺られる前の風情が無いというか待ったなしで特に新婚ほやほやの準主人公の奥さんがピンチで助けに行ったら既に殺られていたシーンとクライマックスのさあこれから集団戦という時に4人しかいないチームのメンバー1人があっさり撃たれて死んじゃうシーンには唖然とさせられ、さすが仏教の本場、諸行無常の諦念観に恐れ入るばかりである。特に気に入ったのはジョーズ署長が癪に触って床を銃でバンバン打つシーンと足に刺されたナイフを手で抜いたら柄だけが抜けて鉄の軸部分をさらにドンと押し込まれる痛いアクション演出。インド映画に欠かせないミュージカル要素も楽しくてお腹いっぱい。
Spurt
インド映画、無条件で観に行っちゃう体になってしまっています。
3時間近い尺ももう慣れてきました。
前半はしっかりサスペンス、後半はぶっ飛びまくりのアクションと緩急の激しい作品で楽しかったです。
序盤はかなりの登場人物と、それぞれの入り乱れがあってかなりややこしい作りになっており、カマル・ハーサンをはじめ主要どころはパッと分かるんですが、これまた見事にみんな立派なお髭をたくわえているのでもう誰が誰なんだ状態でした。
それに加え時系列行ったり来たりが襲ってくるのでややこしさに拍車をかけていました。
サスペンス要素はガッツリありますが、特殊工作員という立場での暗躍をしっかりと見せてくれるので臨場感たっぷりでしたし、点と点が線で繋がっていく瞬間はかなり気持ちよかったです。
舐めてたジジイが実は…という感じの復讐劇でもあるので大好物が突然目の前に現れたかのような興奮がそこにはありました。
明らかにヤバいだろうと思ってた奴が違うベクトルでヤバかった時の興奮は異常です。
インド映画お決まりのミュージカルも今作ではかなり控えめで、その分ストーリーの大筋に力を入れているのでそういう点でもかなり異端な方のインド映画でした。
インターミッションを機に別映画へとジャンルを変えたんじゃないかっていうくらい派手なアクション映画になるので、心の中のインド人が思わずナートゥを踊り出してしまいました。
とにかく銃でぶっ放しまくる大暴れっぷりで、R指定らしく血はドバドバ流れ、首は吹っ飛んでいき、骨はボキボキ折れまくりの暴れっぷりに見事にやられました。
2丁拳銃はいつ観ても痺れちゃいますし、近接戦闘もお手のもの、果てには砲弾で爆発させまくるとかいうイかれた戦闘シーンがやってくるので、こういうのが観たかったんだろ?って言われてその通りです!と答えてしまうくらい大正解を叩き出していてやられました。
割と緊張するシーンもあって思わず口をつぐみながら観ていたりと従来のアクション映画では感じられないものもあったりとで豪華でした。
惜しい点を挙げるとすればやはり3時間近い尺なのもあってちょいちょい間延びするシーンがあったりして、ミュージカル無しでこれなのでもうちょっと削れなかったかなぁとは思いました。
あと黒部隊の初代メンバーがたくさん出てくるのは良いんですが、割とすぐにやられてしまうので見せ場少なっ!と思った人は自分だけではないと思います笑
しっかり1本でまとまっていてかつ続編も見込める作りなのは直近のインド映画のいくつかよりかは絶対的に良い部分になっており、あるならば続編を期待したい内容でした。
鑑賞日 6/3
鑑賞時間 13:45〜16:50
頼むから、大河ドラマみたいに役職と名前を字幕表記してくれないだろうか
2025.6.5 字幕 MOVIX京都
2022年のインド映画(171分、R15+)
麻薬捜査官の不審死を起点とした暗躍を暴く様子を描いたクライムアクション
監督&脚本はローケーシュ・カンガラージ
原題の『Vikram』は、劇中に登場する亡霊的な伝説のエージェントの名前
物語の舞台は、2019年3月9日のインド・チェンナイ郊外
そこでは、麻薬捜査官のスティーヴン・ラージ(ハリーシュ・ベラディ)とプラバンジャン(カリダス・ジャヤラム)が、麻薬ブローカーのアンブー(アルジュン・ダス)とアダイカラム(ハーリッシュ・ウタマン)から押収したコカインの原料をとある場所に隠していた
そこは、かつて何かの製造工場だった跡地で、追跡装置を切ったブツは人知れずの場所に眠ろうとしていた
それから6ヶ月後、チェンナイにて、3件の殺人事件が勃発する
それは「黒い仮面を被った数人の男たち」による犯行で、その犠牲者はラージとプラバンジャンと、彼らの養父であるカルナン(カマル・ハーサン)という一般人だった
警察本部長のホセ・ジョーズ(チェンバン・ウィノッド)は、警察長官のナガラージ(G・マリムトゥ)を差し置いて、「黒部隊(ブラック・スクワッド)」に捜査を一任することになった
黒部隊のリーダー・アマル(ファハド・ハシル)は、彼らの近辺調査を行なって行くものの、有力な情報は得られない
そんな折、PWDの公共事業で暗躍している事業局の職員ヴィーラパンディアン(ゴーサム・スンダララジャン)が次の標的になってしまった
そして、その捜査の過程にて、黒部隊の一人・ビジャイ(ナレイン)を捕まえることができた
アマルは尋問を行うものの、一向に情報は得られない
ビジャイは「社会の粛清を行なっている」と言い、家族が殺された苦しみをアマルに切々と訴えていった
その後映画は、ヴィーラパンディアンとつるんでドラッグ取引をしていたルドラ・プラタップ(Aruldoss)の娘(Girija)の結婚式へと物語が移っていく
そこには、麻薬王として知られるサンダナム(ヴィジャイ・セトゥパティ)も参列していた
アマルたちもその式場に紛れ込むものの、そこには黒い仮面の男たちも紛れ込んでいて、ルドラを拉致してしまう
アマルは一連の事件には裏があると読んでいて、さらに黒い仮面軍団はメッセージを投げかけていたことに気づいていた
そして、逃げる男に対して、堂々と姿を晒せと宣うのである
映画は、ここまでが前半部分でインターバルが入る仕様になっていた(日本ではそのまま続行)
最大のネタバレは、黒い仮面軍団のリーダーが伝説のエージェント・ヴィクラム(カマル・ハーサン)であり、実はカルナンの死は「偽装」で、同一人物というものだった
だが、Wikiを含めて「一人二役」がわかるようになっていて、観る前からわかってしまう状況になっていた
それを避けて観ることができた人は良いと思うが、カマル・ハーサンがヴィクラムとわかっている以上、シークレットでもなんでもないと思う
物語はそこまで複雑ではないのだが、とにかくキャラの識別がものすごく難しい作品となっている
インド人の顔を見分けるのが得意な人だと良いのだが、初見でキャラのビジュアルを正確に暗記して、その関係性を頭の中で構築できる人は少ないと思う
シナリオの稚拙さも相まって、とにかくキャラの名前を呼ばない(冒頭のダンスではモブの友人の名前は呼んだりする)ので、誰が誰かを把握するのに時間が掛かる
主要キャラであるホセも劇中ではほぼ全員がジョーズと呼んでいるし、これが「ホセ・ジョーズ」なのか、彼の怖さを表現するあだ名のようなものなのかもわからない
キャラの関係性としては、カルナンの実の息子がプラバンジャンで、彼の子どもが本当の孫となっていて、彼に「ヴィクラム」という名前が付けられていた
また、サンダラムの3人の妻に名前があるのに、プラバンジャンの妻だけ名前がないのも変な話で、そこにいるティナ(ヴァサンティ)も妻の母なのか、プラバンジャンの母なのかもわからない
最終的に潜入していた家政婦という設定なのだが、あの家庭に家政婦が必要な理由がわからない
麻薬取締官の給料はめっちゃ良くて、妻も子育てに専念という感じなのだが、この妻の理解度も弱いので、後半のドタバタ劇に少しイラッとしてしまった
逆に、アマルの婚約者(のちの妻)であるガヤトーリ(ガヤトリー・シャンカール)は察しが良すぎて最悪の展開になるのだが、この温度差はなかなか凄かったなあと思った
R15+はこのシーンのせいだと思うが、決定的なものを見せないのは配慮だった(おっさんのは普通に見せてたけど)のかも知れません
いずれにせよ、長いしわかりにくいし疲れるしという内容で、3時間終わって「戦いはこれからだ!」で脱力した人は多いと思う
一応は「Vikram 2」がインドにて2025年11月30日に公開予定なので、順調にいけば来年頃には日本でも公開されるのだろう
どんなシナリオになるのかは想像に難くないのだが、今回「かっこいい紹介」をハブられたティル(シュリクマール)とビジョイにも何か用意してあげて欲しい
次作は、アマルも登場して、共闘するか別働隊で単独行動をすると思うのだが、そのあたりも含めて、「ブラック・スクワッド」の活躍を楽しみに待ちたい
黒部隊という翻訳ははいくらなんでもダサすぎるので、TWINにまたひとつ黒歴史ができたなあと思ってしまった
頼む,も少し分かりやすく作ってくれ(^^)。話がよく分からなかったので物語が面白く感じられず,分からないままアクションシーンだけ見て最後までいっても結局,話が分らないまま終わるのでラスト25分で帰った
主要人物の目的とか、何をやろうとしてるかは分かるのだが、いろいろな各場面、各場面で、「コイツらは、この場面でいったい何をやろうとしてるんだ?どうしてこういう展開になったんだ?コイツらはナゼここを襲撃したんだ?よく分からん」というのが幾つかあった。
だから結局、内容がよく分からないから物語が面白くなくて、25分残して帰ってしまった。
序盤は話がなかなか見えてこないが、分からないながらも一所懸命見ているうちにインターミッションで前半終了。
・日本上映でも5分でイイからトイレ休憩いれてくれい m(_ _)m
インターミッション後からは、色々な真相が明らかになってきて、話も見えてくる。
前半含めて整理すると、
カルナン(酔っぱらい)は、前半冒頭でナイフ&手榴弾で爆死と思いきや、実は黒マスク団のボス・ヴィラクム。 イヤ驚いた。 偽装爆死だったのか ( ゚Д゚) 。 そういえば足しか残らんかった。インドの麻薬犯罪を根底からなくそうとしている。
アルマ達は黒マスク一味を追っている。 どういう組織集団だかちゃんと説明があったが忘れた。 アルマがボス。 ちゃっかり彼女がいる(結婚してたかも)。 彼女には自分の仕事は内緒にしてる。
麻薬王サンダナムは、麻薬の素2トン(キロ?)を奪われて一所懸命に探してる。奪われたのは麻薬の素なので、1000倍の2000トン(か2000キロ)の麻薬になる。 そりゃ懸命になって探すよな。 在りかを知ってるヤツを、キレてつい殺してしまう。 ← アホかサンダナム (^^)。 サンダナムの上に、ラスボスだか、顧客だかがいる。
一番よく分からなくて混乱したところは、カルナン(=ヴィクラム)の養子(実子らしい)の警官プラバンジャン界隈
黒マスクの最初の犠牲者なのだが、ヴィクラムが自分の養子を殺すワケがないから、絶対何かを見逃してしまった (^^)。
次に分からなかったのが、麻薬組織の倉庫みたいな所(昔の武器庫の跡?)に潜入してる場面だ。 たびたび出てきたが、今考えるとあれは、生きてた頃のプラバンジャンだったのではないかと思う。ということは、時系列が戻ってたのか?
そうすると、これも今思い付いたのだが、麻薬王サンダナムから麻薬の素を奪って、その在りかを知っていて捕まってしまって、キレたサンダナムに殺されてしまったのは養子のプラバンジャンだったのかもしれない。
鑑賞中は、時系列が戻ったりしてるとは思わなかったので、ナゼか突然出てくる謎の潜入捜査場面にしか見えず、ワケが分かんなかった。
そのほかにも、結婚式で花嫁を人質に取る場面、カーチェイスのあと黒マスクが警官たちと大立ち回りする場面、ティナの場面などなど、どういうワケでそいうい展開になったのか理由が分かってないので、物語が全然オモシロクないのである。
結局、最後は麻薬王サンダナムがやられて終わるだろうと思いながらも、物語がよく分かってなくて面白くないから、終了まで25分ぐらいを残して帰ることにした。何かアクションシーンでグシャグシャしてたようだ。
ちなみに、貸切状態だったので、無観客のまま終わりまで上映したと思われる。
イケおじ大活躍
長いのはもう分かってたw
キャラクターが多くてわかりづらい…
誰がどういう立ち回りをしているか、どういうキャラかを整理しながら見ないと混乱する。
あれ、これはどっち側の人だっけ?みたいな。
ストーリーはよく出来ていて、面白くはある。
だけど、インド映画でありがちというか二転三転以上に話が回るので、それが長くなっている要因でもあり、少しダレるところ。
もう少しシンプルにできる、見せる事もできそうだけど。
お決まりなのかわかりませんが、続編を匂わせて終わるという、モヤモヤした最後でもありました。
主演の方はかっこよかったですね。立ち回りもアクションも良かった。
歌も踊りもないインド産クライムアクション
ヴィクラム Vikram
正直、全く面白くない。
髭面のビヤ樽体型男達が麻薬を巡っての醜い争いごとに息子や妻、親戚を殺された元公安関係者が巨大な麻薬組織に立ち向かうよくあるクライムアクションなのだ。
しかも、この話は続編があるがあり、元影のテロ壊滅組織の司令官の孫の名前がヴィクラム。
本編では、生後3ヶ月…
つまり、次作でヴィクラム暴れまくることが、ラストで知れる。
そして、その本命の強敵ローレックス麻薬王の凶暴も知れるのだ。
何しろこの麻薬の原材料を齧るとゴジラのように凶暴になるのだ。
最近のインド映画三本ともこの作り方ですな。
そして、結末が不可解。
…続編が待ち遠しい。
確実にインド国民はバカにされている。
麻薬、暴力、汚職、封建社会、親子、ヒーロー、続編…
世界一の人口14.5億人を惹きつけるシネマ作りのコンセプトが変わって来た。
インド神話ものが観たいなぁ
あれこそがインド人しか作れないシネマだよね。
( ・∇・)
ヴィクラム Vikram
インドの国民的スター俳優カマル・ハーサンが製作・主演を務め、「JAWAN ジャワーン」のビジャイ・セードゥパティと「プシュパ 覚醒」のファハド・ファーシルと共演したクライムアクション。
麻薬組織のボスと無職の中年男性、特殊工作員が繰り広げる三つどもえの戦いを壮絶なアクションで描く。
チェンナイで覆面姿の集団による3件の連続テロ事件が発生。
特殊工作員アマルは、街のギャングを牛耳る麻薬王サンダナムが事件に関与していると考える。
一方、サンダナムは縄張り内で消えた2トンものコカイン原料を探していた。
捜査を進めていくうちに、アマルは2番目に殺害された無職の男カルナンのことが妙に気になりはじめる。
カルナンには警察官である義理の息子がいたが、彼も同じテロリストたちに殺されていた。
「マスター 先生が来る!」「囚人ディリ」のローケーシュ・カナガラージが監督・脚本を手がけ、
インド映画界で活躍する双子のスタントマン、アンバリブ(アンブマニ&アリブマニ)がアクション監督を担当。
ヴィクラム
Vikram
2022/インド
全7件を表示
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