特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテストのレビュー・感想・評価
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神々しく美しい「なにげない日常」。それは、京アニが取り戻したかった日常でもある。
そろそろ終映になったら嫌だなと、新宿のレイトショーに重い腰を上げて観に行ったら、もう公開してだいぶ経つのに、劇場が今も8割方埋まっていた! 京アニファンのロイヤルティはほんと高いなあ。素晴らしい。 そもそも自分がアニメを真剣に観るようになったのも、京アニの『AIR』と『Kanon』があったからだった(あと『ハルヒ』とね)。 でも正直言えば、このところ、京アニとはちょっと縁遠くなっていた。 『Free!』や『ツルネ』はいちおうTV版のみ義務感で観てはいたものの、総じて僕の守備範囲外の作風だし、『メイドラゴン』はどちらかと言うと京アニというより原作者のテイストが強いアニメだ。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は脚本と設定双方に関して、TV版にも映画版にも、あまりに納得のいかない部分が多すぎて、どうしてもはまれなかった。 その意味で『リズと青い鳥』および『誓いのフィナーレ』以来の『ユーフォ』の新作映画となる本作は、久しぶりに僕にとっても「京アニらしい少女もの」の渇を癒す一作となった。 ― ― ― 冒頭の楽曲から、いきなりぐっと引き込まれる。 おおお、こいつはTHE SQUEAREの「オーメンズ・オブ・ラブ」じゃあーりませんか! 僕らの世代は程度の差はあれ、THE SQUEAREにどっぷり浸かって育ったクチだ。 僕もご多分にもれず、多感だった頃の青春の記憶と分かちがたく結びついている。 高校2年生の文化祭で、僕は美術部員に交じって絵を描いたりしていたのだが、そのとき美術室の隣が音楽室で、そこでブラバンの有志で組んだ精鋭メンバーが文化祭のステージ用に延々と練習していたのが、THE SQUEARE(のちのT-SQUEARE)の「オーメンズ・オブ・ラブ」と「いとしのうなじ」だったのだ。 絵を描いてる横で100回以上も毎日同じ曲を繰り返し弾かれると、さすがにこちらも曲を覚える。 気が付くと、この2曲を聴いただけでちょっとウルっときてしまうような条件付けが身体に刻印されてしまっていた(笑)。 まさに、オヤジ世代にとっては「ツカミはOK」の選曲だ。 そういや客席には、若い子たちに交じって、白髪や禿頭のオヤジたちがちらほら……。 ― ― ― 本編に入っても、懐かしさは変わらない。 ああ、これだよ、これ。 俺の観たかった京都アニメーションは。 相変わらず、石原監督の演出は細かく、緻密で、丁寧だ。 実写的な演出法を随所に取り入れながらも、アニメ的な「萌え」をなおざりにしない。 だから本当に、安心して観ていられる。 たとえば、弟子筋にあたる山田尚子監督は、「実写映画的な演出」や「凝りに凝ったしぐさ演技とレイアウト」といった要素をとことん純化させて、きわめて個性的な作風を確立していった。で、純化させすぎた結果として、オタク的な約束事の領域からははみ出して、『平家物語』の世界にまで行ってしまった。 だが石原監督は、いつまでも「深夜アニメっぽい共犯性」のなかに留まり続ける。 実写的かつ説明的な「京アニっぽい凝った演出」を前面に打ち出しつつも、オーソドックスなアニメ的演出や、オタク的な萌えの記号をもきちんと併用してくる。 記号としての「美少女」と「制服のエロさ」、丁々発止の会話劇といった従来的なラノベ/アニメの要素をしっかりと踏まえてくる。 要するに、石原監督という人は、そういうオタクカルチャーの産物が心から大好きで、そこの枠内からは「敢えて出ようと思っていない」クリエイターなのだ。 鍵ゲーを愛し、『ハルヒ』を愛し、そのジャンル愛を実作にも存分に発揮させている。 結果として、彼の監督するアニメは常に、リアリティの描出と、頭のよい凝った演出と、オタク的な記号性のバランスがすこぶる良い。 一般的な深夜アニメの凡庸さからは、一歩も二歩も抜きんでている。 でも、尖りすぎず、突っ走りすぎず、「我々の親しんできた萌えの世界」は堅持してくる。 僕は、この監督のこういう職人的なバランス感覚と、古参オタクの矜持のような旧来的萌えアニメへのこだわりを、こよなく愛してやまない。 ― ― ― たとえば、出だしの演出でまず一番気になるのは、「呼吸」だ。 「はっ」 「ふっ」 「すぅぅぅ」 冒頭から、ユーフォを吹く久美子の息継ぎと、次の音を鳴らす前にふっと息を吐く音、鼻を軽く鳴らす音などが、きわめて丹念に拾われている。 他の箇所でも、今回の音響は、吹き始めの「呼気」をリアルに拾うことにやけにこだわっているのが感じ取れる。 そう思いながら観ていたら、終盤の山場で、まさに「ブレス」と「呼吸を合わせる」ことが本作のテーマそのものだったことを知って、はたと膝を打った。 なるほど、ここにすべて収斂させるつもりで、今までのは全部「わざと」やってたわけね。 やっぱり、頭のいい監督さんだ。本当にそう思う。 一方で、徹底した「煽り」のカメラ位置(階段が効果的に用いられる)と、女子高生の「絶対領域」へのあくなきこだわり、若干ふとましい「太腿」へのフェチっぽい視線は、どこまでも「萌えアニメ的」で、いい感じで「気持ち悪い」(笑)。 キャラクターの美少女性を存分に認識して、彼女たちを動かし、しゃべらせることを心から楽しみ、なおかつそれを(本来なら近づけない距離の視点にカメラを置いて)視姦することをも心から楽しんでいる。 要するに石原監督は、この手のアニメを愛しているその他大勢のオタクファンと同じ趣味趣向を共有し、手放さない。きわめて優秀で才能ある表現者なのに、そこは外さない。 そういうアニメが好きな人だから。 そういうアニメが好きな人のために作っているから。 だから、僕たちも安心して観られる。そういうことだ。 とくに今回、素晴らしかったのは「会話」の妙だ。 物語としての大きな山場や感情的な対立がなかったぶん、石原監督は「少女たちの交わすなにげない会話」の描写に全力を投入してきた感がある。 リアリティと「萌え」を共存させる形で、ふたりの少女の「会話」から、両者の距離感と関係性をつぶさに描き出す。 本作は、無数に行われたその実験の、いわば「集積体」である。 「会話」と「会話」でつながっていった少女たちが、やがて小さなグループを成し、その小さなグループが集まって、ひとつの吹奏楽部という群を成す。 本作の「アンサンブルコンテスト」という枠組みは、まさにそのアナロジーである。 ふたりの少女は、会話を交わしながら、つねに探り合う。量り合う。 相手のことを。相手の自分への想いを。相手の距離感を。 上目遣い。はたと見据える眼差し。そらす視線。さまざまなアイコンタクトが交錯する。 息遣い。声のトーンが上がったり、下がったり。 頻繁に声音の温度感が変わる。親密さ。愉しさ。惧れ。おびえ。 短い会話のなかでも、相手との駆け引きが秒単位で展開され、それに合わせて表情演出と音響演出も千変万化する。 ここに徹底的にこだわって作られているから、ユーフォニアムの少女たちは、アニメ的なキャラクター性を保持しながらも、どこまでもリアルで、どこまでも神々しいのだ。 山田監督ほど徹底して、すべての台詞と立ち位置としぐさに意味を持たせなくとも、石原監督くらいの温度感でも、じゅうぶんに少女たちの「神性」は描出できる。 昔で言うところの、大林宣彦や今関あきよしのような「少女を愛でる」視線がちゃんとうまく機能して、少女たちの「尊さ」を存分に表現し、彼女たちを「まぶしい存在」として輝かせることに成功している。 最近でいうと、この感覚は『明日ちゃんのセーラー服』(大傑作! 久しぶりでパッケージを即断で購入)で感じたものに近いが、カルピス原液のように濃密だったあれよりは若干薄味で、そのぶん一般の人でも受容可能なテイストに収まっているともいえる。 とくに印象的だったのは、鎧塚みぞれと久美子の会話(「窓を開けるのが上手なんだね」)と、音楽室での久石奏との会話。 いかにも名シーンとして特別感をもって描かれている前者以上に、僕は後者の水面下での駆け引きと精神的闘争の情報量の多さに圧倒された。 陽気で飛び跳ねるようなファイティングポーズに秘められた奏のライバル心。 それに対峙しながら、先輩として、部長として対処しようとする久美子。 いやあ、いいねえ。 あと、マリンバを運ぶつばめと久美子のシーンの間合いと空気感も完璧だった。 ― ― ― 今回のユーフォの描き出した「日常劇」としての純度の高さ、真実味と、息を詰めたような親密さというのは、石原監督をはじめとするスタッフ全員の作品への共感性の高さが反映されている面が大きいと思う。 なぜなら、アニメ制作の現場もまた、いくつものアンサンブルの組み合わせで成立する、本作で描かれた吹奏楽部の相似形のような場だからだ。 気難しい職人がいて、間をとりもつ進行がいて、新人の育成があって、チームが崩壊しない程度の派閥があって……きっと、スタッフたちはものすごくリアルに、北宇治高校吹奏楽部の内実を受け止めているのではないだろうか。 アーティスティックな作業を、共同体として、アーティザンの集合体として築き上げていく。そんな、アニメ制作の楽しさと大変さ。 その苦しみと喜びを、吹奏楽部の面々と分かち合うような感覚。 しかも石原監督からすれば、この娘たちとはもう8年にも及ぶ付き合いだ。 ほとんど「実の娘」に近い感覚もあるだろう。 すべてのシーンに、監督とスタッフの温かい眼差しと全幅の共感が向けられている。 だからこそ、北宇治高校吹奏楽部は全員が、生き生きと仮想の「生」を生きられているのだ。 それと、ここ数年の京都アニメーションにとって、 「日常」こそは、本当にかけがえのないものだった。 その点は、いくら強調しても、強調しすぎることはない。 喪われた日常。 取り戻すべき日常。 悪夢のような非日常から、それでも立ち上がって、 一歩一歩「実作」の作業を地道に進めながら、 当たり前のなにげない日常に戻ることが、 いかに困難で、いかに厳しい道程だったか。 想像するだけで、泣きそうになる。吐きそうになる。 でも、石原監督ほか京アニスタッフ一同は、そんな葛藤と慟哭を露とも見せずに、この楽しくも輝かしい「少女たちの日常」をフィルムに焼き付けてくれた。 これは、京アニスタッフ自身が取り戻したかった「日常」でもあるのだ。 だからこそ、ここで描かれる「日常」は、光り輝いて見えるのだ。 なにげなさこそが、さりげなさこそが、何よりもかけがえのない宝物なのだ。 黄前久美子新部長のもと、新たに歩み始めた北宇治高校吹奏楽部。 それはそのまま、未来に向かってこれからも進んでいく、京都アニメーションという日本の誇る製作者集団の写し鏡でもある。 ― ― ― 声優陣はみなさん完璧な演技ぶりで、すべてが素晴らしかった。 とくに、久美子役の黒沢ともよちゃん。圧倒的。 実は最初に頭角を現したときは、周囲の萌え演技から一人外れてリアル系の演技をやることで「戦略的に悪目立ち」してる「ちょっとずるい声優」と醒めた感覚で捉えてたこともあったんだよね。ホントに見識不足で申し訳ない。 その後、出る毎にどんどん成長して、いまは押しも押されもしないトップ声優さんに。 とにかく、感情を声に載せるのがべらぼうに上手い。 秒単位で、声が軽くなったり重くなったりというのを切り替えられる。 しかも、今回のパンフ観てたら、この子、めちゃくちゃ頭の良い人なんだなあと。 「より渋く、深く、そして左耳の奥が小さく弾けるような、静かな熱のあるドラマでした」 「なんだか、どんどん、この作品の耐久度が上がっていっている気がします。これって、たぶん“時間”ですよね。みんなで積み上げてきた時間の質量がこのドラマの耐久力をさらにさらにとあげている」 なかなか、こんなこと言えないよ?(笑) あと、さりげに……櫻井くんが外されてなくて、本当に良かった!!(爆) ラスト、ムーンライト・セレナーデに載せて流れる予告編。 来年公開されるらしい久美子三年生編も、本当に楽しみ。期待してます!
成長を感じられた
次作(主人公・黄前久美子の全国コンクール最終年度を描くはず)との、つなぎ的なエピソードで、久美子が部長として成長していく姿を追っていました。 シリーズを追った人向けの、ファンムービーOVAっぽかったです。 私はユーフォシリーズの「人間関係を紡いだ先に仕上がった演奏シーンによる説得力」に魅力を感じていたのだが…… 前作は「北宇治を破ったライバル校の演奏」を見せず。 本作は「麗奈のチームを破った、フルートチームの演奏」をしっかり見せず。 というあたりは物足りなかった。 ただ、感情を作画・演出で描くところのレベルは、高みに登っていたように感じました。 天才型な麗奈にはできない、演奏のミスが出る後輩の「原因に気づく」のは、努力家の久美子ならではという、そのシーンの描き方は見事でした。
3期への布石
特別編ということで本編はかなり短いものになっている。
アニメ放送と映画を見ていないと全く楽しめない作品となっているが、見てない人に対して提供しているものでない。
久美子たちが2年生で関西大会が終了している状態から話がスタートする。
少数編成での演奏コンテストのため部内で編成を組み、オーディションを行うという内容になっている。
吹奏楽などはまったく知らないのでバランスよく編成していくのかと思ったら、管楽器の4重奏や打楽器の7重奏などがほとんどで面白いことを知れたと思った。
内容は久美子の部長としての姿を描いているのが多く、今まで触れられなかった部員にスポットが当てられ話が進んでいく、最終的に3期への布石のためのものだったと思った。
演奏はほぼほぼなく、北宇治の部内の話がメインで、吹奏楽としての話はほぼほぼなかった。
個人的には打楽器7重奏が聞きたかった。
面白かった。普段アニメはあまり見ない。「ユーフォ」 は「リズ」も含め劇場版しか見ていない。
◆冒頭、久美子のユーフォの響きが耳に心地よい
ユーフォの音色を忘れてたから、「ユーフォってこんなふうに柔らかく暖かな音だったんだ」と改めて再認識する。中低音でゆっくりなテンポの曲が心を和ませる。このまま聞いていたかったが、誰かが久美子を呼びに来る。ミーティングの時間らしい。
◆久美子が部長なのにビックリ
劇場版で部長になった場面があったようだが覚えてなかった。 「久美子で大丈夫か?」と思ったが、もちろんダメである。まあ、続けていればそのうち慣れてきて何とかなるだろう。部長なので久美子は3年だと思ってたら2年だった。
とりあえず、以上。
◆面白かったところ
小悪魔の奏(1年)が久美子のまわりをウロウロ・スリスリしてて、いつものように何か含みがあるような物言いが面白かった。
3年生もちょっと出てきてイロイロある。その場面も面白かった。
◆特に気に入った場面
マリンバ運ぶところ。段差ではこちらも力が入った。
ラスト、夕方の公園で4人が鉄わくに腰かけてるとき、背中側から描いた4人と夕焼けの情景が美しくとても気に入りました。
「ユーフォ」シリーズ劇場版は久しぶりだと思うが、今年2023(令5)1月に過去作3本(リズを入れて4本)再映されていたのを再鑑賞したので久しぶり感はない。覚えている登場人物の名前は黄前久美子、麗奈、滝先生のみ。
クラリネット四重奏は聴かせない?
面白かったです♪ 物足りなさを感じしてしまうほどあっという間に終わってしまった。 その分は、来春から始まる3年生編で補うとして・・・ 演奏しているシーンがあれば良かったのですが・・・ せめて、管打八重奏はあっても良かったのでは?
一番の見せ場で打ち切りのような終わり方...悔しい
久しぶりにユーフォの新作が見れて、映像はすごく綺麗で、ストーリーや細かな演出も良くてとても楽しめていた。
しかし、いよいよアンサンブルコンテストの本番、ここからだ!というところで、演奏シーンやコンテストの様子は描かれず、なぜかチーム紹介が始まる。 何が起きたの???と困惑しているうちに結果発表が出てそのままコンテストは終了し、茫然。突然の打ち切りのように感じてしまった。
演奏シーンはユーフォの一番の見せ場で期待していた人も多いと思う。そもそも映画のタイトルがアンサンブルコンテストだし、そこまでの展開からしてもなおさら。
もちろん作り手もファンの期待は分かっているはずだが、TV 第3期の準備もありリソース不足だったのかな、、、60分の中で取捨選択するのは無理だったのかな。。。
コンテストに至るまでのストーリーが良かったので本当にもったいなく、ユーフォファンとして悔しいという思いでした。
女子同士って、距離感近いよね
相変わらずの女子高的吹奏楽部のワチャワチャ感。 女子同士って、距離感近いよね。 それにしても…校内アンサンブルコンテストの演奏は無いのね。 観終わって、「あれ!?校内コンテストの演奏のカットで、オレ寝てたのかな?」って疑心暗鬼になったよ。
コンテストはどこ行ったの?
作画は安定してとっても綺麗だしストーリーも面白いけど、期待したコンテストの演奏は全くなくて残念でした。
上映時間がとても短いのでどんな風にまとめてるのか気になっていましたが、サブタイトルのコンテストを紙芝居で終わらせてくるとは思いませんでした。
コンテストへ向けての練習でのやり取りや演奏は丁寧に作られていて見に来て良かったと思いましたが、期待が大きすぎたのか、ちょっと裏切られた気持ちになりました。
Intermezzo
設定は久美子が部長になった直後、まだ三年が残っている時点。 これ迄とは異なり、小編成のアンサンブルコンクールへの参加に向けた部活動。 お話的には三年生編前の番外編。60分。 円盤が出るときにはOVAとしてなのか? Box が出た時に他と一緒か? OPのオーメンズオブラブ、懐かしい。 編成を決める過程とか、普段とは異なるメンバーでの練習とかの話は良い。 パーカスは息継ぎが無いので、呼吸のタイミング違いで他より早く入ってしまうのは確かに有る。 管でも楽器によって長さが違うし、音出の間が違う。 こうした上でセッションが合うのが楽しいが… 主役グループが選ばれてないので仕方ないが、オーディションやコンクールの様子も欲しかった。 PS 三年が残っている時期なので、ナカヨシコンビとかも出てくる。 久美子が部長として上手く立ち回っている比喩だろう、鎧塚との窓開けエピソードも有るのだが… 映画開始前のSPY×FAMILYの映画宣伝と、観劇注意もSPY×FAMILYコラボだったのでアーニャ声を聞いた後でみぞれを聞いたら「同じ人?」と判っていても思ってしまった。 種﨑さん、演技幅有りすぎ、上手すぎる!
続編に期待します。
テレビシリーズは知らないが友人に勧められて、じゃあ観てみるかで。
上映時間約60分?嫌な予感、案の定校内コンテストのメンバー編成で部長が右往左往するだけで時間が過ぎていく、肝心のコンテストのシーンは無しに等しい。せめて90分あればコンテストのシーンやれたのに。
でも、次は吹奏楽で全国を狙うか。来年春のテレビ3期に期待しよう。その前に1期2期観なくては。
元気が戻ってきた京アニに期待。
ジブリ映画と対照的
脚本構成、構図や絵の動かし方、声を含めた音の使い方どれもジブリ映画と対照的だなと思いました。 最後の方で、え?このシーンをカットするの?って所はありましたが、そのうち補完されるのではないでしょうか? 本音言うと、そのシーンはBDパッケージやテレビとかでなく、劇場で観たかったのですが…
あいかわらず映画というよりTVスペシャルなボリューム
来年春に三期があるということでその前日譚ともいうべき特別編 正直このシリーズだらだら続いてる印象でもういいかなあと思ったのだけど 見るとそこそこ楽しめてしまうので質が悪い(笑) ちゃんと登場人物が進級し成長がみられるのは良い所 部長になった久美子の苦悩の日々…とおもいきや ちゃんと部長、後輩を指導しまとめる役割への適性を見せる演出がうれしい 一期の頃から楽器の演奏、「呼吸」を意識させる演出がなされていたけど 今回もきちんとそれが伏線として生かされているのもよかった エピソードを重ねるにつれ演奏シーンの演出に疲れが見えてきてたけど そこをメインに据えずにみせる構成なのもよいと思ったかな
心のマッサージ
すごくドラスティックではないが
あの北宇治の空気に
久しぶりに浸れる良作!
心がじんわりしますよ。
ユーフォニアムのいいところって
終わりが次の曲の始まり=プロローグ感
なんだよなぁ。
クライマックスに向けてまっしぐら
自分がある程度上手いからこそ
周りをサポートできてきた久美子部長
いよいよスーパースターが入部してきた時に
麗奈との関係もどう変わるか
来年の春が楽しみですね。
石原演出の総決算
久しぶりの「響け!ユーフォニアム」関連作のフィルム化。見る側も探り探りといった感じの序盤に「部長になりたての久美子」の手探り感を重ねる演出が巧み。少しずつ自分を取り戻す久美子と、彼女を囲むいつもの面々との関係性を見せる事で、スムーズに「ユーフォ時空」に観客を帰還させている。OPも秀逸で、小刻みに切り替わる校内の情景や、4人が空にジャンプする躍動感溢れるカットイン、黒板を使ったコラージュと歴代低音パートのフォト挿入等、青春の輝きとエモさを持てる演出テクをすべてぶちこんで仕上げている。 石原さん、これはやってます。 登場人物の心のひだを、解像度高くフィルムに落とし込む手法は安定していて、何ら危なげない。声の演技も4年の時間を感じさせないナチュラルさ。もっとも、鶴岡音響監督ならその辺は抜かりなしと言ったところでしょうか。ハルヒの映画の時、朝倉涼子の声がちがう!と桑谷夏子さんを居残らせて声が戻るまでやらせた話は有名ですし。 演奏シーンは意図的に総カット数を減らしたい意向が見て取れますが、演者さんのリハVの時点でもう色も音も入っていたという証言から考えるに、余裕がなかったというよりは、戦略的に作画カロリーを抑えたのだと思います。この傾向は来年のTV版も踏襲するのでは?破綻なく作りきる事が最優先でしょうから、そのあとに作られるであろう久美子3年生編の「最終劇場版」まで京アニの「本気」はお預けになりそう。 それにしても、マリンバを運ぶシーンがえぐい。一見すると静的なシーンでむしろ実写的な演出に見て取れますが、実際にあれを実写でやったら間が持たないですよ。大仰な芝居を排して実写的でありつつも、アニメでないと作れない間がちゃんとある。あそこのコンテ、石原さんなのか小川さんなのか、気になるところ。 つばめのマリンバ演奏シーンも素晴らしかった。モーションブラーを使わず、バチを持つ両手の動きを高精度で描ききっている。一瞬CGかロトスコかと思ったけれど、そのどちらでもない通常の作画みたいで、驚きました。その後のマリンバ自体にカメラを潜り込ませて中から撮る画角など、実写では出来ないレイアウトにも挑戦していて、見ていて飽きない。ちゃんと見てあげれば、派手さはないけど私たちの知る「京アニ」がちゃんとあるんですよ。これは「決意の最終楽章」編が早くも楽しみですね。
北宇治吹部成分を補給したいあなたに
特別編ということで60分弱の尺につきフル演奏は残念ながら無いものの、
誓いのフィナーレ以降不足していた北宇治高校吹奏楽部の成分を補給して
春の新作、久美子3年生編まで繋ぎたい方におすすめかと思う。
部長となった久美子がいろいろ考えながら歩む姿、麗奈と相変わらずの
通じ合ってる感あふれるシーン。
大人数の合奏ではない事もあり、特に吹奏楽器では演奏音以外の息遣いや
楽器の作動音まで克明に入っており、臨場感がすごい。
特定のキャラを掘り下げる要素もあまりなかったが強いていえばパーカス
の釜屋つばめ。パーカッションなのでこの娘と井上順奈は「三日月の舞」
フル演奏版で確実に目に止まっているはずであるが、キャラそのものには
今までフォーカスされて来なかったので楽しかった。
数人のグループによる部内予選という切り口で現在の部員メンバーの名前
と顔をひととおり見る事が出来、翌年度のコンクールに向けメインキャラ
だけではなく部全体にフォーカスしている様子がうかがえる。
相変わらず美しい
前回の劇場版から4年‥京アニには大変なことばかりだっだけど作品できたことが感動する。 54分の短編であっという間に終わった しかし相変わらずキラキラ綺麗な作品でした 来年春の完結編テレビシリーズも楽しみ
原作未読としては
よくもなければ悪くもない・・・ 話的には主人公久美子が部長になってみたが・・・ というような話。 学生時代のありがちなサークルの話なのはわかる 絵が丁寧なのもわかる 声優さんが結婚したのは仕方ないが。 まあ、次の春も続くのかなぁ・・・
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