「窓開けるの、上手だね」特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト uzさんの映画レビュー(感想・評価)
窓開けるの、上手だね
TVシリーズから劇場版(『リズと青い鳥』含む)まですべて鑑賞済み。
期間が空いたこともあり色々と忘れていましたが、オープニングで多少は思い出しました。
“動”の演奏シーンと“静”の写真で楽しそうな姿を見て、頬が弛みます。
内容としては、アンコンに向けた組分けとその練習。
そこに、自分のことだけでなく調整役も担う久美子部長の右往左往と、周囲の関係性が描かれる。
オーディションもコンテストも描かれないので、日常回といってもいい。
しかしそれでも、満足感がある。
あまりない感覚なのだけど、コンテがバチッと決まってるんだろうな、という確信に近い印象を受けた。
更に作画スタッフがより細やかな工夫をしてるのも伝わってくる。
一挙手一投足に、そのキャラの性格や感情が乗っていて、だから日常にも厚みが出る。
木琴に映るマレット、寄りの時だけ聴こえるピストンを押し込む音など、細部も抜かり無し。
原作からなのかもしれませんが、全部員に名前があり、しっかりとデザインされているのも凄い。
暗に「モブなんていない」と言われているよう。
最後のチーム毎のカットだけでも、色々と想像できてしまう。(パンフにすべて名前入りで載ってます)
演奏シーンに期待した人は肩透かしがあったのも分かる。
けど、全チーム分を入れるとダレるし、落選した主人公組だけとかもバランスが悪いので、英断かと。
やはり石原さんの演出は凄いし、一時停止したいカットが無数にあり、次の曲への期待が高まります。
コメントありがとうございます! 励みになります。
いつも長くてすみません(泣)、たまには短文でビシリ!全盛のSNSカルチャーにひそかに抵抗するロートルもいていいのかなあ、みたいな(笑)。
>暗に「モブなんていない」と言われているよう。
そのためのラストの演出ですものね。ちょうどエンドクレジットできちんとアニメにかかわった全員流すみたいに。そのへん、やっぱり京アニが自分たちを重ねて見てる部分はあるのかも。モブなんか誰もいないんだよって。