「主人公と一緒に考えてしまう」窓辺にて ひとふでさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公と一緒に考えてしまう
妻の浮気にショックを受けなかったのがショックという一風変わった役の稲垣吾郎がとにかくハマり役。
真面目で正直だけど、どこか熱がなく自分さえ俯瞰で見ているような人。作中誰からも理解されないけど、個人的にはちょっと分かる気がする。
妻を愛していないのではないかと苦悩していたが彼は彼なりに妻を愛していたと思う。その感情が大きく出ないだけで…
元小説家で読書家なので感情を揺さぶれるものを追い続けて、様々な物語に触れて、ちょっとやそっとじゃ動かなくなってしまったのかもしれない。
愛するとは何か、幸せとは何か、主人公と一緒に考えてしまう作品。
143分あったと後で知って驚いた。それだけ引き込まる魅力ある作品。
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