「人間の根源的な欲求を描写すること」手 北枕寝二さんの映画レビュー(感想・評価)
人間の根源的な欲求を描写すること
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珍しく土曜日の出勤 せっかく街に出るので帰りに映画を観ようかと
いつもの映画館で土曜日ながら料金が安い日でラッキー
時間がちょうどよかったのが本作だ
にっかつロマンポルノ50周年記念作3本のうちの1本だと
ロマンポルノを観るのは初めてだと思う
少年時代の憧れ 大学受験の帰りに映画館の前で入ろうか入るまいかと
逡巡したような記憶がある
エロティックな場面 性的な描写が続くおかげで全く飽きることはなかったのだが
ちと多すぎでちょっと疲れてしまった バランスは大事だ
内容的にはちょっと感情移入しづらいものだった
金子大地は女たらしなのかダサいヤツなのかキャラが掴みにくい
一連の行為と最後の涙が繋がらない
娘を持つオヤジとしては金田明夫目線も大事な見所なのだが
こちらも行動原理が最後までよくわからなかった
微妙なフォトブックの作成を手伝う妹のキャラ
母親の立ち位置もよくわからん
とはいえ監督や主演の福永朱梨と金子大地にはただただ敬意
食べる場面同様 人間の根源的な欲求を描写することは大変なことだ
ロマンポルノをステップにして名監督/俳優が生まれているのはそういうこともあるのだろう
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