インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのレビュー・感想・評価
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冒険の舞台は意外な所へ
ナチス時代の敵と再び出会い
ダイヤルの争奪戦を行う男の話。
過去作の記憶はほとんどなくなってる状態で
観ましたが楽しめました。
特に序盤のパレードのシーンは
ほとんどCGとは言えなかなか迫力がありました。
流れはいつもと同じで宝の隠し場所へと
敵と追いかけっこしながら向かっていく感じ。
その先の展開にはなかなか驚かされました。
インディジョーンズさんの長年の苦労が
報われるような展開に少しジーンと来ました。
ネタバレになるのであまり言えないですが
ラストは戻らないほうが
かっこいいなって思いました。
シリーズファンの人は
キャスト陣に感動するかもです。
感無量、満点以上を進呈したい
傑作シリーズにふさわしい作品
冒頭以外ネタバレはなし
視聴前の正直な印象は
「インディージョーンズって言っても、
流石にハリソンフォードも年齢が厳しいし
まぁアクションは期待できないだろうな
どんなもんだろうか・・・
まぁ『ターミネーター』くらいのもんかな」
だった、しかし
ーーーーさて、始まったぞ
・・・
あああああ、ナチだぁあああああああ!!!
あああああ、ハリソンフォードがCGで若返ってるぅ!!!!
あああああ、マッツミケルセンンンンンン!!!!!
あああああああああああああああああああ(五体投地)
と言った塩梅で、油断したところに、冒頭のあまりにも素晴らしすぎる展開でハートをぐっと握りしめられてしまった
そこから緩急がついて、間の取り方が絶妙な、「まさにインディージョーンズ」と言えるアクション、展開の連続
シリーズファンなら既視感を覚える「コレコレコレコレー!!!」となることは間違いない
そこから今回のお宝の話でストーリーにも引きつけられる
冒頭の20分、これだけでも満点をつけられるほどに素晴らしい
そして現代に入るとき、老いたハリソンフォードの肉体を写すことで
完璧な場面展開を成し遂げた
老い、というものを確実に感じさせながらも
荒事に長年触れてきたインディーの戦い方や
カーアクション主体での映像はアクション映画として見応えがありすぎる
地下鉄やモロッコでのカーチェイスなんて斬新なアクションもある
また、最後のシーンからの流れは圧巻で
衝撃的なほどに脚本がよく出来ている
涙がボロボロ出てきてしまった
その後のファンサービスで号泣した
ラストのカットもこれ以上はない最高の物だ
単独の映画として、シリーズとして完璧なクオリティ
傑作、これほどまでの作品はそうはない
レイダースは遠くなりにけり
7月1日(土)今日は私の誕生日で、昨年の「トップガン マーベリック」に続いて娘のオゴリで映画鑑賞。3歳から映画館に連れて行った娘と一緒に映画が観られるのは嬉しい。
TOHOシネマズ新宿で「インディ・ジョーンズと栄光のダイアル」をDolby-ATMOSで。
レイダースからシリーズを観ているファンとしては嬉しくない。
上映時間2時間34分が長い。説明が長い。同じアクションが続くのが長い。監督が「フォードvsフェラーリ」のジョン・マンゴールドだからかカーチェイスが長い。クレジットタイトルが11分もあるのが長い。もっと上手く編集して2時間以内に収めればテンポも良かったのに。
戸田奈津子の字幕がまたヒドい。(ウナギって、あれはウツボ!ウナギは噛まないだろ?観客で本当にウナギだと思った人がいた)
アントニオ・バンデラスの扱いがヒドい。
でも、インディジョーンズらしさは出ていたけど、ちょっと違うかな。CG合成してまで
若いハリソン・フォードを出してもなぁ。
最後にアイリスアウト。
「007ノー・タイム・トゥ・ダイ」もそうだけど、シリーズをチャンと終わらせるのは難しいね。
娘はインディー・ジョーンズ初鑑賞。「機会があったら第1作を見てね」と言っておいた。
もっとたくさん作って欲しかった
冗長感と物悲しさ
解約予定のDisney+サブスク最終日にギリギリで鑑賞鑑賞しましたが、鑑賞途中でタイムリミットになり強制切断されたので、最後の30分間程は未鑑賞状態になりました。
しかし、何と無くそれでもまあそれでも良かったかなというのが正直な感想です。
時の流れは残酷なもので、最後の聖戦ではショーンコネリー演じる老いぼれた父親との関係が、息子の立場から描かれ、クリスタルスカルの王国ではその立場が逆転していましたが、本作では更にその先の物悲しい有様が描かれています。
というより、相方になる旧友の娘に全く感情移入出来なかったので、自分の気持ちを注ぎ込む対象が見つからずに戸惑ったという方が正しい表現かもしれません。
レイダースに重なる様な若き日の活躍エピソードはそれなりに楽しめましたが、現在(60年代末?)の侘しい暮らしぶりや、敢えて見せなくてもと感じる、老いた裸の上半身等は蛇足だったのではと感じます。
映画の狙いが、鼻から爽快感では無く物悲しさなのであればそれは狙い通りなのでしょうが、そうでないなら、方向性を間違えていると感じました。
また、オート三輪のカーチェイス(?)も長尺の割には冗長で、数十年前に鑑賞した007オクトパシーでのシーンと重なって新鮮味は感じませんでした。
最後の30分間は未鑑賞のままなので、急激に巻き返す事を期待して、レンタルDVDがリリースされたら見届けるつもりですが、少なくとも2時間30分のうち2時間は、あまり面白くは感じませんでした。
原点回帰路線、歳いっても やっぱりコレがインディなんだと思う。
仕事していないと調子が悪くてね・・・(ハリソン)(*´ω`*)
彼らしい理屈だよ、全くねw
1942年7月13日 ( 80歳)誕生日のハリソン。
生きててこその作品だと思うわ。もう直ぐバースデ-なんだね。オメデトウ。
この映画シリ-ズ:
『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981年公開)
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』 (1984年公開)
『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』 (1989年公開)
『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008年公開)
そして今作の
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(2023年公開)
今回はこれを楽しみにしていて 鑑賞しに行った。
実の所 えっ (@_@) ハリソンまだやるん?って思いは大分有ったね。
2017年の「ブレードランナー 2049」の時でも これで限界だろうと思ったし
ましてや アクション映画の主役。大丈夫かなと心配はするよね。
今回は 原点に戻ったようなナチスの残党連中と遺跡品秘宝を巡っての取り合いバトル。
アルキメデスが関与しているかと思われる「アンティキティラのダイヤル」が秘宝として登場。二つに分かれてしまって使えなくされているがその理由とは。
時空を指しタイムワープを目論み過去の戦争敗者⇒勝者 にしようと歴史改ざんが今作のテーマ展開となってます。
見ていて思ったこと:
・出だしから ずっと息も着かせぬアクション展開が続き、特撮だけども列車での挌闘は見もの。インディアクション健在を感じる。
機銃が自動発射で止まらず、線路の楕円カーブで後続車両を撃ちまくって行くのはワロタ。また列車屋根上での挌闘もあり、列車への攻撃を避け川へダイビング(普通死ぬわw)。バジル・ショー(役:トビー・ジョーンズ)の膝が割れてるのに~の絶叫は大笑い。
・秘宝ダイヤルの取り合いで、トゥクトゥクを乗り回し坂のある街中をユルゲン・フォラー(役:マッツ・ミケルセン)と熾烈なバトルは中々見もの。007かワイルドスピ-ド並み。そんなアホな展開も多いけど十分インディらしさを楽しめた。
・そして何といっても秘宝のダイアルを合体させて飛行機で時空を超える所であろうか。その感じはとっても良く表現していたと思う。ただ計算を誤り古代(ギリシャ)に戻り過ぎてしまい、その世界は古代人の戦争が繰り広げられていた。
初めて見る飛行機をドラゴン(飛竜)として古代人は思い込み 飛行機めがけて鉄槍が飛び交うのであった。
何とか地上に不時着したのだが、
ここで アルキメデス?登場らしい・・・そしてインディはここに残ると言いだす始末。困るバジルの娘のヘレナ・ショー(役:フィービー・ウォーラー=ブリッジ)。歴史が変わっちゃうし、ジジイの戯言には付き合えねぇ~ って事で
見事インディに愛のパーンチでノックアウト。
インディが気が付いたとき・・・ベットの上、 (@_@;) (@_@;)
既に元の世界へ皆は戻っていた!! (何やねんソレ、激しく思う!)
ここはやっぱり 元に戻る場面は欲しかったと素直に思うわ。
・最後に特別シーン。
戦争で亡くなった?息子の事もあり 離婚協議中なのか音信不通であった マリオン・レイヴンウッド(役:カレン・アレン)の姿が部屋にあった。
ここは さすがに おおおおおおぅぅぅぅ って声が出たわ。
そして、痛い所は何処? 肘~ 胸~ 唇~ キスの名場面炸裂!!
これでフィニッシュ。(秘宝なんてどうでもいいや展開っす (;^ω^) )
流石のファンサ-ビスですね。これで見納めかと思うと感慨深いですよ。
上映時間154分は アッという間でしたね。
インディ~ファンの方は、
是非 家族揃って
劇場へお越し下さい!!
頑張って作ったのは認めるが、基本設定が大間違いな一本。インディを間抜けなじいさん扱いとか酷すぎる
最初から最後まで金かかってる。最後ヘンシェル219だかハインケルなんちゃらだかの重爆撃機しっかり再現してるのも見事だわ(あそこだけ大興奮した。主脚折り畳み機構とかも見事に再現してるし)。アクションも満載で文句ない。
でも基本が酷すぎる。脚本……というか物語の骨格からして大問題。
まず、インディ・ジョーンズが主役じゃないという致命的欠陥がある。インディが名付け親になった親友の娘が主役。インディはこいつ(と部下の小僧)に振り回されるだけ。インディの親友船長が死んでも女が大喜びで宝の謎をペラペラしててさすがにインディが怒るレベル。
最後のクライマックスもインディは全然活躍できず、その女に殴られて気絶してるうちに現実の日常に戻ってくるという情けなさ。そんな脚本書くかあ?
おまけになにかインディ絡みのアイテムが画面に映る度にジョン・ウイリアムズのインディテーマがこれみよがしに流れるのもうんざり。なんというか、この音楽の入れ方とかbgmの作り方が古臭すぎる。
創り手はもうインディ・ジョーンズというipはこれで終わりだと思ったのだろう。なら最後にじじい使い潰して骨までしゃぶるぜ……といった印象。つまりインディ・ジョーンズシリーズのファンの気持ちを逆なでして最後の金をむしり取る感じよ。
まあその意味でこれでシリーズ終わりにしてくれてよかった。老残インディがスクリーンに出るのはもう哀れすぎる。。。。その意味で創り手と当方、両端から同じ結論になったわ。皮肉なこった。
予告編だけ
胸がワクワクする展開は薄い。
バタバタするアクションに、インディーの引きつったアップや笑顔がちょいちょい挟まってのジョーンズ映画だと再確認できた。
ジョーンズ博士はずっと巻き込まれているだけ。これなら息子と親父の話にした方が、もっと良かったのにね。
映画版アンチャーテッドはアレだけど、ゲーム版アンチャーテッドの方がよっぽどインディーしてるわ。
CGを極力排除して、もっと良くも悪くもバタ臭くした方が面白いのよ。
難しいね、続編を作るのって。スピルバーグでさえ魔宮の評価は苦しんだ。
最後の聖戦があったから、このシリーズは続いてしまったんだと思う。
本作を見るくらいなら、ぜひブルーレイでリマスターされたレイダースを観てほしい。
美しすぎる映像に感動するから。
インディらしさ全開
冒頭からザインディジョーンズって感じの展開でした。
全編通して過去作のオマージュだったり、振り返りもありインディジョーンズ好きな方にはハマるかと思います。
監督も交代されてますが、それが逆に良かったようにも思います。
ジェームズマンゴールド監督のインディジョーンズへの愛も感じました。
ハリソンフォードさんも80歳という事ですが元気ですねー!全然変わらないです。
マッツミケルセンさんも良い味だしてます。
そしてアントニオバンデラスさんの勿体無い使い方!それはそれでいいのでしょう。とても迫力ありました。
ラストも個人的には大好きです。
もうさすがに次回作はないのでしょうが、キャスト変更しても続編もありかなぁなんて、思いました。
あまり好きじゃないが懐かしい
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インディが友人の博士と共にナチスドイツから宝物を奪う。
が追手が来て、何とか半分だけ持って逃げ帰った。
時が経ちその友人は死んだが、その娘がインディのもとへ。
でその関連の宝物を探しに行く旅が始まる。
同時に、その当時のナチスの者が再び追い迫る・・・。
海底に潜ってヒントを見つけ、洞窟でついに宝物ゲット!
でもそこで追手が来て奪われ、拉致られてしまう。
その宝物はアルキメデスの残したタイムマシンだった。
で敵と共に第二次世界大戦時代へタイムスリップ。
敵の目的は、そこでナチスを勝たせることなのだった。
ところがアルキメデスの時代には大陸移動が未解明で、
その分計算がズレ、まさかの紀元前に飛んでしまった。
そこで敵を殺して勝利。その後アルキメデスとも遭遇w
アルキメデスに心酔するインディはここに残ると言う。
でも友の娘に殴られ、失神してるうち現代へ。
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劇場で見た。
最近90年代くらいの映画続編がブームになってるなあ。
このシリーズは全部見たが、そんなに好きではなかった。
今作もおなじみの洞窟探検とかで今イチな感じがして、
中盤くらいはやたらと眠くて、ホンマに寝るかと思った。
でも終盤のタイムスリップは意外で面白かったな。
ハリソンも歳を取り、アクションは全然やったが、
それでも元気でやってること自体が嬉しかったわ。
やっぱり懐かしい作品っていいなあ。
今更やるほどでは。
インディジョーンズのこれまで出てきた人たちが出たり、若き日のインディが出てきたり、インディジョーンズファン向けの要素もありつつ、アクション映画としても楽しめるとは思います。
ただ、平凡なアクションであまりワクワクもせず、インディジョーンズでなければ見なかっただろうというくらい。
謎解きも特になく。大陸移動説が〜の部分も正直意味わからない。どういう理屈でタイムスリップしてんのかもよくわからん。
そもそもタイムスリップという大舞台がラストの少しだけってのももったいなくない?てっきり、過去のインディの舞台を転々として過去インディとのクロスオーバー(過去のインディの活躍の裏に今のインディがいたとか、過去インディに今のインディがバレないようにするとか、BTTF2みたいなのを見たかったかな)を期待したけど、紀元前のシチリアに行っただけ。しかも、ここに来る意味あるのか?ってくらいにとってつけたような展開。アルキメデスが出たとして物語に何の意味もないので、面白さもない。だから何?って感じ。
最後に奥さん出すのも物語上、とってつけてるだけ。必然性がない。
全体的に荒い作りでした。うーん。シリーズとしては一番面白くないかも。
無条件でワクワクするようになってる世代
一番いい終わり方
面白かったけど
ヘレナ、無理すぎ。
なんで学者のお嬢さんやのに金史上主義?
偉そうやし、かなりうっとおしい。
最初から父がやったことを証明したい学者にすればいいのに。
相棒のガキもうざい。
金史上主義2人もいらんでしょ。。
後、最後ちょっと駆け足すぎたな。
アルキメデスの羅針盤の時間旅行設定は面白かったし、あの時代もうちょっとやってほしかったなぁ。
アルキメデスの大発明‼️
今回のインディ・ジョーンズはトレジャーハンターが
トレジャーハンターの枠を超え更に進化しています。
そう思うほど謎解きのスケールがデッカくしかもロマン溢れて、
楽しかったです。
冒頭は1944年。
ナチス兵で満員の列車に乗るインディと友達の考古学者バジル。
インディは偶然「アンティキティラのダイヤルの半分」
を手に入れるのでした。
ここまでの約21分間は、若き日のインディジョーンズ
「クリスタル・スカイの王国」の映像がそのまま使われてます。
(ハリソン・フォード、若くても渋い色男!!yeh!!)
そして時は1969年。
月面着陸から帰還した宇宙飛行士のパレードのその日。
街中大騒ぎです。
インディの大学の授業に紛れ込む美女ヘレナ
(フィビー・ウィラー=ブリッジ)。
彼女はインディの「アンティキティラのダイヤル」を競売にかけて
一儲けしようと企んでいたのです。
このヘレナがこの映画のマドンナ?ヒロイン?ですね!!
インディに輪をかけた無鉄砲な無法者。
おまけにバジルの娘でインディが名付け親・・・という因縁が!!
ダイヤルをヘレナに盗まれるインディでしたが、
他にもダイヤルを狙う大物有り!!
それがマッツ・ミケルセン扮するユルゲン・フォラー。
アメリカでの名前はシュミット。
元ナチスのロケット学者です。
この男がどこまでも追いかけてくる。
彼の野望は「ダイヤル」の真のチカラを知るからで、
その悪用を目論んでいるのです。
オン年80歳のハリソンさん、
アクションも頑張る!!頑張る!!
(CGの発達で撮影も上手くなったのでしょうが・・・)
ニューヨークの地下鉄の階段を馬に騎乗して乗り込むシーンには
大喝采!!
地下通路どころか線路も走ってるのにはビックリ!!
(長々と語っていてはご迷惑‼️)
さて、お話は紀元前の偉人アルキメデスと繋がるのです。
アルキメデス(紀元前287?~212年)
古代ギリシャの数学者、物理学者、技術者、発明家、天文学者。
居住はシチリア島・シラクサ在住。
モロッコ→ローマ→ベニス→シチリア島と世界旅行をして、
この映画で更に面白いのは「時空」を超える力を
「アンティキティラのダイヤル」は持っていたのです。
映画ならではのSFファンタジーな設定。
(おまけに、「失われたアーク」と「クリスタル・スカルの王国」の、
ヒロインのマリオン(カレン・アレン)にも会えると言う・・・)
つくづく長生きはしてみるものですねー。
ハリソン・フォードさん、ありがとう‼️
インディー・ジョーンズ 運命のダイヤル
最後のインディージョーンズだったがこんなインディーは見たくなかった。
ただただインディーが失う物語
若さを失い、家族を失い、友を失う。悲壮感ばかりが目立っていた。
自分が見たかったのは最後の聖戦でショーン・コネリーの熱演したヘンリー・ジョーンズようなはっちゃけた爺を見たかったのだろう。
老いてもバイタリティーに溢れ、ユーモアを忘れず、ハニートラップに引っかかる。そんなインディーが見たかった。
キャストの熱演は評価するけれどシナリオが好きになれない
すぐ撃つんだから
すぐ発砲する映画だな──と思った。
マッツが演じているユルゲンの部下にすさまじく短気な奴がいて見境なく鉄砲を出すやバンと撃っちまう。彼以外でもわりとすぐに撃つ傾向があり、とりわけ相手がジョーンズ博士でないときはあっさりと撃つし撃たれる映画だった。
冒険活劇の王道を走る映画で文句はないが冒険活劇では細かいところを大胆に端折ったり見捨てたりするので小市民的にはそこここに細かい遺恨を感じた。
たとえばモロッコではトゥクトゥクを強奪するしシチリアでは缶々を引いてはしる結婚披露車を強奪するしカーチェイス中に露天商の三つや四つは私財を失っているだろうが無論そんな細部を言ったら冒険活劇なんかつくれないのは知っている。
ちなみに三つ巴になるモロッコでのカーチェイスは個人的な映画鑑賞歴内でももっとも苛烈なカーチェイスのひとつだったと思う。
何度かトンネルを通過する列車屋上の格闘という定番設定もハラハラドキドキにつくってあり冒険活劇として全方位だったがスピルバーグじゃないだろうなという感じはあった。スピルバーグが監督しているか監督していないかは(なんとなくにせよ)わかる気がする。
ジェームズマンゴールドの演出はスピルバーグのような普遍性があるもののそこはかとなくスピルバーグじゃなかった。だけどソツのなさがスピルバーグっぽくもあった。
つまりスピルバーグが監督しないにしても名の知れたシリーズを癖っぽい監督に振るわけにはいかなくてシリーズを逸脱しないスピルバーグっぽさを求めた──という印象だった。
マンゴールドはその意向を汲んで、というかじぶんの監督として立脚点よりも、ディズニー&ルーカススタジオのインディジョーンズシリーズをつくるという立脚点を重んじて監督していた。ようするに職人に徹したからスピルバーグのような仕上がりになった。というわけ。結果なにひとつシリーズを逸脱しておらず、さすが巨大プロダクションだった。
大戦時の過去描写ではじまり“映画内現在”はアポロが月面着陸した1969年辺りという映画だった。過去のインディをほとんど記憶しておらずこれを見るにあたって復習もしていないのでそういう話なんだと思って見ていたがフォードは81歳でカレンアレンは71歳だった。アクション映画のヒーローが81歳であることはすごいことだ。
CGやVFXによって若かりし頃も描ける時代とはいえ若いジョーンズ博士は精巧なハリソンフォードのクローンだった。が、それにも増して金のかけかたの凄まじさ。いくらかかってんだこれ──というような金の湯水感を感じる映画だった。とりわけアポロのパレードやシラクサの海岸。シーナリーが全画面になったときの再現度がお金のかけ方の物差しになると思うが、そういう全画面のときに手抜きなしだった。confettiが舞うパレードの再現なんかむしろなんでここまでやるんだ──という密度だった。
ニューヨークからモロッコやシチリアへ飛ぶから景観も楽しめるが演技陣ではトビージョーンズのバジルがよかった。バンデラスはこんなんで出てもらってわるいねと思えるほどあっけなく撃たれた。ヘレナ役のPhoebe Waller-Bridgeは鼻がすごく高かった。
Imdb6.7、RottenTomatoes69%と88%。簡単に言うと王道すぎることと、利発だけど狡猾なヘレナに全体がかき回されてそれが概ね7割という評を形成した──という感じ。
じぶんの身の周りでも見る前に賛否二種の意見を聞いていて、旧世代には楽しんだという意見が見られ、若い世代はけっこう白けている印象があった。(じぶんの見聞きした狭い範囲内での意見に過ぎないが。)
しばしば世代交代ということを感じる。なぜきょうびアクションヒーローたちは、そろいもそろって初老なのだろう。ダニエルクレイグだってキアヌリーブスだってロバートダウニージュニアだってジョニデだってみんな5、60代である。こないだ見たフラッシュでは72歳のマイケルキートンがバットマンやってたしエクスペンダブルズなんかどう見たって老人クラブだ。
だけどはまり役というものがあるから交代ができない。インディジョーンズといえばハリソンフォードであり金田一耕助といえば石坂浩二であり湯川博士といえば福山雅治でありキャラクターにはあなたじゃなきゃだめなんだというはまり役というものがあって、それが観衆の記憶の中にも生きている。みんなが見たいのはそれを演じる彼/彼女であり代用はきかない。だから顔をすげ替えてでもハリソンフォードの壮年時をつくる価値があった。
したがってこの映画の白眉は「誰のために?」って言うところだ。
インディはやることはやりつくして独り身だからもうしぬだけだと思っていた。だからBC214のシラクサ包囲戦に、ここに俺を置いてけと言ったんだし、助けられて目覚めても「誰のために?(存在したらいいんだ?)」と言ったんだ。
だけどそこへひょっこり別居中のマリオンが買い物から帰ってくる。人間、誰かに必要だと思われていることが生きる糧になるからヒーローの幸福な終の住処を感じるラストだった。
ただしそれは映画内の話。
ハリソンフォードの「誰のために?」っていう問いの真の回答は「あなたが何歳になってもジョーンズ博士を演じてほしい、わたしたち映画ファンのために」ということになる。
だから旧世代には刺さった反面、若い世代にはちょっと、という評価二分がおこった──というわけ。
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