インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのレビュー・感想・評価
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期待は裏切らない、ただエンドロールは長すぎる。
長さばかりが気になってしまった。
やはりスピルバーグが撮るべきでは?
老境のインディアナ・ジョーンズ
大好きなシリーズだし、ハリソン・フォードが元気なのも嬉しいし、悪役のマッツもワルカッコいいし、ナチが絡んでくる話だし、危機また危機の見せ場が満載だし、映画としては文句のつけどころはないんだけど、なんか寂しさと違和感の二時間半でした。まず、ハリソンのインディアナ・ジョーンズは無理ゲーです。映画では70代の設定で颯爽としたアクションは望むべくもないし、フィビー・ウォラー=ブリッジが女だてらに豪快なアクションを見せるので、なおさらハリソンの老いが目立ちます。あえて老境のインディアナ・ジョーンズを強調するなら、彼の地にとどまる結末もありでしたね。言うならば、このシリーズは主演俳優の交代に失敗した例だと思います。ハリソンのインディは当たり役だし皆が観たいヒーローだけど、007のように若い俳優に演じさせてもよかったんじゃないかと思います。週末なのに映画館は半分くらいの入りで、比較的高齢の方が多かったのも、シリーズが観客と一緒に歳を取ってしまった感じでした。役者では、ハリソンは文句なしです。長年、私達映画ファンを楽しませてくれて,ありがとうと言いたいです。悪役のマッツ・ミケルセンは、十分の迫力だけど、もう少しキャラの背景がわかるとよかったかも。
期待以上の作品ですが………
俺たちのインディ、有終の美(フォラーについて加筆)
STAR WARS創造主ジョージ・ルーカスが久々に映画に関わっているとあっては、ラストインディを見に行かないわけはない!
あーそして、俺たちのインディは、俺たちのインディでした(感涙)。
さすがによぼついてるハリソンばかりだと無理もあるので、若かりし頃のインディを冒頭でたっぷり堪能させてくれた。
それと対比して時代の流れに取り残された老教授という現代(69年)のインディの姿はかなり切ない。
頭もぼさぼさだし、タンクトップ姿はみすぼらしいし、大学でも生徒はまともに授業を聞かない。若い世代の新たな冒険が、地球から「宇宙」に舞台を移したことが顕著な場面設定で、パレードの中をインディが馬で駆け抜ける姿は、本当に象徴的な演出だと思う。
キー・ホイ・クアン演じたショーンとインディのタッグが、かつての教授仲間の娘ヘレナとスラム育ちの男の子テディに代わりはしたものの、アリストテレスの秘宝をかつてのナチから守ろうとする気骨のある姿は、やはりインディそのものだった。
ただ欲を言えば、マッツ・ミケルセンのフォラーをもう少し深堀りして欲しかった。ただインディの後を追っかけるだけのステレオタイプの悪党になってしまった。
彼の秘宝探しの動機も曖昧。ヒトラーは失敗した指導者だったからナチとして許せないのか、それともヒトラーが悪逆の限りを尽くしたから歴史を正したいのか…セリフからはイマイチ汲み取れず。しかし後者だと、インディが直接手を下して止める強力な理由がなくなる。だから、事故死にしたということだろうか。
ちなみにフォラーはアポロ計画でロケット開発を担当した科学者で元ナチス親衛隊隊員のフォン・ブラウンがモデルだと思う。第2次世界大戦中、連合国側にも多大なる犠牲をもたらしたV2ロケットの生みの親でもあるが、大戦後、元部下を引き連れてアメリカのアラバマに移住した。
フォラーの頼みとあっては…という弱みでCIAが言うことを聞かざるをえない状況だったという脚本までは良かったと思う。
しかしその後は持て余してしまったのか、彼の動機が大義なのか私欲のためかが曖昧に。
アントニオ・バンテランスの扱いも雑だったなぁ。
それはさておき、古代ローマ、アリストテレスの時代に残りたいという「ロマン」に未練たらたらのインディでしたが、現代に強く彼を引き留める隠し玉がラストに登場!インディのみならず、往年のファンの目頭も熱くなったのでした。
老人同士のキスシーンは、引きで正解。
余談ですがラスト、まあるく画面が閉じていく演出は、マンダロリアンシーズン3の最終話と同じだった。
個人的には、世界の秘密が次元や宇宙に広がるより、古代の地球にあるという考古学ロマンが感じられる映画はもう出てこないんだろうなぁと思ってしまったことが、寂しさを加速させました。
(パンフ未読)
ハリソンインディお疲れ様でした
前評判があまり芳しくなかったコトと 前作クリスタルスカルが自分的に今ひとつだったコトから観に行くことを躊躇していましたが、ハリソンフォードのラストインディなので敬意を表する意味で観に行ってきました。
結果としては冒頭の大戦中(おそらく最後の聖戦後辺り)の件が効いていて本筋(戦後のアポロの月面着陸)あたりの年老いたインディをまったく違和感なく受け入れることができました。
内容的には両手をあげてヨシとは言いにくい(あくまでも個人的主観)ですが、ラストの終わらせ方にちょっとホロっときてしまいました。
このインディジョーンズシリーズは ハリソンフォードのイメージが強すぎますが、ぜひ新しいキャスティングで続けてほしいシリーズです。
ハリソンフォード氏お疲れ様でした。
往年のテーマを踏襲した完全エンタメ
正直老いたインディを見たいのか、と言った葛藤はあったのだけど、やはり劇場で見てみたいと思いました。
子供の頃TVで何度も繰り返し見たシリーズ。実際映画館で観るのは初めてかもしれない。
大画面で冒険を楽しんでみたいと思いました。
時代背景も前作でも取り上げられていたナチスドイツとの攻防が今作でも引き継がれており、わかりやすい悪の象徴としてのナチスの悪役博士。
古代のアーティファクトはロマンがありますよね。
前半の第二次世界大戦期の映像はCGだと思いますが、あそこでは列車を使った派手なアクション。
後半カーチェイストゥクトゥクみたいなやつですがw
最後は遺跡の謎解きも出て来てエンタメの王道的な安心して手放しで楽しめる作品でした。
インディの蛇嫌いとか、遺跡で虫だらけとか往年のネタも満載でファンも楽しめる仕様でしたね。
最高の娯楽映画
ひとことReview!
過去にどこかで観たような、ありきたりなハリウッド・アクションのような出来。追っかけたり追っかけられたり...で、実にくだらん。
ディズニーがやるんだから、ハリソンとスピルバーグが去った後も、新たな『インディ・ジョーンズ』をやるんだろうな。
ハリソンフォードさん、お疲れ様でした!
日本公開二日目に鑑賞済みでしたが、レビューするにあたり大変複雑な感情が交錯し、まとめるのに非常に手間取ったことを、ここに告白いたします。
私はハリソンフォードという俳優が大好きです。お茶目でいろいろやらかすが憎めない三枚目を演じさせたら右に出るものは海外の俳優さんではちょっと思いつきません。
同じくファンであるトムクルーズさんは見た目ちょっとかっこよすぎるし。日本人の俳優なら鈴木亮平さん的な立ち位置です。あくまで私個人の思い入れに過ぎませんが。
彼はスターウォーズ始め、無論、歴代のインディジョーンズなど出演した数々の名作の中で観客の期待を軽々と越えるアクションをこなし、真剣な部分とコミカルな演技とのギャップが個性的で本当に素晴らしいですね。
今作はクリスタルスカルに続く話でしたが、俳優としてまた、作品を引き継ぐ人間としても期待していた息子役さんが、「大人の事情」で早々と退場し・・・その代わりに過去の親友の娘(インディが名付け親になってる)が相棒役として主役級の扱いを受けています。まあ、キャスティングに関しては例の女プロデューサーの差し金なんだろうな、とは思います(笑)。
ただ・・・この女優さんの演技などは申し分なくしかも綺麗な方なのでこれに関しては異論はないのですが、脚本的に性格づけやら思想がインディとは対極的で、金まみれ騙し打ち、かつ私利私欲に毒されていて、当初のその取り巻きも悪い奴ばかりでぶっちゃけ魅力的じゃあないのです。これじゃインディに嫌悪されるナチとあんま変わらん(笑)。
まあ、ストーリーがすすむと亡き父親を思い出し改心しインディに心情的にも協力することになるのだけど、いつ「財宝に目が眩むか」スリリングで仕方なかったです(笑)。
これは元々、主役交代(インディ→ヘレナ)のキャスティングをプロデューサーが指示したけど、監督が反抗してわざとヘレナを観客に感情移入させないキャラに仕立て上げ、ハリソンフォードに厚い友情、そして男のロマンマシマシの最後のステージを準備した・・・ってことなのかなと真面目に考えます。
最後にインディが得た「お宝」は、考古学者なら身震いする様な至宝で感動しました。脚本も務めた監督は本当、良く分かってると思います。
紆余曲折ありながらも、終わりよければすべて良して納得してます。
ハリソンフォードさん、本当にお疲れでした!
御歳80歳のハリソンフォードに拍手したい
シリーズ最新作が出ると聞いた時の驚きたるやすごい衝撃だった。
だって、クリスタルスカルの時に
「ハリソンフォードも歳をとったから今作が最後だろうな〜」と感じていた。
昔のようにアクションや無茶が出来なくなった老体を周りのキャストが支えてなんとか物語として見られる作品だったなと言うのが正直な感想だった。
今作でも、歳故に配慮された脚本感は否めない。
それでも歳をとったインディーを演じられるのはハリソンフォードだけ。
やっぱりねぇ、笑うとインディなのよ〜。
シリーズを観てきたファンのために銀幕に帰ってきてくれたことだけで嬉しい。
そして、今作ではシリーズへのオマージュが散りばめられていて、過去作を見返してから鑑賞するとなお楽しめる。
最後まで楽しい冒険をありがとうと伝えたい。
ちゃんと最終章
教訓;パンチが強けりゃ人生切り抜けられる
古き良き時代への拍手!
インディ最後の冒険、これぞ有終の美というやつだ!。
御歳80歳のハリソン・フォードがインディを演じるって、大丈夫?という観る前の不安なんてどこへやら。トレードマークのフェードラ帽を被ってアクションを繰り広げれば、もはや紛れもないインディ・ジョーンズ映画の帰還である。痛々しく見える事は決してなく、老いを忘れさせるフォードのアクションが素晴らしく、25年前のオープニングエピソードのCGのエイジング処理を施したアクション演技も驚きだ。ヒロインを演じるフィービー・ウォーラー=ブリッジも、気っ風がいいキャラクターを好演。(クライマックスの男前な一発は思わず笑ってしまった。)アントニオ・バンデラスの出番が少なかったのは残念だったかな。。
アルキメデスが作った、時空間を司るアンティキティラのダイアルを巡る争奪戦が中心のストーリーは、推進力抜群で考古学のロマンに溢れていてしかもクライマックスは奇想天外。ノスタルジックになり過ぎる事なく、今回もインディシリーズらしい物語の面白さで勝負出来ているのが良い。
その上で、過去作のオマージュがさらりと挿入されていて、またファンをくすぐってくれる。(ラストは最高!)
何より、全編をエキサイティングに彩るジョン・ウィリアムズのスコアが最高で、この作品を一層素晴らしいものにしている。まさにインディ映画にウィリアムズのスコア有り!
スピルバーグがこの作品を見て悔しがったというのも頷ける、ジェームズ・マンゴールドのスピーディーなアクション演出もツボを得ていて楽しい。
各々のピースがバッチリ噛み合った最高に嬉しい娯楽作品。これぞ有終の美というやつだ。
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