「老いても、なおインディ!冒険は終わらないけど・・・」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
老いても、なおインディ!冒険は終わらないけど・・・
インディ・ジョーンズのシリーズは、手に汗握る冒険活劇でハラハラドキドキ!どの作品も楽しませてもらえたんだけど・・・
最後のオチが、急に現実離れする超常現象(SFやオカルト)ばかりで、いつも拍子抜けした覚えがあります。本作品も、そんなふうに記憶してたんだけど、思ったより楽しめましたね。
往年のインディを彷彿させるオープニングから始まって、まさに怒涛の展開!
勝ち気な女性と少年のバディは、「魔宮の伝説」を想い出す洒落た設定だったと思います。
とは言え、老いたインディにあの頃ほどの勢いは見受けられなかったかな。 なんか、妙に落ち着いちゃってる気もしました。
三輪バイクの追撃や、洞窟内での攻防とか、見ていてワクワクするシーンの連続ではあるのだけれど、何か違うんだよね。 胸の内から込み上げてくる興奮ってのが、以前の作品ほどの熱量は感じられなかった。
まぁ、自分も年取っちゃったからね。若さに任せてバカを楽しめるって感じでもなくなっちゃったかな。
40年以上にわたって、同じ主人公の活躍が見られるってのも、感慨深いものがあります。ホンッと、この時代に生きていて良かったな。 懐かしい音楽も健在だったしね。 まさに、ハリソン・フォードありがとうって感じの一本でした。
【ネタバレ】
インディ・ジョーンズのシリーズではお馴染みの、おいおいそんなのありかよって感じの結末。 面白いとは思うけど、相変わらずのご都合主義にちょっとね・・・
特に本作品は、今まで以上に大がかりな展開だと思ってたんだけど、今回は素直に楽しめちゃいました。
今までの作品は、ちょっと拍子抜けした印象のものばっかりだったんだけど、何でだろう?
まぁ、あくまで個人的な印象だけど、今までの作品は、リアルな冒険活劇の場面で迫力ある映像の数々が展開されていって、すっかり魅了されたところで、何でも有りの無理矢理なオチをつけられて、ガッカリしてた気がする。 今回の作品は、その冒険活劇の部分でのちょっとした物足りなさから、魅了された感じが少なかったのかもしれない。だから、現実味のないウソ丸出しのオチでも、そんなにショックは感じなかったのかな? まぁ、あくまで個人的な感想です。
インディの頑張りは認めますが、やっぱり老いには勝てなかったかな。

