「一つの時代の終焉を感じる」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル じゅんぢさんの映画レビュー(感想・評価)
一つの時代の終焉を感じる
「インディ・ジョーンズ」シリーズの大ファンだった。
ルーカスならではの世界観。困り顔でやる気の無さそうなハリソン・フォードが、お宝を目にすると急に目を輝かせる強弱ぶりと、スピルバーグの人をからかうようなイタズラさ、カートゥーンのドタバタアクションを実写に盛りこんだらこうなったよ的な演出が、他のアクション映画とは一線を画す作品になってた。
ところがこの新作はルーカスは名前を貸しただけ。監督はスピルバーグではない。ハリソン・フォードは80歳とは思えないが、鞭の構えがもう見てられない程格好悪い。
だから全く期待していないし、でも一応シリーズのファンなので公開から1ヶ月以上経ったタイミングで観たけど、困っまた事にまともなインディ・ジョーンズを冒頭のナチスとの戦いで展開している。
若きCGハリソン・フォードは完璧。でも声はおじいちゃんの違和感は辛い。
そして1969年の今のインディ・ジョーンズに飛ぶけど、一番嫌だったのはディズニー作品になったからか、1969年に黒人女性CIA捜査官がいる事。デタラメ考古学映画なのに、周りをデタラメにしたらタダ嘘っぽい話になるだけ。
アクションはそれなりに面白いが、同じパターンを繰り返していたり、今回のお宝=アンティキティラってオカルトではない、人が発明した科学じゃん、と、どんどん映画から興味を剥がされいく。
そんな中、今回のヒロインの活躍は良かった。でも女インディ・ジョーンズは絶対にイヤ!ディズニーならやっちゃいそうだけど。
映画を見ながら、40年以上もハリウッドを牽引してきたルーカス、スピルバーグ、ハリソン・フォードの輝きを懐かしんだ。
コメントする