「インディ・ハリソンへのご褒美映画」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
インディ・ハリソンへのご褒美映画
インディ、全部のせ。
過去作品のあれとか、これとか、全部乗っけてみました。
40年以上もインディ演って、お疲れ様ハリソン・フォードへのご褒美映画と思いました。(内容は控えめに言って間延びしてたような気はする)
冒頭からの若いインディにびっくり。CG処理と聞いて、これでは俳優が大きな危機感を抱くのも当たり前。少し前に午前10時の映画祭で見た「大脱走」のスティーブ・マックィーンのきびきびした動きやバイクアクション、見るたび見惚れるけど一切CGなしで(当たり前だが)改めて感動的。
ワタシにとってのインディ最高作は、「最後の聖戦」。ショーン・コネリー・パパが最高。
さすが名優、イギリス人のユーモア全開笑いのツボを心得ていてめっちゃ笑った。ジューニアー、との掛け合いも良かった。ショーン・コネリーは007時代はギラギラしてて好きじゃなかったけど、ぴかぴかのアタマを隠さなくなった頃からぐんぐん良い感じになりました。今は亡きリバー・フェニックスも良かった。
それにしてもインディ、息子が亡くなっているとは。
時を遡って息子を取り戻すのかと思ったがそれはなし。
じーさんの冒険活劇もいいんじゃないかと思って見たけど、ハリソン・フォードがよぼよぼで。
職場も退職させられて、見るたび大きくなってる嫁は戻って来るかもだけど、哀愁半端ない。
好きなように生きてきたオトコの末路としてありがちってことだろうか。
嫁と親友の娘が(多分)いてくれるだけでも御の字?
ハリソン・フォード自身が元気な年寄じゃなく、老齢ありありでよぼよぼなのが痛々しく見えてしまう。相変わらず聞くだけで血湧き肉躍るテーマ曲と、乖離しそう。
老いることのリアル味が強くて、40年以上もやってた荒唐無稽なヒーローもののオーラスとしてはどうなんだろう。
どうせならインディまだまだ死なねえよ、ってクソじじい世に憚る感じで明るく締めてほしかったです。
ラストの帽子のシーンですが、次の冒険に出る気持ち、って皆さん受け取ったみたいですが私はもう必要ないからしまい込むんだと思ってました。だって、よぼよぼなんだもの、ハリソン・フォード。