「有難う!お疲れ様でした♪無理すんなよw」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル 松王○さんの映画レビュー(感想・評価)
有難う!お疲れ様でした♪無理すんなよw
冒険アドベンチャー映画の金字塔「インディ・ジョーンズ」シリーズの第5作。
前作から15年ぶりの新作となり、1作目から足掛け41年。御歳81歳のハリソン・フォードが感張ってます。
冒険アクション物の代表作の様な作品で全盛期の様なアクションは鳴りを潜めてもやっぱりあのBGMを聞くとワクワクしますよね。
で、感想はと言うと…普通に面白い。有終の美を飾る(だろう)作品としては十分に面白いんどけど、個人的にはインディ・ジョーンズ無理をし過ぎでちょっと痛々しい感じは否めないかな…
劇中では約70歳ぐらいで大学教授として教えている姿はやっぱり老齢は隠しきれない。それでも鞭を片手にいざアクションをするとやっぱり凄いんだけど、それでも無理をし過ぎと言うかさせ過ぎ。
老巧に鞭を打ってとは言いたくないが、まさしくその言葉がピッタリなんですよね。
ハリソン・フォードと並んでこのシリーズでお馴染みのスティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスなとが製作総指揮を務めているのは嬉しい。
こう言うビッグネームが名を列ねているだけで大作映画なブランドが保たれるし、映画を観る楽しみが増えます。
ストーリーはナチスドイツと秘宝と言う定番ワードにエヴァでお馴染みの「ロンギヌスの槍」が登場。
真ん中がくるくると巻いていて二又の槍とちゃうんかい!?とツッコミは置いといて、ロンギヌスの槍と言う単語だけでちょっとワクワク。
前半は若き頃のインディがナチスドイツとの鉄道でのアクションシーンは見応え十分で掴みとしてはバッチリだけど、顔をモーションキャプチャーで撮影は昨今の全米俳優労働組合のストライキの議題にあがったAI規制のモロにそれと言うのはタイミングピッタリでめちゃくちゃ皮肉に感じます。
勿論、映像技術と進歩で作品描写の幅が広がったのは観る側には嬉しいところ。
ただ、スクリーンの中のインディが過去のシーンとは言え、生き生きとアクションをするのに中盤からの実年齢のインディのアクションはやっぱり見劣りは感じます。
ただ、007のジェームス・ボンドの様に俳優を変えていくのではなくインディアナ・ジョーンズはハリソン・フォードのみと制作側が明言しているのでハリソン・フォードの年齢世代でのインディ・ジョーンズは致し方無し。
もう、これは観る側の頭をバリバリのアクション作品と言うイメージからアクションもあるインディ・ジョーンズの一代記と考えるしかない訳です。
じゃあ最後なのでド派手にやるぜ!と考えると陸海空での大活躍。
ラストなんてシリーズを通して観ている者にはやっぱりボーナストラック的なのが嬉しい♪
ただ、個人的にはアントニオ・バンデラスの使い方がなぁ…もう少し引っ張っても良いと思うし、使い方がもったいない。
それでも「ミッション:インポッシブル」などと同じく“あぁ~映画観たなぁ~‘’と思える面白さとスケールの大きさは保証済み。
クリント・イーストウッドと並んでハリソン・フォードは歳を取ってもカッコよく好きな俳優の一人。
この2人と比べるとトム・クルーズはまだまだ若いw
インディ・ジョーンズ一代記をリアルタイムで感じて、長年インディ・ジョーンズを観てきた物ならば観るべき作品かと思います。