「インディ生涯の旅の「集大成」。」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)
インディ生涯の旅の「集大成」。
「インディ・ジョーンズ」シリーズは、多くの人にとって既に過去の名作であった。ハリソン・フォードもかなりな高齢であり、続編ができるとは思っていなかった。おじいちゃんを労わるような気持ちで見に行ったが、予想は大きく裏切られた。こんなにアクションシーン連続の映画はあまりない。しかも、シーンのバリエーションが多彩であり、飽きさせることなく、VFX技術を使っているだろうが、リアリティと緊迫感が素晴らしかった。大戦時の壮年のインディの再現も驚きだが、老年のインディの活躍も胸が熱くなる。最初の方に、年老いた考古学者であるインディが、世間から必要とされなくなって元気をなくしているシーンが描かれているだけに、なおさら、その後の活躍とのギャップが生きている。
インディは一人ではなく多くの人々に支えられているのも、ストーリーを深みのあるものにしている。古くからの親友であったり、クセの強い相棒たちである。そして敵役として、ナチスの生き残りのような奴が出てくるのもインパクトがある。
インディたちが追い求める「秘宝」は、ガラクタにしか見えないが、クライマックスでインディの生涯の夢をかなえるような価値があったことが明らかになる。インディは学者として冒険者として素敵な生涯を送った。その集大成として、今回の作品はとても感慨深いものとなった。
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