「時を翔ける考古学者」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
時を翔ける考古学者
面白かった。
面白かったが…ワクワク感が少なかったのは、俺が年をとったからなのだろうか?
それとも無造作に人を殺す敵役がいたからだろうか?
冒頭のシークエンスは、やり過ぎ感もなくはなく…あんなに違和感なく撮れちゃうのは驚異的で、ある意味、神をも恐れぬ所業と言えなくもない。ハリソン・フォードが死んでもインディ・ジョーンズもハン・ソロも死なずバンバン新作が作れそうなのだ。
そりゃハリウッドでストも起きるわ…。
まぁ、それはさておき、物語的には冒険譚であるのは間違いなくアーティファクトなりオーパーツなりが出てきて、今回はタイムスリップが出来てしまうようだ。
言わずもがな、争奪戦→遺跡探索な道順なのだけど、争奪戦が結構なボリュームだった。
なのだけど、さすがにボディアクションは控えめで、チェイスが多かったなぁ。だが…長い。
遺跡パートも、こう発見というのだろうか?シリーズで感じてた爽快感は少なかったように思う。
とはいえ、パイオニアである事は間違いなく…観たかったインディ・ジョーンズは見せてもらえたように思う。
考古学者の究極の欲望とも思えるタイムスリップ。
現代でのしがらみも無いなら、いや、あっても残りたいとは思うのだろう。
考古学者であるが故トレジャーハンターな側面も持ったヒーローが見せた人間味だったようにも思う。
それを鉄拳でもって現代に連れ帰ったヒロインには、吹き出してしまった。
そして、ちゃんとハッピーエンド。
おじいちゃんとおばあちゃんのキスシーンは微笑ましいものの、日本にはない文化なので実際自分がやるとなると抵抗感は半端ない。
ちゃめっ気だとは思うけど、ラストカットの帽子を取る手は蛇足にも思う。
懲りないのねというか、再燃したのかなって感もあるのだけれど、仲睦まじい老夫婦のカットが霞む。
物語の進行は見やすいし、シリーズ最終作にはうってつけのネタでもあって楽しかった。
全作通して、やっぱり世界観を表現する美術が優秀。遺跡の雰囲気は言わずもがな、冒頭のシーンもデジタルな世界ではなくアナログ感が満載で嬉しい。
ああ、これから歴史を旅するのだなと思える。
インディ・ジョーンズが楽しいのは、過度の超常現象が起こらないからなのかもしれない。
主人公達と一緒に自らの足と知恵で、遺跡と謎に挑み踏破する感じになるのかもなぁ。
やっぱ好きだなぁ。
共感ありがとうございます。
インディ・ジョーンズのシリーズ。
食わず嫌いでまったく観てませんでした。
それで予習のため、はじめの3作品を観ました。
想像してたより、かなり山っ気あり、法令を遵守しなかったり、
で、楽しかったのです。
U-3153さんのレビューに、
考古学者の究極の欲望とも言えるタイムスリップ、
考古学者である故トレジャーハンターな側面をもったヒーロー、
考古学と言いつつお宝探し・・・ですものね。
強く納得致しました。