「文句もあるが最後は感動のラストだった」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0文句もあるが最後は感動のラストだった

2023年7月18日
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鑑賞方法:映画館

お宝探しのアドベンチャー映画といえばインディジョーンズ。私達の世代ではそれはもう完璧に刷り込まれている。ただ、前作のクリスタルスカルはハリソン・フォードのおじいちゃん化が激しくてアクションシーンを見ていてもつらく感じしまったことを覚えている。でも、インディジョーンズもこれで最後かもと思うと観に行ってしまうのがファン心理というもの。
冒頭のナチとの絡みのシーンは、俳優を若く見せる技術の現時点の最高峰のような出来。派手で素早い格闘技がなくても面白いアクションシーンが作れるんだと実感した。
前作クリスタルスカルが宇宙人がらみの話だったから、もう大抵のことは耐性を持っていると思っていたが、今回はここに来たか!という感慨にふけってしまった。突拍子ないと言い切ってしまえばそれまでだが、なんだかんだで楽しく観れてしまったんだから文句は言えない。しかもマンガの「ヘウレーカ」で読んでいたあの戦いなんだからちょっとテンションが上がってしまう。まぁ、インディジョーンズらしいと言えばらしかった。
いや、でも不満点ももちろんある。前回大活躍した息子がさらっと触れて終わりになっていた(大きな出来事なんだけど)ことや、クライマックスの決着の付け方が従来の作品よりも若干弱い気がしたことなど。でも、ハリソン・フォードのインディジョーンズはもうこれで終わりなんだと思うと最後は感動の終わり方だった気がする。あぁ、もうこれで本当に終わりなんだと。本当に終わりなんだよね?
子どものときから観ていた大好きなシリーズの続編が無理やり制作されることは何回もあったが、こんな終わり方ならいいのかもしれない。楽しかった。

kenshuchu