「普通っぽいインディが強調されている演出」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル ジョーさんの映画レビュー(感想・評価)
普通っぽいインディが強調されている演出
監督にジェームズ・マンゴールドを起用したのが当たりだったのでは?
この人、「ナイト&デイ」という世界を股にかける、とても面白いアクションを撮ってて、その手法で本作も撮られているような気がしたからである。
「ナイト&デイ」は、トム・クルーズとキャメロン・ディアス主演で、普通っぽい彼らが突如変貌してこんなことまでしちゃうの?というアクション映画。この普通と超絶の絶妙な切り替えが、本作のインディ・ジョーンズの描き方にも生かされている。
超絶な死闘を繰り広げた後に、自分のアパートメントでくつろいでるシーンなんか、マンゴールドだからこそ程良いさじ加減で描けたんじゃないかと思う。階下の若い隣人の「マジカル・ミステリツアー(ビートルズ)」の騒音に怒鳴りこむインディが、普通っぽくて失笑。
あとモロッコでの盛大な祭りのシーンは、ダニエル・グレイブの007シリーズを彷彿とさせており、マンゴールドの引き出しの多さを感じさせる。
ラストは今までのシリーズではお目にかかれなかった、普通の人インディの極めつけ。乞うご期待!
コメントする