「せめて120分以内にしてくれたら…」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル hyvaayota26さんの映画レビュー(感想・評価)
せめて120分以内にしてくれたら…
冒頭10分で帰りたくなるおもしろくなさ。こんなに盛り上がらないオープニング近年なかなかない。その後も別に盛り上がらないし。面白いアクションと面白くないアクションの違いはなんだろうかとぼんやり考えながら見ていた。
いろいろあるけど、名もなき一般人が意味もなくたくさん死ぬのがいやだった。それでいて主演陣は緊張感もない。
ハリソンフォードも終始熱のない演技。なぜ出てるのかわからないフィービィーウォーラーブリッジ。もっと面白い人なのに。それこそお金しか興味なかったのか?!金のためと割り切ってるけど実は…という展開失敗してるよね。こんなに見事な空振りなかなかない。
ナチス再興を目論むカルト集団とかもっと掘り下げても良かったのでは。じゃないと博士に付き合う取り巻きの熱意が意味不明なんだし。
古代ローマの夢にいたいのに、現実のロマンチックラブの夢に引き戻される残酷さ。もうどこへも行けない映画という夢について語られているようで切なかった。さようならインディジョーンズ、さようならハリウッド映画。
アポロ月面着陸の輝かしさも「サマーオブソウル」のあとでは意味が変わってしまって、過去を塗り替えられていく白人男性もかわいそうではあるよなあとちょっとおもった。良くも悪くも、インディが活躍した時代はもう戻らない。
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