「傘寿でもまだまだ働く」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)
傘寿でもまだまだ働く
2023年の今、古代の秘宝探しと言われてもなあ、というのが第1作目の公開から40年が経ちおっさんになった自分の鑑賞前の気持ちだったのだが、ディズニー製作のアトラクションムービーというほかに、007のような観光案内映画要素もあったりでかなり楽しめた。
ナチスが出てくるとなれば…という話の展開ではあるが、アクションにはアイデアが盛り込まれていて飽きさせず、それをわかりやすく見せているのはジェームズ・マンゴールド監督の手腕だろう。違和感なく絶妙にハリソン・フォードを若返らせたCG技術もすごいけど、直後に、本人に80歳の老人の裸体を晒させるのも驚いた。
ラストは、家族を捨ててリチャード・ドレイファスがUFOに乗ってっちゃう未知との遭遇を連想。昔のスピルバーグ監督が撮っていたら、フォードも憧れの古代世界に残る結末になったのでは…と勝手に想像したけど、万人が安心して楽しめるディズニー作品としてはそうはならんよな。
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