「永遠の片想いの如き学問に老いてなおその身を捧げられるか... 忘れられた英雄が過去の忌まわしき亡霊を前に悲しみを胸に再び鞭を携え最後の大冒険に,そして・・・な映画!!」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)さんの映画レビュー(感想・評価)
永遠の片想いの如き学問に老いてなおその身を捧げられるか... 忘れられた英雄が過去の忌まわしき亡霊を前に悲しみを胸に再び鞭を携え最後の大冒険に,そして・・・な映画!!
これまでのシリーズで監督を務めていたスティーヴン・スピルバーグは監督を降板してプロデューサーに、屋台骨のルーカスフィルムもウォルト・ディズニー・カンパニーに買収されている状況の中で御年80を超えたハリソン・フォードが臨んだ続篇ということで、初期シリーズに思い入れの強い層からは不安の声も相当聞かれましたが、往年のシリーズのカタルシスを踏まえつつも、老いさらばえた主人公がそれでも藻掻き人生と闘い続ける姿が何よりも観ている側へのエールとなるような黄昏謳歌ドラマに仕上がっています。
なにはともあれ足掛け43年間もインディーを演じてもらって本当に感謝感激、というところで、たとえ往年の輝きは無くとも無様であろうともそれでも頑張る老境の奮闘は独特の感動を呼ぶ、ということを地で行った一本だと思います。そしてもちろん、インディーシリーズとしての面白さもきちんと担保されていることも付け加えておきます。
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