「人類が月に行った事で、ジョーンズのラスト冒険はSFになった。」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0人類が月に行った事で、ジョーンズのラスト冒険はSFになった。

2023年7月11日
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鑑賞方法:映画館

「インディ・ジョーンズ」シリーズは最初の3作以降、TV版、スピンオフ版は未鑑賞。
そろそろハリソン・フォードさんも引退だろうから、
多くのハリウッド大スター達が辿った様に"ラスト映画"は「観なければよかった作品」だろうと、期待していなかったので、
吹替え版で鑑賞しました。

本作撮影時には、初作から20数年も時間が経ってしまったので、
ハリソン・フォードさんの熟成に合わせて、浦島太郎伝説にするしかなかったと思われるが、
そこから映画全体が引きずられ、冒険活劇がSF作品に変貌してしまったのは、
本来のこのシリーズの"冒険活劇"と言う大切な芯が無くなってしまった事であり、誠に残念な事です。

予告編で、ドイツ軍 He111爆撃機内シーンがあったので、現存機内での撮影を期待して観たのですが、
残念ながら、操縦席周りの配置が考証されておらず、セット&他機種内での撮影と思われます。
また垂直尾翼が1枚の筈が、2枚になっており、がっかりしました。
現在スペイン空軍が使用していた機が1機のみ現存しているので、映画「バルキリー」では少し扱われていますが、そろそろ映画等で、実機内を起用して、詳細を残しておかないと、歴史的な機種なので、もったいないと思うのですが。。。

もう1点、1つが2つに成っていたのが、カサブランカ(モロッコ)で 写り込むラクダですが
北アフリカのラクダは 1コブ ラクダなので、2コブ ではありません。
また、どうせなら、背景に「カフェ アメリカ」をチラッと映り込ませる遊びが欲しかった。

ストーリーはDランドで、"ライド系アトラクションで再現する事を前提"に書かれたシナリオ部分が多々目につき、
映画・TVドラマ・アニメを 商売の道具としか考えていない D社のポジショニングは
日本のBダイ(ガンダムシリーズ)に並ぶ、残念な"悪の双璧感"を感じました。

ハリソン・フォードさんの老いた裸を見せたり、「月面(宇宙)こそ、冒険の地也」と本シリーズを自虐する D社は、去りゆく人と冒険に敬意を持たずに、残酷に砂を投げつける別れをするようだ。

撮影は無難に行われているので、
昔懐かしい"冒険活劇"ではストーリーは、深く考えずに
頭を空っぽにして、観るのが正しい"鑑賞スタイル"でしょう。
微薄なD映画に ツッコミ をいれるのは野暮なようです。

"運命のダイヤル"と言う"バック・トゥ・ザ・フューチャー"的展開に、同映画の様に大逆転な"ハッピーエンド結末"を大いに 期待 したが
目が覚めた時に、帰ってきた もの もあれば、帰らない もの も在ったのは寂しくもあり、悲しくもあり、時限はひとつだった。

しかし、オーケストラによる "ジョン・ウィリアムズ"さん作曲の"テーマ"が劇場音響で聴けたことで
往年の鑑賞者としては、ただただ喜びに結べた。

この映画を観たら、若き日のハリソンフォードさんを、もう1度初作「レイダース 失われたアーク」で拝見するのが良いと思います。

YAS!
pipiさんのコメント
2023年7月22日

YOUさんに同じく、同感です!
息子を戦死させたのは続編作るならシャイア・ラブーフじゃないよ、って宣言に感じましたし。
息子やら娘やらのネクストジェネレーション設定を繰り出してきてもおかしくない。

D社のやり口にはほとほと愛想が尽きます。

pipi
YAS!さんのコメント
2023年7月17日

YOUさん、ありがとうございます。

ハリソン・フォードさんが、引退したら、もう本シリーズは終わりにしてほしいです。

シリーズ(映画・ドラマ)=俳優個人な日本と違い、ハリウッドは アメコミと同じで、シリーズ=会社のもの なので、似たような格好をした 別俳優で、新作をつくるのでしょうね。金儲け主義ですから

YAS!
YOUさんのコメント
2023年7月12日

同感です!
D社ならこのドル箱コンテンツをほっとくわけないですね。
SWシリーズのように質の悪い派生作品を濫発しそうな匂いがします。

YOU