「ド安定のシリーズ完結作。慣れ親しんだ音楽とお約束の展開が心地良い。」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル アルさんの映画レビュー(感想・評価)
ド安定のシリーズ完結作。慣れ親しんだ音楽とお約束の展開が心地良い。
欲を言えばもっと遺跡や洞窟を長い時間大冒険して欲しかったが、インディの年齢を考えたら酷というもの。それでも陸・海・空を、汽車・三輪バイク・馬・ダイビング・飛行機と大暴れ。とても80歳とは信じられない。
『運命のダイヤル』自体はありがちな設定だが、考古学者の思い描く夢と考古学の浪漫の行き着く先、歴史という現実と今を生きるその葛藤を考えさせられる。
マッツ・ミケルセン演じるフォラーの動機が少し弱く感じられなくもないが、最後の最後まで大暴れしてインディを苦しめてくれたのは流石。
過去のインディから現在のインディ、年老いていく自分と達観してしまった今後。ヘレナのお金への欲が、丸く落ち着いてしまったインディを大きく駆り立てていく様が面白い。
懐古的な意味合いで若干評価も甘めにしてしまったが、何処かぎこちなく、それでいて心が温かくなるキスシーンも良かった。
本当にお疲れ様でした、と伝えたい。
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