「インディ・ジョーンズというパラレルワールドについて来い」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル ねこばばさんの映画レビュー(感想・評価)
インディ・ジョーンズというパラレルワールドについて来い
インディ・ジョーンズシリーズあるあるとして「古代文明に絶大な信頼を置きすぎ」というのがあると思う。古代人の怨念が詰まっている棺は開けるとマジで怨念に殺されるし、現代では考えられない超技術も古代には存在して発掘さえすれば絶大なパワーを得られたりする。今回のキーアイテムである「アンティキティラのダイヤル」についてもそうで、だからこそ主人公インディも敵対勢力であるフォラー一味も血眼になって「ダイヤル」を追い回すのだ。このノリさえ分かっていれば、間違いなくスリルと興奮のアクション超大作だ。ただ序盤で「なんで昔の遺物にそんなマジに…?」となってしまうと最後までキョトンだろう。ここインディ・ジョーンズの世界はそういうルールなのだ。
2時間半超えとい長めの上映時間だが、自分は退屈せず最後までしっかり楽しめた。80歳とは思えないハリソン・フォードのアクションあり、一方で年老いて「俺の人生これでよかったのか…?」と問いかけるメッセージ性あり、ワルだけど異様にかっこいいマッツ・ミケルセンあり(しかも色んなコスチューム)、見せ場盛りだくさんで満足です。まあ「全体的に暗い」というのは一理ある。クスっと笑えるシーンもインディ・ジョーンズの魅力だが、今回それはほとんどなかったかも。
あと、個人的にはヘレナの扱いが最後まで納得いかなかったのがイマイチ。なんで君、最初ケンカしてたのにいつの間に頼れる相棒ポジションになっているんだ。
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