「マンゴールド君、ちょっと来なさい」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル RAIさんの映画レビュー(感想・評価)
マンゴールド君、ちょっと来なさい
小学生の頃の僕は落ち着きがなく、薄っぺらい考えしか持ってないバカな児童でした。毎日のように先生に注意を受けてました。先生から雷が落ちる時は決まって
「らいくん、ちょっと来なさい」
この台詞を言われ、その後別室に呼ばれて大目玉を喰らっていました。
映画を観終わって社会人になった僕の横にもし監督がいたら彼を呼び出して視聴覚室に呼び出し、お説教をしたでしょう。
「なんで、マットを殺してるんだい?」
「なんで、地下鉄の馬疾走シーンでメインテーマ流さないんだい?」
「モロッコに行くとき、地図に赤線引っ張りシーン忘れてたでしょ」
「真面目にやりなさい!真面目に!」
いや、全体的には面白かったですよ。オープニングも別に悪くなかったですし。過去に行く場面でインディが真っ先に大陸移動の件に気づくシーンとか最高でしたよ。けどねあなたが作っている映画はインディジョーンズなんですよ。もっとハラハラさせてくれないと。
背後から大きな岩が転がってきてマズイ!逃げないと!
天井が下がってくる、やばい!早くスイッチを押せ!
足場が壁に引っ込んでいく、マズイ!みんな走れ!
これがない。マズイ!やばい!が。
別に紀元前に戻るのが荒唐無稽とかはなんも思わない。むしろロマンがあっていい。クリスタルスカルじゃUFO出てきたし。
ただインディの醍醐味のピンチが少なかった気がする、そんな映画でした。
ハリソン•フォードへ
今まで虫や蜘蛛の巣に纏われたり、泥だらけになりながら秘宝を追い求めてくれて、夢を追い求めてくれてありがとうございました。カッコよかったです。小学生のころあなたのムチ欲しかったです。
ps 僕の父が東京でバーテンのバイトをしていた時にハリソンフォードがジントニックを注文してきたらしい。