「説教臭く無い、生き様、死に様の物語。感動はしないが共感する作品。」愛する人に伝える言葉 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)
説教臭く無い、生き様、死に様の物語。感動はしないが共感する作品。
女優のカトリーヌ・ドヌーブ大物より
死に行く中年の息子「ブノア・マジメル」が主役。
おフランス様の洒脱は無くて、
死に様を感じ入る作品。
死へのカウントダウンの静かな受容。そんな静かな作品
ただ「G線上のアリア」のジャズバージョン❓が
ブラッド・ピットの「セブン」と違った意味で効いている。
死への恐怖と絶望
人生への赦し、感謝
死を受け入れる。周囲の人も。
決して楽しくは無い、膵臓がん末期の苦痛がわかるからの死に様に共感なのだ
ワシも家族を膵臓がんで亡くした経験がある
確かに「ガンの世界のラスボス」であるから
時系列生存率というのが、グラフの意味を成していないのは衝撃だった
もう即日から1ヶ月単位で急降下だから・・
親が息子失うほど悲劇はない・・
人生善行ばかりではない。気づいたときは・・・
でも最後は、見捨てたものの「ギリギリの赦し」で本人も救われただろう
「ブノア・マジベル」がやつれて、最後は放心状態、気力も萎える役柄を好演。
生きるとは、死ぬとは、生と死のコントラストで魅せる。
主治医が、若干冷静冷酷に見えるが、実は「誠意に溢れた、患者と向きあう聖人のような紳士」なのだった。
イヤ実際にも、そこらへんの内科や心療内科で金満のドクター
と 膵臓がんに対峙する専門医は 月とスッポン 真剣さが違う。前者は偉そうに処方だけの文系職。
若干「看護(婦・・)→邦訳ママ」の愛情❤️🔥表現は
不可解なおフランスさま🇫🇷だった。
しかし死を見つめ、人生を見つめ「進んで行く」描き方は極めて好感、共感。
こういう類の作品に多い、冗長さ、抽象的な描写、テンポのユルサは全く感じない構成、カメラワークの良さ
ジジイには沁みるねぇ。感動は全くしないけど。
まあ恋愛や仕事と違って「生きているものは生まれたその瞬間から死へと向かっている」
再認識しました。
満塁本塁打さん
イイね!とコメントありがとうございました。
〉救いが全くなさそうで、リアルの救いがある
ああ、本当に!
窮地に置かれたとき、その場しのぎの上滑りではなくて、「限りなく本物に近い確かなもの」を処方された気がしました。