向田理髪店のレビュー・感想・評価
全9件を表示
離れる人。戻る人。遠くから偲ぶ人。故郷というのは、どんな人にとっても変わらずそこに存在して欲しいものなのだろうな、とそんな事をしみじみ考えるきっかけになる作品です。
地方発作品と聞くと、気になってしまいます。
この作品もそんな訳で鑑賞しました。
九州の小さな都市で理髪店を営む夫婦。
そこに突然、東京から息子が帰ってくる。
東京で仕事に就いてまだ1年なのだが…。
「廃れていく故郷を何とかしたい」
「もう一度、活気ある町にしたい」 と 息子。
戻った息子が嬉しくない訳はない。 …しかし
手放しで喜べる話でもない。
「この町は沈みかけの船」
「今さら、どうにもならん」 と、父。
やってみなくては、分からない。
息子を始め、町の若い世代が活動を始める。
地方発映画の舞台になる話も絡んで
暮らす人の日常に少しずつ
変化が起き始めるのだが… さてどうなる?
というお話。
中国人の嫁の話、とか
その地方が抱える課題や問題を
割と沢山入れてきているなぁ と思うのですが
その割には、淡々とストーリーがが進む作品
との印象を持ちました。
富田靖子さんの笑顔が素敵です。
見ていて 癒されました。
◇
この作品を観た後
「故郷」を詠んだ詩がいくつか頭に浮かんできて
エンドレス気味に脳内再しています。
#ふるさとは遠きにありて思ふもの 室生犀星
#帰去来辞 -かえりなん いざ 陶淵明
#思えば遠くへ来たもんだ 武田鉄矢(海援隊)
#ふるさと(うさぎ追いし…) 高野辰之 (文部省唱歌)
「故郷」というのは
無くなっては困る場所 そして
いざとなれば帰りたい場所なのだと思います。 うん。
# あーぁー 誰にも 故郷があるぅぅぅ ♪
(「ふるさと」 詞 山口洋子/歌 五木ひろし)
◇最後に
劇中劇 「赤い海」 ※ あれ? 「紅い海」?
ロケで住民を盛り上げて
試写会でガッカリさせ
どこかの映画祭でグランプリを取り
ロケ地で凱旋公演をすることになる。 そして
「レオン」へのパク…もとい オマージュに溢れた作品
…って
これは一体どんな作品なんでしょ
本編よりもこっちが気になって…。
しかも良く考えると、マチルダ相当の女の子も
最後に死んで終わってるし…。
まさかのレオン無駄死に?
あぁ 色々と気になる気になる…。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
毛の多い少ないにかかわらず料金は一緒ですよね
高橋克実さすが。
安心感があります。
板尾創路もあんまり気持ち悪くなくて良かった。
スナックのあけみママ(根岸季依)は最初、カルセール麻紀かと思いましたよ。すごい付けまつ毛(笑)
最初からぶちかましてくれました。
中国人の香蘭さんを嫁に迎えたミカン農家の後継ぎ。村人の噂を気にして、閉じこもりがち。
リンリンランランりゅうえん?
素晴らしいお披露目でした。
還暦世代のマドンナの娘(筧美和子)がかえって来て、スナックを開店。
村の男たちで大盛況。
ママ~、巨乳サワーおかわり❗
あけみママの店ではトリスなのに一番高い「山崎」を入れる近藤芳正。
昔は国産ウイスキーの方が安かったのにね。関税の問題ですかね。
田舎の町に映画が来た。
腰の低い町長。
題名は「赤い海」
「こんなレオンのパクリみたいな映画」
「パクリじゃなくてオマージュ」
「オマージュってスープですか?」
「それはポタージュ」
思わず、「ふん」と鼻で笑ってしまいましたよ。
山崎一門、日本統一っていう本宮泰風主演のシリーズ映画が同時期に上映中ですけど、番宣ですか?
大牟田がロケ地でした。
赤い海の偽ナタリー・ポートマン役と香蘭役はHKT48のお嬢さん。
うしろの席のおじいさんたち(3人)が懐かしそうに話していました。
昔、スナックあけみに行ったのかな?
上映中にしゃべったりせず、マナーのよい方でよかったです。
もうちょっと若かったら富田靖子、スナックのママ役いけたかも。昔はいろいろ「訳あり」だったような記憶が・・・「さびしんぼう」の頃とのギャップにずいぶんショックを受けたような記憶が・・・
映画の本番と練習のギャップはさすが役者でした。
ちょっとやっちゃいましたかね・・
このような事を書くのは、申し訳ないのですが・・、伏線が回収されないままと思われる状態が認められたり、会話の描写においてあまり深い意味がないと思われる部分がなかなか見られたりと、作品のクオリティとしては結構残念でした。
田舎町の様相をもっと上手に紡ぎ出せば、もっと評判になりうるであろうプロットなだけに、ちょっと残念です。
ほっこりとした映画です
映画の中に触れた問題もっと深掘りして欲しかったですし、映画の中の映画『赤い海』もちょっと謎感というのは否めません。
が、後々来る感ある映画です。
そもそもこういう人間味描く映画ほぼ全般好きです。
今回高橋さんと板尾さんのシーン大好きです。
お二人の演技力沁みます。
初めてレビュー書きますがほぼ内容なしのは申し訳ございませんが以後頑張ります。
肩ひじ張らずに見れるホームコメディ
キャストの布陣を見て想像した通りの内容。
刺激が無いとも言えるが、逆に言えば安心して観られる。
介護、結婚難、後継者不足、財政難など過疎が進む全国の地方都市が共通して抱える多くの問題を深刻にならずにサラっと、且つ漏れ無くなぞっているのが好印象。
劇中劇の安っぽさも作品全体のバランスを考えたら、丁度いいし、何故この街がロケ地に選ばれたのかという必然性や国際映画祭でグランプリを取るほどの深みを何処にも感じさせないのが、かえっていい。
(売れっ子俳優役の本宮泰風がサインを求める本人の目の前でマネージャーに代筆させるというのは、やり過ぎ感があったが・・・)
余談。
どうでもいいことかもしれないが、物語は「筑沢」という福岡県の架空の町を題材にしていて、登場人物達も自分たちのまちを「筑沢」と口にしているのにも関わらず、途中、街の庁舎が映る場面で、「大牟田市」と書かれた垂れ幕が・・・
最初は編集ミス? と思っていたが、後から考えると筑沢という街は衰退に伴って近隣の大牟田市と合併したんだ、ということを表すための演出だったのかな?
にも関わらず、作中では「大牟田」というセリフは一度も出てこず、全て「筑沢」で通したあたりに郷土愛を示す地元民の矜持を感じることができた。
人生、1度の失敗くらい、どってこたない!
田舎町で起こる色々な出来事をつなぎ合わせた「連続TVドラマ」風の展開ですが、どの出来事もリアリティがあって、引き込まれます。
でも通しテーマは、父子の成長物語でした。
・息子は新たな旅立ちへの決意ができた。
・父は自身のコンプレックス(負け犬)を解放できた。
息子にとっての父親は、この町の理髪店で家庭を守り自分をを育ててくれた立派な人なのです。
作者の伝えたいことは「一度の失敗くらいは、自分の人生全体の失敗じゃないよ。」
ということでしょう。
昔、富田靖子の大ファンでした。今回、久々に見られてうれしかったです♪
普通の主婦の役だったので、まるで自分の高校の同級生(マドンナ)に30年ぶりの同窓会で会ったかのような自然な感じでした。今でも素敵な女優さんです。
【"大都会から田舎に訳有って戻っても、負け犬ではない。" 今作品は過疎地あるあるをテーマにしたホンワカ、クスクス笑える優しい作品である。故郷があるって、良いよね!。】
- 皆が仲良く暮らせる街。
隣近所の事情も筒抜けだが、イザと言う時には結束し、助け合う。
そんな街に私は住んでいる・・。-
◆感想
・元炭鉱町で小さな理髪店を営む向田(祝、初主演:高橋克実)と明るい妻(富田靖子)を始めとした町の住民達には、悪人はいない。
・お節介焼きで中学生からの付き合いだからか、口は悪いし、様々な"裏情報"も、しっかり把握している。
・過疎化の進む町の行く末を重い、意見を忌憚なく言い合う若者グループとオジサン達。都会から戻って来た向田の息子は、店を継いでカフェを併設する!と息巻くが、向田は否定的な態度を取る。
- けれども、皆が町の行く末を考えているんだよね。-
・向田の同級生達(板尾創路、近藤芳正)との関係性の描き方も良い。
- 今時、中学の同級生と毎晩、飲みに行く関係性はナカナカないんじゃないかな?-
・中学生の時の彼らのマドンナの娘(筧美和子)が戻って来た時も、"裏情報"はきっちり把握しつつ、雁首揃えて彼女が開店したバーのカウンターに、嬉しそうに座る姿。
- ホント、男っておバカだなあ。-
・中国から綺麗なお嫁さんを貰ったみかん農家の男が"皆が金で嫁さんを買った。"と勝手に思い込み、皆で祝福するパーティーから逃げ出した時も、向田達は彼を探しだし、説得し、皆で二人の結婚を祝う姿。
- 人と人との確かな繋がりがあるよね。-
・行き付けのスナックのママ(根岸季衣)の息子が詐欺の疑いで指名手配された時も、向田達は店を閉め寝込んでいたママを心配して、差し入れを持って行く姿。
- チョッと沁みたよ。-
◼️町起こし映画「赤い海」に嬉しそうにエキストラ出演する町の人々。(死体役の人も、いました・・。)あのノワール映画は面白くなさそうだなあ、と思って居たら国際的な賞を獲得して・・。ホントかい!
<今作品は突っ込み所は数々あれど、向田が若い頃、都会から戻っていた・・、と言う事を息子に告白するシーンを含めて、過疎地あるあるを数多く盛り込んだホンワカ、クスクス笑える作品である。富田靖子さん演じる向田の妻の随所で炸裂する台詞も、可笑しかったなあ。>
◼️私の息子は、今春から東京の大企業で働いている。彼は元気にしているかなあ、と少しシンミリしてしまった作品でもある。
舞台挨拶
舞台挨拶付き上映会に参加。登壇は矢吹奈子さんと監督さん。
映画のお話は、福岡の田舎町の理髪店の息子が東京から帰ってきて、また東京に戻って行くお話。(かなり割愛)
撮影が福岡と熊本の県境にある大牟田市ということで、熊本県人の私には耳馴染みのある方言。
無駄に流れる田舎の風景や、劇中劇のしょうもなさに呆れつつ、白洲迅かっこいいなぁと思って観てました。
廃れかけた町を活気づけたい息子と半ば諦めている父。衝突しながらもそこは親子、というところでしょうか。
さて最後まで見終わって疑問が一つ。なぜ舞台挨拶が矢吹奈子さんだったのか?ほぼ出てないでしょ!
全9件を表示