MEN 同じ顔の男たちのレビュー・感想・評価
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想像の100倍ホラーだった
ホラーは苦手だけどグロは大丈夫、予告編的にもせいぜいミッドサマーくらいやろうしいけるやろ!と挑戦したけど私にとってはかなりホラー。
終盤は怖すぎてずっと手が堅めのグーになっていた。
美しい田舎風景とのギャップがまた恐ろしい。普通の映像だったら綺麗な描写が狂気的に見えた。千と千尋の最初のトンネルが頭によぎった。
内容はというと、暗示的な表現がもりもりだったので半分も理解できていない気がする。
4人の男は心に潜む、否定したい(殺したい)けど消せない、普段は蓋をして心の奥底に沈めている感情なんだろうなと思った。
罪悪感や絶望のドス黒い感情に覆い尽くされた後、最後に現れるのが妊婦という対比も鮮やか。何を言いたいのかはわからんがなんかすごい演出しとるぞ、ということはわかった。
2023年の1本目、こんなんで大丈夫かいな。
宗教的寓話に浸る
「エクス・マキナ」が大好きな自分には堪らない逸品。「ザ・ビーチ」の原作者でもあると知って「ナルホド!」がなるほどでした(なんのこっちゃ)。
やー、好きだなぁ、全てを置き去りにしてズンズン進んで行っちゃう感じ。明確な意志はあるんだろうし、考察好きさん達がアレコレ垂れ流すのに最適な映画とも言えるけれども、ただただ幻惑の淀みに身体を任せて漂うのも楽しいと思われます。
終始半笑いでございました笑
愛してれば何でも受け入れて貰えると思うな
かなり情緒不安定だった夫が目の前で自殺したことで、心を落ち着かせるために田舎の豪邸を1人で2週間借りたところ、そこで同じ顔の男たちが何人も現れキモイ目に合う話。
この同じ顔の男たちは、愛してるなら女は男のすること何でも受け入れてくれよ欺瞞、の化身だと思った。教会のシンボルが表面は男の顔、裏は自分のアソコを自ら開いた女というのが、「私はあなたのためなら喜んで"穴"を開きます」宗教に見えた。
だから、「穴」「入口」みたいなモチーフがちらほらあったのかなと。主人公は何度も扉を閉じるけど何度も入ろうとしてくる同じ顔の男たち。そもそも緑のフルチン男が現れたのは、主人公がトンネルという穴を通ったからだった。その穴を気に入った主人公に執拗に家に入ろうとする男の姿って、ちょっと優しくすると全てを受け入れてくれると勘違いする厄介男そのものだなと思った。
あと"穴"でいうと、主人公がたんぽぽのワタみたいなのを緑フルチン男に吹きかけられ、そのひとつを吸い込む描写があって、それもうレイプですやんと思った(笑)私がそっち方向に考えすぎ?w
最終的に俺の全部を見てくれ!とばかりに主人公の目の前で何度も生まれるマトリョーシカな男たちに対して、途中から呆れ、もはや見てもない主人公が良い。アンタが見てないのになんで私達が見なきゃいけないの勘弁してくれと思ったけど、その造形がキモければキモいほど、「ハイハイわかったから落ち着いて」ってあしらいたくなるね。
この映画で、キモ of the キモシーンは、牧師がリップ塗って口ねちゃーして、ベンチの隙間に指をさわさわするところだったね。
至高のコメディ
この映画に何を求めていたかによって評価、感想はバラつきそうですね。
「笑いと恐怖は紙一重」とはよく言ったもので、後半になればなるほどに笑いに耐えられなくなりました。
同行者には申し訳ないけど、何度も吹き出し、肩を震わせてしまいました。ごめんなさい。
かつての年末恒例のあの特番のような展開、おどろき。いわゆる「ネタ」。
画面の隅にワイプがあると想像するとなおさら笑いがこみあげ、脳内でツッコミを入れながらフィニッシュを迎えました。
さて、作品自体はとても好みです。
冒頭の数分間は映像美が良く、質感や空気感はまるで芸術写真集のよう。
同監督作品のエクスマキナの雰囲気が好きな人なら否定はできないでしょう。
とにかく、ホラーと捉えるかサスペンスと捉えるか、はたまたコメディと捉えるかで印象は大きく変わるため、過度な期待と想像はしないほうが得策。
極端に解釈するならば男女差別、いや、女性蔑視とも男性蔑視ともとれる考察もありえる。
「女ってこうだよな。男っていつもこうだよな」といった、そういうアイロニーを含んだ感も否めない。
誰が犯人なのか、あの正体はなんだったのか、あの現象は?あれは?これは?
そんな原因や結果を求める人にはこれは向かないかもしれない。
感じるものが全てというべきか、
いやはや今年一番の問題作を年末に投げ込んでくれました。
ありがとう。
終盤でドン引き。
このことをこうは撮らないのが映画だろ。
昭和映倫の野暮の復権を唱えたくもなる。
掴み、苦悩、不穏、演技、舞台は良いが終盤ドン引きして幕。
映画の上の句と下の句が乖離してね?
で、このオチは余韻でなく逃げだな。
尤もらしいがこれは駄目だ。
三池の牛頭の成功を想う。
きちんとネタバレしてください‼️
結局警察や村人全員がグルのお化けの街だったのか良くあるオチでは彼女が幻覚を見てただけなのか?ラストのシーンのみR指定なのか?男が男産むってどこの穴から出てきたんだ 意味不明のまま終了‼️
評価分かれる
おそらく男女でかなり感じとるものが違い
評価の分かれる作品なのではないかと思う。
わかる人には現実にある恐怖を同時に感じ
わからない人にはただただ猟奇的な訳のわからないホラー
ホラーな演出に気を引かれがちだが
描きたかった本質は長い間培われ育ってきた
社旗に根付くジェンダー問題かもな〜と感じた。
知らず知らずのうちに性別を理由に
相手側に失礼な態度をとってしまっていることってあると思う
そして、気づいていないからこそ長年受け継がれ再生産されるという現実
特に女性にとっては
最初から最後まであ〜あるある。となるような描写が多かったのではないかなと思う。
あまりにも、斜に構えて見るのも良くはないと思うが
なんというか……ホラー映画というよりウィットに富んだ風刺画をみたような気分になった。
個人的にはとても評価したい作品だが
派手な演出によって、本質が伝わりにくくなっていそうなのでやや低めの評価に。
鑑賞動機:アレックス・ガーランド5割、あらすじ5割。
うへえ。思っていた以上に見た目も、そして精神的にも気持ち悪い。死んだもの勝ちみたいな行動気持ち悪い。理解者の顔して息の根止めにくるの気持ち悪い。未熟を言い訳にして嫌がらせするの気持ち悪い。リンゴ気持ち悪い。終盤は何から何まで気持ち悪い。なんたる不条理。
ギャラがもったいないとかじゃないよね。一人一人別々の人間であるはずなのに、まるで同じような悪意やプレッシャーを受けるように感じる…とか?
目を、逸らさずにはいられない
冒頭、繊細な自然描写で目を引き付けながら、後半にかけては、元夫への罪悪感や子供を産めなかったことへの後悔を執拗に描く。
ただ、絶対に、二度と見たくない。
よう分からん
183本目。
ホラーかと思ったけど違う。
このテンポで、それはない。
宗教絡めてる?
いやー、でも違う。
読み解く力ないから、もういいやとは思うけど、でも気になるから、つい観ちゃう。
X-ファイル案件と、最後には思ったりですかね。
共感する状況にいるのが
彼女を傷つけることで己の愛の深さを思い知らそうとする男。そして、その傷を癒そうとする女が訪れた場所で起こるトラウマになりそうな恐怖。男の陰は女が無意識のうちに迫ってくる。実に彼女の恐怖を体現できたかのようだ。最後に送った彼への視線、友人が来てくれたことに気づいた彼女の視線が語るもの、彼女の彼への最終判断を物語るようだ。果たしてそれは彼からの解放なのか、己自身の崩壊なのか。
うーん
流石のA24の作品。映像は光の使い方は独特だし、最初からドキドキザワザワする感じは良いですが。だけど、結末がハッキリしてないのは何とも…。彼女の幻想だったとか、誰かが仕組んだ罠だとか、何らかの結末が欲しかったです。
美しくも不気味なスリラー
イギリスの田舎町を舞台に展開される美しくも不気味なサスペンススリラー。鮮やかな色彩と圧倒的な映像美に引き込まれた。若干ストーリーが分かり難いのが難点ですが終盤の得体の知れない展開に驚嘆しました。
2022-231
なんかすごいの観てしまった。
初めての感覚。
ここまでやって、彼が本当に欲しかったものとは!!
。。
エエエエエエエエエエ!!!!!
とりあえずもう一回落ち着いて観て確認したい。怖くて半分くらい顔隠しで観た。
面白かったー。
終了後は監督のお話。
お父様が漫画を描く人だったそうで、なるほど表現がそれっぽいと思うところが多々あった。
この人の漫画は映画みたいだな、とヤマシタトモコの作品を読んでいつも思うけど、感覚としてはその逆バージョンみたいな感じ。
もちろん作風は違うけども。
ホラーなのでグロもあるけど、とにかく背景も含めて映像が美しいです。
あと主人公のピンクのドレスが好きだった。
映画は12月9日からです。
大人デートにおすすめ。
女性へ向けられた男性の暴力を戯画化したホラー
伴侶、取引先、公権力、子供、神。
それら男性が日常的に女性にどのような暴力やプレッシャー、理不尽な扱いなどをしているのかをホラーテイストに描いた作品。
前半の映像の美しさや演出の巧みさに比べて、後半の表現は陳腐になるものの、女性にとって「安全地帯など存在せず、常に気を張らないと身の安全が脅かされる」ことを上手く描きだしている。
不満も多いけど、ハッとさせられるメッセージも多い一作。
美しく悍ましく
「エキスマキナ」の印象が強い
アレックスガーランド監督だが
息を呑む美しい村の景色と
吐き気を催す“男性”の悍ましさ。
この対比が強烈だった。
ミッドサマーに匹敵するほどの
衝撃作品だった。
後半のストーリーは解釈が難しい。
敢えていうなら
元旦那の“執念“がこの村の“男性”の歪んだ
女性観と結びついて具現化して
彼女に襲ったというところだろうか。
村はこの世界の縮図だ。
男性の観客に対して
そんな強烈なメッセージを
残したのでは無いか。
マトリョーシカか!
主人公が出てくる男の人皆同じ顔なのが解っているのかいないのか、見ているこちらは見えてこなかったのだが。男は女に寛容を求め、女はとことん拒絶したのは分かった。最初と最後はシャレオツで良かったですね~
もうメチャクチャ
素敵なお屋敷とか緑がきれいな森とか田園風景とか、きれいな映像からスタートしたけど、「「ミッドサマー」のA24だ、気を抜くな」と言い聞かせながら鑑賞。思わず「ヒッ」とか、顔を背けてしまうようなグロい展開。でもそれも段々「これはコントか?」みたいに思えてきて白けてきてしまいました。どういうラストで落ち着くんだ?と思いながら鑑賞を続けましたが、ここで?これで?って感じでした。
ミッドサマーよりずっとよい。
ちょいDV毛のあるだんなと「別れるんなら死んでやる!」「うんざり、かってに死ねば」で本当に死んじゃって罪の意識に取り憑かれた女性の再生の話。
そもそも男性不審になってるから皆んな一緒に見えるし、被害妄想だし、無い物も見えたり、かなり主人公病んでますね。で、おそらく本当にあった事件と幻想がごっちゃになった映像を整理されないまま観客に丸投げされて「え?」「落ちは?」
最後、「おまいい加減にせえや」的なエグいシーンで、主人公も観てる人も、すっかり正気に戻り「あーこういう粘着系ウザ」「選んだ私がバカでした」というオチだと理解しました。
イギリスど田舎の田園風景が死ぬほど美しく、思わせぶりな嫌なカットが秀逸です。
病んでる時は誰かと一緒にいるか、
モリモリ仕事するのがお勧めです。
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