「「記憶の季節」に見る映画」長崎の郵便配達 のらりさんの映画レビュー(感想・評価)
「記憶の季節」に見る映画
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ほとんど予備知識もなく、とび込みで入った映画館で素晴らしい一本に出会った。
深く、静かな感動に満たされている。
日本とフランスに暮らす2人の女性が亡き2人の男性へ寄せる思慕が、豊かな言葉と映像となった。
エンディングにも感銘を受けた。イザベラさんの長崎のシーンで終わってもよかったであろうが、帰国後の彼女の「その後」が描かれる。彼女自身が「郵便配達人」となって言葉と想いを繋ぐ、伝えていく、この長崎の出会いが彼女の生き方に実を結んだ。
エンドロールにも現れる、軽やかにペダルをこぐ郵便配達人。赤い自転車と少年。どうか二度と爆風に倒されることなく前に前に進んで行ける世の中でありますように。いや、そういう世の中を作れますように。
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