「20代だった田中裕子さんが、今日まで「永遠の女優」」千夜、一夜 chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)
20代だった田中裕子さんが、今日まで「永遠の女優」
私は60代前半であるが、私より上の世代の方々にとって「永遠の女優」と言えば、吉永小百合さんであろう 「キューポラのある街」の少女時代から60年、今日まで変わることなく間違いなく我が国を代表する「永遠の女優」である 現在60代で「永遠の女優」と言えば、この田中裕子さんを思う人はたくさんおられるだろうが、また存在感のある代表作の一つが作られたと本作を観て思った
きわめて封建的な、まして自分の母親や知人が多い町で、自分の「待つ」という信念を押し通すことは厳しいことであったろう でもカセットテープを擦り切れるまで聞き続け、時に目に見えない相手に語りかけるシーン、 ほんのわずかであったであろう「楽しかった日々」を、いつまでもいつまでも持ち続ける切なさ 「待つ女」の儚さとたくましさ、強さを田中さんだから伝わるものがありました 尾野真千子さんの存在感はもちろんですが、昔からテレビドラマでよく拝見していた田島令子さんも懐かしく拝見しました(10月27日 シネリーブル梅田にて鑑賞)
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