「決めつけられるもどかしさ」千夜、一夜 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
決めつけられるもどかしさ
30年前に失踪した夫の帰りを待ち続ける女登美子と、2年前に失踪した夫を待つ女奈美、そして彼女断ちに想いを寄せる男や周辺人物の話。
干物工場で働く登美子と看護師の奈美が出会い、大先輩の登美子が奈美の夫捜しを手伝ったり、漂流船では逆の展開もあったり…。
待ち続ける人が強いのか、次へ進もうとする人が強いのか。
そして、優しいの気にかける人か放っておいてくれる人か。
春男の母親の変化や、奈美の夫の登場による変化、そして変わらない登美子と対比の様にみせながらも、10秒毎にぐるぐるなやり切れない登美子だけど、時に惚けた様な描写があったりと暗くなり過ぎなくて良かった。
田中裕子流石です。
春男お前は絶対に選ばれないよ。
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